人形町界隈と水天宮へ
大阪から、翻訳仲間の友人が東京に来るというので会うことになった。日本橋の明治座に行くと聞き、会う前に前から行きたかった人形町と水天宮付近を歩いてみることにした。
私は東野圭吾の大ファン。小説ももちろん面白かったが、ドラマ『新参者』は、素晴らしい俳優陣の演技と音楽、人形町界隈の映像が加わり、さらに味のあるいい作品で、再放送も含めて何度か繰り返し観た。
このドラマは2010年4月から6月まで、TBS『日曜劇場』で全10話放送された。検索すると、まだTBSのHPに「ロケ地マップ」やあらすじが掲載されている。
どこをどう歩くか、どこを見るか決めるためにドラマのあらすじを見てみたが、あらすじだけではよく分からない。で、配信を調べたらHuluで全話配信していたので、懐かしく思い出しながら街の様子を確認した。
友人との約束の時間は16時。少し早めだが、14時前に人形町駅に着くよう家を出て、JR上野駅から日比谷線に乗る。
人形町駅を降りるとすぐに甘酒横丁。まずは、からくり櫓(やぐら)を見に行く。2つあってどちらも毎正時にからくり人形が出てくるというので、16時の約束前に14時と15時に見たかったのであるが…。
1つ目は水天宮のすぐ近く。「江戸落語からくり櫓」は大きいのですぐわかる。からくりを知らないのか、見慣れてるのか、素通りする人が多い。
14時ちょうどになると、上の扉が開いて人形たちが出てくる。下のガラス戸の中の人形が小咄をするのだけど、外に出てくるのかと思ったらこちらは出てこない。声もあまりよく聞こえなくてどんな話かよく分からなかった。
だからあまり人がいないのかな。ちょっと残念。そして、もう1つのからくり櫓は地下鉄の工事に伴い、撤去されていて見られなかった。さらに残念。
その後、昼食におそばを食べて、水天宮へ。ドラマで観ていたより金ピカで立派なお社に驚いた。それもそのはず。2016年に建て替えられていたのだ。都会的なフォルムで、モダンな感じがした。
子宝いぬの場所も以前はお社のすぐ横だったが、変わっていた。まあ、15年も経てばねえ…。
その後も、大観音さまと松島神社をお参りして御朱印をいただく。
今回は時間がなかったが、そのうち七福神めぐりをしたいと思う。人形町界隈の七福神はこじんまりとまとまっているので、回りやすいようだ。
15時。疲れたし小腹が空いたので、いよいよドラマや映画でおなじみの重盛に並んで人形焼きを買う。それを持って浜町公園でおやつ休憩をすることにした。
ということで、川べりの散歩も楽しみつつ、友人と再会してカフェやレストランを廻り、翻訳やドラマの話に花が咲いた。
『新参者』の撮影スポットは、さすがに15年経ってもうなくなっていた店もありあまり探せなかったが、重盛は健在だったし神社仏閣も結構回れたので充実した半日を過ごすことができた。
昨夜からドラマを観始めたので、まだラスト2話が残っている。ずっと前に観たので、真犯人はうっすらとしか覚えていない。確かあの人だったような…(何度もミステリーを楽しめる忘れん坊💦)
毎回、阿部寛演じる主人公の加賀恭一郎が被害者の関係先を探っていくのだが、みなウソをついていて誰もが怪しい。でも彼の鋭い観察力ときめ細かい捜査によって、それぞれが抱えていた複雑な問題や思いが解決していく。という、けっこう深イイ人情物なのである。
しかも、原田美枝子演じる被害者の職業は、なんと翻訳家!ドラマを観ていた当時は15年後の自分が同じ翻訳家になるなど夢にも思っていなかったのだが、どこかで繋がる運命だったのかもしれないと勝手にご縁を感じている。
さて、今夜はこれから続きを楽しむとしよう。
フリーランス翻訳家(映像字幕、実務翻訳)
浦田 貴美枝
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著書:『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
https://onl.la/Xngg8Ey (kindle版)
『続・夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
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『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
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