【鬼滅の刃】藤の家の人から学ぶ、周りから助けてもらえる人になる方法
こんにちは。鬼滅の刃経営研究会です。
今回は
🌻周りからの協力を得たい人
🌻単独行動しがちだけど、もっと周りと関わりたい人
そんな方へのヒントとなる、「周りから助けてもらえる人になる方法」をお伝えします。
【周りの士気を上げることで組織は活性化する】
周りの士気・やる気を指す言葉として「モラール(morale)」という言葉があります。
道徳を示す言葉であるモラル(moral)と混同しがちですが、モラールは組織論でよく使われています。
モラール(士気)を向上させることは組織の活性化に繋がり、メンバー同士で協力的になるなど生産性を高める効果が見込めます。
モラールの向上には様々な方法があります。
例えば給料やボーナスを上げれば社員は喜び、頑張ってくれます。
銀座や渋谷、丸の内に立派なオフィスに構えれば、それをステータスと感じて仕事に励む人もいます。
ですが、これらは金銭的な制約もあるため、実際には組織の属性、働く人々に合わせたソフト的な取り組みが現実的な方法となります。
【人間関係が生産性に影響する】
モラールにおける重要な視点として、人間関係が挙げられます。
モラールに関する研究として有名なものとして、アメリカのメイヨー、レスリスバーガーらによる「ホーソン実験」があります。
この実験は工場の組み立て作業において、労働環境や労働条件、人員配置などについて様々なパターンでデータを取り、それによる従業員の労働生産性を分析したものでした。
具体的には、照明の明るさ、室温、休憩時間の有無、賃金の上下を行ったり、職種ごとのグループに分けて働かせ、面談を通して労働意欲を確認する、といったような形で行われました。
8年の歳月をかけて綿密な調査を行った結果、職場環境よりも職場における個人の人間関係や目標意識に作業能率は左右される、という仮説が提唱されたことで注目を集めました。
職場の雰囲気や人間関係が悪い職場では働きにくさを感じたり、馬が合う人と仕事をするとスムーズに仕事は進むと感じる人は多いのではないでしょうか。
人間関係が悪い会社では退職率が高いことは有名ですが、それ以外にも互いの意思疎通がとれず、トラブルが多発したり生産性が悪かったりと様々な悪影響があります。
モラールは労働意欲、団結力という意味もありますが、人間関係が良くない会社ではこれらの力は発揮されません。
【人間関係を改善するために、自分の言動を見せる】
では実際、どのように人間関係を改善していくべきでしょうか。
人間関係は形成させるまでに背景があり、人の相性もあるため、即効性のある改善は難しい部分があります。
また「他人と過去は変えられない」と言われるように、他人の考えを考えることは不可能であることも多いです。
となるとやはり「自分と未来を変えていく」しかありません。
その上で大切なポイントとして、自分自身の考えを表現していくことが挙げられます。
つまり八方美人的に全員との関係改善を意識するのではなく、嫌われることを恐れず自分の意見を言ったり行動を示すやり方です。
自分の意見をないがしろにして人に合わせてばかりでは、板挟みになり、一貫性のない言動になってしまいます。
また相手がそれを利用して、かえって組織内の対立の助長に繋がる可能性があります。
周りの人の顔色ばかり窺ってこびへつらったり、意見をコロコロ変えるようでは本当の信頼は得られません。
この考えのもと、人に合わせて意見を変えたり、考えていることが分からないことを嫌う人は多くいます。
引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』7巻 番外編 202P
カナヲと出会ったばかりの頃のしのぶは指示待ち人間を嫌っていました。
指示待ち人間は自分の意見がない、何を考えているか分からない人の典型例です。
一方で、自分の考えを示せば完全な同意は得られなくても納得・協力してくれる人もいます。
相手に自分の考えが見えてしまうのは嫌な部分があるかもしれませんが、言動に筋が通っていて、分かりやすいということは相手の信頼を得やすくなるメリットもあります。
行動が予測しやすいために合意形成もしやすくなりますし、協調した行動を取りやすくなるからです。
このように、本質的な言動に対する信頼は自分でコントロールできる部分が大きいため、信頼・人間関係を構築しやすくなります。
一方で、単独行動しがちな人は自分の意見は持っていても、周りから考えが見えないことがよくあります。
愛想良くまでは難しくても、自分の考え方、行動の指針が伝えられれば周りの見る目は変わってきます。
