10/14 衝動力をユーモアに変えて生きる人の思考とは。「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
※この記事は10/14 朝渋にて行われた岸田 奈美さん・著「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」のオンラインイベントの個人的な備忘録です。
著書はこちら
https://www.amazon.co.jp/dp/4093887780
彼女のエッセイの内容を拝読してすごく面白いし、経歴についても深いご経験をされているので著書もぜひご覧ください。
経歴が似ているというわけではないのだが、自分がこれだ!!というものにその瞬間から行動していくところや、準備不足やギリギリで動くところや...「好き」に対して衝動的?な岸田さんとマインドの部分で共感する部分が多くあった。
しかしそれを、私はただ生きづらいと捉えている。でも岸田さんはそれを面白がって人に発信している。
ここでは人生をユーモアに変えて一歩ずつ踏み出していくために、
生きづらいといま感じている捉え方になにを掛け算すればよいのか。
岸田さんのお話で特に参考になったと思えた部分を書いていこうと思う。
①自分の好きな人に対して、衝動に任せるだけではなく得意を活かして最大限に相手に還元する。
愛のおすそわけをするのが好き、という岸田さん。
ビジネススキルとして苦手な部分があっても、その分、誰よりも愛のこもった文章を誰よりも早く、長く書くことができる。企画する人の立場を考え、企画書ベースのものを書き上げて提案できる。「デザインができます!」と勢いで行っても3日でキャッチアップする、自分と会うことによるメリットをしっかりと説明できる。
…衝動的に行動することは共通しているが、できないことも少なくないからこそ、それに対して相手のことを想い、自分のできることで体現することへの度量と覚悟が半端ではないと感じた。
お話によると、
・自分が好きであるかどうか
・他人が見て、「良い」・「役に立つ」とどれくらい思っているか
・そのスキルをあんまり持っている人がいない環境かどうか
この3つに共通しているものが自分の才能になるという。
上記にあてはまるスキルを持っていてもそれがいまいち花開かないときは、見せている回数が少ないか、置かれるべき場所が違うか。
岸田さんの場合は、「仕事のスピードが早い」×「愛のこもった文章を書く」の掛け算が持ち味になっていて、
自分もゆっくりと吟味するよりは早く仕上げるほうが得意なので、あとは何が得意なのかを選んで(【話す】でもプレゼンが得意なのか、居酒屋での雑談が得意なのか...)を掛け算していきたいと思った。
②誰かの愛によって自分の人生を編集されることを、素直に面白がる。
《2人以上が褒めてくれたら、それは事実だと思う》
《みんなが私で大喜利してゆくのを面白がってる》
私は自分のこだわりが強く、何を言われようと我を突き通してしまうところがあるので、岸田さんの自分の周りの人を信頼して、誰かに言ってもらったことに対して柔軟に面白がれる、トライしてみるところが素敵だなと思った。
大事な著書の装丁でも、「絵かけるよ!」と言われたら、未経験でも練習して描き遂げてしまうところ、【引き出してくれる人が周りにいる】という岸田さんのマインドだからこそ、みんなが彼女の人生に参加したくなるのだなと思った。
一方で、人を見極めて「適切な距離をとる」ということもおっしゃっていて興味深かった。
③人・ことへの向き合いかた
【絶望を乗り越えるというよりも、毎日死なない選択をとってきたことの積み重ね、今日よりも明日面白く生きていこうと考える】
【運が悪いとき、ポジティブに助けてほしいと周りに伝えていた】
【第一線で活躍する人はちゃんと「人」を見ている】
【せっかく伝えるのなら、面白く伝えたほうが人に話を聴きたいなと思ってもらえる!】
【落ち込んだ時は、自分のことを好きなひとたちがいるコミュニティで一回ほかほかにあったまってから、また挑戦の場に出て行く】
【自分の嫌いな部分を明確にしてちゃんと嫌いだと思っていれば、それ以外の部分を許せる(それが好きにつながっていく)】
自分の好きな人・ことを世の中に広めたい。だから信頼できる人の基準は自分を好きかどうか。
日常に面白さと愛を見出して、その基準にぶれずに発信する、岸田さんの生き方が純粋な気持ちで好きだと思った。
私も社会人になって蓋を閉じかけていた、「好き」視点で生きていくことをはじめていこうと思う。