#1 いじめに遭う / 中1
過去を振り返る中で、一番、思い出したくないのが中学です。
自分も傷つき、他人も傷つけてしまいました。当時は、学校という小さな世界が私のすべてでした。一人が怖い。嫌われたくない。周りの声や視線に敏感。根暗な私は、集団行動から外れないよう必死に生きていました。
始まりは、髪についた米粒だった中1の夏。
給食後、数人の男女が私に対し意地悪な笑みを浮かべていました。続けて、リーダー格の男子が、「あいつ、髪に米粒ついているぞ」と言い、ほぼ全員が私に視線を向けました。その瞬間、終わっ