自分だけで行動を完結させず、周りの人に意見を伝える機会を作ることが大切です。
また、頑張り、努力する取り組み姿勢を見せることも大事です。
周りの人は手抜きしていたり、怠けている人を助けてはくれません。
オリンピックで頑張る選手を応援するように、努力する人を応援したいと思うのは人としての本能的な感情ともいえるでしょう。
自分自身の意見・考えを持ち、熱心に取り組むことが本当の信頼関係を育むことに繋がるのです。
【「誇り高い」行動が周りの協力を引き出す】
鬼滅の刃の物語では、最前線で戦う炭治郎や柱にスポットライトがあたりがちですが、彼らを支える周りの人に注目してみましょう。
炭治郎たち鬼殺隊には周りのサポートをしてくれる黒子や刀を提供してくれる刀鍛冶など、様々な支援者が存在します。
その一つとして、鬼との戦いで傷ついた炭治郎たちが身体を休める場所を提供してくれる「藤の花の家紋の家」があります。
この家の一族は鬼狩りに命を救われたことから、鬼殺隊の人々に対し無償で食事や宿を提供してくれたり、医者の手配をしてくれたりと厚いおもてなしをしてくれます。
傷が癒えた炭治郎たちが旅立とうとしたとき、その家の老婆が声をかけます。
引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』4巻 28話 51P
この言葉の意味について伊之助は炭治郎に問いかけ、炭治郎も難しいと思いながらも、次のように返しています。
引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』4巻 28話 51P
この言葉の意味を掘り下げて考えてみます。
「誇り高く」という言葉についてはプライド(自尊心、自負心)を持つ、ということになります。
自分自身の考えを持って、ありたい自分であること、とも言えます。
そして、「自分の立場を理解する」とは、自分に求められていることに応えること、自分がやるべきことを果たすこと、と言い換えられます。
これは単純にイエスマンになれ、ということではありません。
無理難題を押し付けられたときに、自分の立場、役割を意識して、ここまでだったらできると譲歩するといったことや、代わりの条件を出して交渉したり、別の方法を提案する、ということも必要でしょう。
上からだけでなく、周りや部下から見た立場・役割を意識し、何を大事にするべきかを示し、見せることが重要です。
「恥ずかしくないよう正しく振る舞う」
これはコンプライアンスを順守したり、ズルをしないことが挙げられます。
成果を上げるためだからといって、違法なことをすれば法的な処分を受け、返って会社や組織に大きな損害を与えてしまいます。
また、人道に反することを行うことは、自分を含め周りの人を不快にさせてモチベーションを下げてしまいます。
違法なことや悪徳な行為をしたり、させたりする組織や上司のもとで働きたいと思う人はいません。
「藤の花の家紋の家」の人々の行動は、命を助けてもらった恩返しの意図もあるでしょう。
それに加えて個性的な鬼殺隊をサポートしているのは、人々を守るために命を賭して鬼と戦う、その姿勢に共感し、応援したいと思ったからこその行動とも思えます。
だからこそ、後進である炭治郎たちにもそうあって欲しい、とこの言葉を投げかけているのです。
この言葉には周りの人からの助けを得るためのヒントが含まれています。
誇りをもって、自分の立場を理解し正しく振舞うことで、周りの人の応援を引き出すことができるのです。
私たちも、誇りを持って正しく振舞い、周りの雰囲気を良くしていきましょう!
【まとめ】
周りの士気(モラール)を上げることで組織は活性化する
そのためには人間関係を意識することが重要。
その上で大切なポイントとして、自分自身の考えを表現していくこと。
自分の考えを示せば完全な同意は得られなくても納得・協力してくれる人もいる。
相手に自分の考えが分かりやすいため、合意形成や協調行動を取りやすくなるメリットがある。
本質的な言動に対する信頼は自分でコントロールできる部分が大きいため、信頼・人間関係を構築しやすくなる。
あわせて、頑張り、努力する取り組み姿勢を見せることも大事。
自分自身の意見・考えを持ち、熱心に取り組むことが本当の信頼関係を育むことに繋がる。
誇りをもって、自分の立場を理解し正しく振舞うことで、周りの人の応援を引き出すことができる。
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