METs 新しくなってたの!?
そもそもMETs(メッツ)とは
メッツ(METs、Metabolic Equivalents)は、体の活動に必要なエネルギー量を示す単位です。1メッツは、安静時に必要なエネルギー量を基準にしています。例えば、安静にしているときが1メッツです。
具体的には、ある活動が2メッツであれば、安静時の2倍のエネルギーを消費することを意味します。ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの活動は、メッツの値でその強度を示します。例えば、軽いウォーキングは3〜4メッツ、ジョギングは6〜8メッツといった具合です。メッツを使うことで、活動の強度を簡単に比較したり、自分の運動量を把握するのに役立ちます。
※あとで説明しますが古い情報です。ここから若干変更されてます!
いつのまにMETs改定されてたの!?
はい。完全に勉強不足でした。
METs値が改定されていることを全く知りませんでした。
仕事上の調べものをしていた際に
改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』
2011mets.pdf (nibiohn.go.jp)
なるものを発見。
メッツの発案者が2011年に発表した論文
2011 Compendium of Physical Activities: a second update of codes and MET values
を2012年に(独)国立健康・栄養研究所の先生方が翻訳したもののようです。
2011年の少し古い論文ですが、2024年9月時点ではこれを参考にしてよさそうです。
流し読みしていたところ、学生のころに習ったものと随分と変わっているのに気づきました。
座位安静時のメッツ=1
でしたよね???
それでは改訂版ご覧ください↓↓
座って静かにする:全般 1.3メッツ
1メッツじゃないんだ、、、
睡眠 1.0メッツ
0.9メッツじゃないんだ、、、
てな具合に全体的にメッツ大きくなってるんです。
メッツの定義なんだっけ?
座位安静時=1メッツが定義だと思っていたので、
座位で何もしないが1.3メッツは府に落ちません。
なんでこんなことになっているのか原文読んでみました↓
Medicine & Science in Sports & Exercise (lww.com)
ホントの定義
For a reference adult, 1 MET is approximately 3.5 mL oxygen·kg−1 body weight·min−1 or 1 kcal·kg·h−1 body weight.
1 MET(メッツ)は、基準となる成人において、約3.5 mLの酸素を1 kgの体重あたり1分間に消費するか、1 kgの体重あたり1時間に1 kcalを消費することに相当します。
つまり
『座位安静で3.5ml/㎏/minの酸素を消費すると思っていた。
ところが2011年の論文時点では座位安静時でも1.3倍くらい酸素消費していることが分かった。
座位安静時1.3メッツになっちゃうじゃん!
だけどみんな酸素3.5ml/㎏/min消費するのを1メッツとして研究してくれているから今更基準変えられないよね。』
というような話の流れみたいです。
次回予告
改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』
2011mets.pdf (nibiohn.go.jp)
インドパンを焼くときのメッツなどなど、変なメッツが盛りだくさんで見るだけでも楽しいのでぜひ見てみてください
次回「メッツは人によって違う? メッツの個人差編」
お楽しみに
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