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生き物の成長は上手くできてる
赤ちゃんを見ていると、人間を含めて生き物の誕生や成長は上手くできているなあと思う。
つい最近までおっぱいを飲んだら寝るしかできなかったのに、最近はハイハイをして、行きたいところへどんどん行くようになった。
表情も複雑になった。産まれたばかりの頃は、泣くことしかできなかった。しかし、最近は笑ったり、驚いたような表情をしたり、いたずらっぽい顔をしたり、いろいろな表情をするようになった。
数ヵ月でこんなに変わることに驚きだ。大人になると数ヵ月で成長することなんて殆どないのに。
けれど、よく考えると人間の成長は他の生き物に比べたら緩やかな方なのではないかと思う。
例えば草食動物は、産まれた瞬間に立ち上がらなくてはならない。でないと、肉食動物に捕まって食べられてしまうのだから。
昆虫や魚などは、親が勝手に卵を産んで、あとは親からもらった機能を使って何とか生き延びるしかない。なんという逞しさ。だから、産まれた子どものうち、何匹かは他の生き物に食べられてしまうのたけれど。運良く生き残った生き物が、次の命を繋いで死んでいく。死んだ生き物は土や他の生き物の栄養になる。そして、他の命を繋いでいく。
残酷なようだけど、実は上手くできている。
人間は数ヵ月経ってようやくハイハイができるくらいだから、自然界で生きることは不可能だろう。親の庇護は必ず必要だし、本当に無防備な存在だ。
しかし、赤ちゃんも、いつまでも泣いているわけではない。だんだん親の言葉を理解して、自分で立ち上がって行動するようになるのだろう。これでいつまでも泣いていて、おっぱいを飲んでいるだけではお母さんの身が持たない。数ヵ月で成長することで、母子共に心と身体のバランスが上手く保たれるようになるよう、できているのだろう。
そう考えると、命の循環や母子の関係って、本当に上手くできているなあと日々感心する。