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初めて観たジャッキー・チェンの映画

 私は結婚するまでジャッキー・チェンの映画を観たことがありませんでした。しかし、結婚して夫の勧めでジャッキー・チェンの『ポリス・ストーリー』シリーズを観ました。

 話の内容としては非常に簡単で、ざっくり言うと警察の主人公(ジャッキー・チェン)が麻薬組織を捕まえるのに奮闘するという物語です。

 この映画で重要なのは、話の内容よりもアクションです。ジャッキー・チェンが主役なので、当然です。私はもともとカンフーやチャンバラを見るのが好きなので、この映画でもどんなカンフーが観られるのかなと思っていましたが、そんなに甘いものではありませんでした。

 カンフーどころか、ジャッキーの身体を張ったアクション。これにつきます。

 見所は、映画の序盤と終盤にある犯人とのおいかけっこシーンです。「おいかけっこ」と書いてしまいましたが、そんなに可愛らしいものではなく、逃走劇もいいところといった具合です。走行しているバスに傘一本でぶら下がって、振り落とされそうになったり、大きなガラスの窓を蹴破ってガラスまみれになったり、大きな電飾を伝って滑り降りたり、かなり無茶なアクションが多いです。

 これ、下手したら演技の途中で死ぬんじゃないかと何度も思いました。CGがない時代の映画なので、全て自分達で行っています。アクションに失敗して怪我をしたり、担架で運ばれる様子が映画のエンドロールに出てくることもあります。はじめは、「このエンドロールも演技かな」と思っていましたが、命がけのNGシーンだったということを夫に説明してもらいました。

 それにしても、あんなに大怪我して、ジャッキーは頑丈だなあと思わずにはいられません。

 私が一番好きなシーンは、沢山の電話を一度に全部取るところです。警察署で電話番をしていたジャッキーは、カップラーメンを食べながら、いくつもの電話(当時は黒電話)に同時に対応するものですから、それぞれの案件が頭のなかでごちゃ混ぜになって大混乱を起こします。しかも、カップラーメンを食べる箸は鉛筆です。アクションでも何でもないのですが、こういうちょっとしたパニックもあって面白いです。

 『ポリス・ストーリー』はシリーズがいくつかありますが、私は最初の無印のものが一番面白いと思います。ただし、子どもと一緒に観ると、子どもがジャッキーの真似をするかもしれませんので、要注意です。

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