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ワイン本感想🐈「増殖するワインポリス: 終わりなきマウント合戦」
タイトルに惹かれ、今回は「増殖するワインポリス」の感想を書いていきます🐈
概要
書名:増殖するワインポリス: 終わりなきマウント合戦 庶民のワイン研究所シリーズ
著者:井原大賀
発売日:2023年3月7日
出版社:グレープジャパン合同会社
形式:Kindle版 総68頁
定価:390円(10%税込)
ASIN : B0BXRYFHKC
ワインを飲みながら読むのに最適
夜ごはんを食べた後、ワイン片手に気軽に読むエンタメとしてとてもおススメです。
こういう人いるなー笑と思いながら、ときにドキッとする文章もあり、68ページと気軽に読み切れる文章量であることも読みやすいポイントでした。
ワインポリスとは
※ワインポリスとは※ またの名をワイン警察。ワインに該当するコンテンツや発言を取り締まる自称集団または風紀委員。ワインに対する発信者、発言に対して、個人見解に基づき指摘、弾圧する敬称として用いています。指摘厨のような蔑称で用いており、時として他者への中傷発言として取られてしまうので注意が必要である。
https://a.co/1nvAR5Q
タイトルにもある「ワインポリス」ですが、とても惹きのあるネーミングでついつい読みたくなってしまいました。一緒にワインを飲んでいる際に、このような指摘をしてしまっているかもしれないなとドキッとしますよね。
さっそく本書を読んでいて、吾輩が特に惹かれた内容を紹介しつつ、感想を書きたいと思います。
シャンパーニュ警察
ワインの知識が無いと「泡が出てるワインは全てシャンパン」と勘違いしてしまいます。 実際は、「シャンパーニュとはフランスのシャンパーニュ地方で生産されたスパークリングワインの名称である」なのですが、知っている人は「そんなことは常識でしょ」とマウンティングに発展します。
https://a.co/iTwP3yc
そんなシャンパーニュ警察の進化型として、知ってるけど言わない警察や、わざと「あーそうなんだ」とあざ笑う警察も存在します。
https://a.co/hsyMzTg
吾輩も「シャンパン飲み放題!」などの広告を拝見すると「スパークリングワインでしょ!」シャンパーニュ警察として取り締まりをしてしまうことがあります。特に、カヴァをシャンパンと謳っている場合にはお目目がキラリと光ります🐈
「ヴァン・ムスー」、「スプマンテ」、「エスプモーソ」、「シャウムヴァイン」など、スパークリングワイン呼称の使い分けは内に留めておいて、もし聞かれたときにだけ答えれるようにしておきたいです(そんなときは永遠にこない気がします笑)。
〇〇も知らないのか警察
どんなワイン有識者だったとしても、最初はゼロからスタート。モエシャンドンやシャトー・ムートンさえも暗号に感じた時期はあるのではないでしょうか。しかし、ワインを座学だけで知識付けようとすると、「銘柄」や「生産者」に対しての知識が追いついてきません。一般消費者がワインを実践的に楽しむためにはワイン売り場こそが勉強の場所となります。
https://a.co/cAJpPDf
自分にとって常識的な有名生産者が、人によっては「誰それ?何のワイン?」なんて事は頻繁に起こりえます。ドン・ペリニヨンがシャンパーニュって知らない人がいても不思議ではありません。飲んでみて初めて知るのは皆同じ。「えー、そんなことも知らないの(笑)」は例えソムリエに向けてもマウンティング行為になりますよ。
https://a.co/6UWf8mH
ワインを知れば知るほど、有名銘柄や有名生産者に触れる機会が増えますが、その知識にはどうしても偏りってありますよね。
吾輩もワイン検定やワインエキスパートの勉強をし始めたからこそ、様々な国に様々なワインがあることを知って、同じワインを2回飲んでいる暇がないことに気付かされましたが、好きなワインをとことん深堀りしていく道もとっても面白いと思います。
もし〇〇も知らないのか警察の取り締まりで検挙されそうになったときには、警察にマウンティングされながらでも、吾輩だけでは行きつけない知識を教えてもらいたいものです。
マウンティングされた警察
〇〇ポリスからの取締を経験した方は、往々にしてマウンティングされた警察へと変貌します。本書がその典型です。ポリス側が相手を攻めるつもりじゃなくても、被害妄想が膨らむとマウンティングされた警察の戦闘力は高まっていきます。 自分がマウンティングされた警察にならない対策としては「人から聞いた話だけど〜」や「何年も前の話だけど〜」を前置きとして利用すると角が立ちません。
https://a.co/exeSTsm
確かに!!!
吾輩もどこかでマウンティングをされており、そのマウンティングを誰かにしているかもしれないと考えると、マウンティングの連鎖を止めるにはどうしたらよいのでしょうか。。。
きっと大切なのは言い方であって、同じ情報もどのように伝えるかによって全然異なる伝わり方になると思います。
ワインは知識が乗っかることによってよりその深みがわかり、楽しく飲めるお酒だからこそ、言い方に気を付けて、いろいろな人と楽しく飲める時間にしたいですね。
最後に
吾輩が特に惹かれた3つのワインポリスをピックアップしました。これらを含めて合計28のワインポリスが載っていますので、楽しみながら読めると思います。
こちらの書籍は庶民のワイン研究所シリーズの第7巻であり、ウェブサイトでも様々な情報を発信されています。
是非ご興味のある方は覗いてみてください。