【中国ドラマ】成化十四年~都に咲く秘密~
最近見た中国時代劇ドラマで、とてもマイルドで、若い女性向きだと感じたドラマが『成化十四年~都に咲く秘密~』でしょう。
ストーリーの舞台は明朝の成化帝の時代。都の順天府で推官(裁判官のような人?)をしている唐泛は、ある事件をきっかけに秘密警察錦衣衛の隋州と共に謎を解いていくことになります。それをきっかけに、二人は共に暮らすようになり、仕事のよき相棒として活躍していく、という物語です。
唐泛と隋州は架空の人物ですが、二人の前に立ちはだかる宦官の汪植という人物は実在の人物だそうです。ドラマの中では、汪植は敵のような味方のような、どっちつかずのように描かれていますが、歴史的評価でも良いとも悪いとも言えない人だったそうです。
このドラマの見どころを3つ考えてみました。
①イケメンの活躍とその仲間たちの団欒
とにかく主役の二人が格好いいのは間違いないでしょう。
唐泛はアイドルのような爽やかイケメンという見た目で、明るくお喋りですが、抜群の推理力があるというギャップがあります。さらに、女装しておとり捜査をする話がありますが、これは完全に女子受けを狙ったものだというのがわかります。(しかも、女装は結構似合っていました。)
隋州は、無口でクール、そして武術に長けているという点で、格好いい要素を全部取り入れたといって過言ではないです(ちなみに、私は唐泛より隋州のほうが好きです)。
汪植役の人も、もともとアイドルグループ出身らしいので、ビジュアル的には女子層を狙った作品かもしれません。
唐泛と隋州と共に暮らす、侍女の冬児や、唐泛の姉唐瑜とその子賀澄、友達の医者裴淮との団欒シーンも見ていてほのぼのします。
②テンポの良い推理小説なような展開と、アクション
基本的に、ドラマの内容は推理ものです。推理ものの中に、ロマンスや友情があったりするのが見ていて面白いところ。史実に沿った大河ドラマと違って、完全に勧善懲悪の展開なので、見終わったあと後味の悪さは残りません。
ジャッキーチェンがアクションの指導をしているので、たまにジャッキーっぽいアクションが見られます。ちょこまかした、ふざけたアクションから、真面目なアクションまで様々です。
隋州がテーブルについたまま、唐泛に「自分を攻撃してみろ」と言って攻撃させるというシーンがあります。腕っぷしは全く強くない唐泛は、隋州に全く手が出せず、座ったまま隋州に防御されてしまいます。私は個人的に、このシーンにジャッキーっぽさを感じます。
普通のワイヤーアクションとは少し違う楽しみが、見られるかもしれません。
③美味しそうな食事シーン
事件を解決したあとは、毎回と言って良いほど主人公と仲間たちの食事シーンがあります。これが、とっても美味しそう!何の料理だかはわかりませんが、とにかく色とりどりの、温かそうな料理ばかり。しかも、隋州が料理できる男として描かれているので、彼が料理をするシーンもたくさん拝めます。料理ができる男(しかもイケメン)は、やはり中国でも需要があるのでしょう。見ていてとても憧れます。
逆に、唐泛は料理が超下手で、隋州に「二度と作るな」と怒られているシーンがあります。唐泛は食いしん坊で、食べる専門という設定になっていますが、こういう組み合わせもまた面白いところです。
女性には受けるけど、男性には…?
ここまで私が感じる『成化十四年』の魅力を書いてきました。しかし、読んでわかる通り、完全に女子層を狙ったものですね。
夫はあまりこのドラマには興味を示しませんでした。
私は結構面白く見れました。一話一話終わったあとも、早く次が見たくて仕方がなくなります。ドラマが終わると、悲しくなってしまって『成化十四年』ロスになりそうでした(笑)
重い歴史物はちょっと…。でも、中国の時代劇を見てみたい、という女性にはオススメです。