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自己紹介&noteを始めたわけ
はじめまして。
映画やドラマの字幕翻訳をしております、kim こと 浦田貴美枝です。
私は長年、英語教師として勤めてきましたが、母の介護をきっかけに家でできることを探して映像翻訳の勉強を始めました。
始めてみると思ったよりおもしろく、本当に翻訳家になれるかどうかも分からないのに、2018年、早期退職して本格的に翻訳の世界に飛び込む決意をします。
収入が全くなくなるのも困るので、外語専門学校で非常勤講師をやりながら翻訳スクールの上級クラスに進みました。
2019年の初めに新しいことに挑戦したくなって、どぎまぎしながらブログ(アメブロ)を始めたところ、その4月にトライアルという翻訳会社の試験で2社から合格をいただき、なんと本当に字幕翻訳家としてデビューすることができました!
ブログには、私の翻訳家としての第一歩から、その後の作品紹介など、翻訳に関わるさまざまな話を書き綴っていきました。他のブロガーさんとのやり取りも楽しく、読んで気分が上がったり他の方の役に立てるような記事を中心に書いていきました。
でも、だんだん承認欲求が強くなり、自分が本当に書きたいことより人に楽しんでもらえたり「いいね」をもらえるような書き方をするようになりました。絵文字もたくさん使いました。本当はそんなに明るく楽しい人間じゃないのに。娘にも言われました。「お母さん、ブログだと別人みたい」・・・だよね。
いや、私は文章を書くこと自体が大好きなので、書いていると夜中まではもちろん明け方まで書くことができるし、確かに別人格っぽいものの常に本気で楽しく書いていたし、無理はしていませんでした。
が、昨年の夏、家族に不幸があり、とてもそのテンションでは書くことができなくなりました。
noteを知ったのは、数年前にお仲間の翻訳者でブロガーの方が始めたのがきっかけでした。最初は絵文字が多いブログに比べて、文字ばかりで地味だなと思いましたが、その分、真面目な記事が多くて好きなように書きやすいと感じました。
それで、昨年初めに意を決してnoteに登録し『ドキュメンタリー作品の字幕で紐解く アジアの今』という、とても地味~な堅い内容の記事を書き始めたのです。
これは、私が2020年から字幕担当している「アジアンドキュメンタリーズ」という、良質で問題作が多い、数少ないドキュメンタリー映画を配信している会社の作品を紹介したものです。
主には作品の内容を伝えたかったのですが、その作品に出てくる独特の単語や表現、英文と私の翻訳文を出すことで、英語や翻訳の勉強をしたい方のお役に立てそうだと思いましたし、また私自身が自分の翻訳の振り返りをするいい機会になりました。
でも、No.10の『ザ・ホース・ボーイ ~奇跡の旅~』を書いたところで、忙しくなったり先の理由で止まっていました。すると、昨年末に私のその記事を何度も読んで、英文と訳文を頭に入れてから「アジアンドキュメンタリーズ」で『ホース・ボーイ』の映画を観たらとても勉強になった、という方から連絡をいただき、とてもうれしく思いました。
そして、また書こうという勇気が湧いてきたのです。人間、やはり応援してくださる方がいるのは心強いものです。
その後、次の作品を紹介してから他の方の記事を読みに行く元気も出て、他のジャンルの記事も書いたり、マガジンを作ったりできることを知りました。
それで、ドキュメンタリーの話だけではなく、他の仕事の作品や旅行記、自分の字幕以外でも、いい映画のことなどを書いていこうと思いました。
実は若い時に(といっても30歳の時ですが)イギリスに短期留学し、その後夫の赴任に伴ってアメリカで生活したことがあります。大学院に行ったり出産も経験したりしたので、昔その時のことを本にしたのですが、ページ数の関係でイギリスのことをほとんど書けず、もどかしい思いをしました。
ふと、その時のことをnoteに書こうと思い立ち、ちょうど仕事が一段落した2月11日から、熱に浮かされたように次々書いていきました。それが『ミセスからのチャレンジ』という記事で、マガジンにまとめることもでき、ようやく気が済んで心が穏やかになりました。今後ニューヨークとカリフォルニア編が続くのですが、こちらは長いのでおいおい書きます。
そして、今日は初めて(これまた勇気を出して)有料記事を書いてみました。これは確定申告(青色)を初めてe-Taxですることができた体験談です。これまでできなかった失敗体験や、工夫すると良いことなどを書きました。
間違ってはいけないので、いろいろ専門のHPを見たり税務署や会計ソフトの資料を見たりして確認し、手間ひまをかけ、7,000文字を超える大作になりました。初心者にはいい内容だと自負していますが、なにぶん自分の専門分野ではなく初めての有料記事ということもあり、本当はもう少し価値があると思いつつ、ビビって300円にしました。
今後はもっと専門分野の翻訳のことでいい有料記事が書けたらいいなと思います。
ということで、自己紹介なのにとても長い文章になりました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。みなさんの記事も参考にしながら、今後も細く長く書き続けていきたいと思います!
また、登録していなくても読むだけ専門の方も大歓迎です。noter(という言葉も初めて知りました)でなくても「スキ♡」ができますので、読まれたらぜひポチっとしていただけると励みになります!
どうぞ、よろしくお願いします。
フリーランス翻訳家(映像字幕、実務翻訳)
浦田 貴美枝
著書:『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
https://onl.la/Xngg8Ey (kindle版)
『続・夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
https://onl.bz/c3m3Fcd (kindle版)
『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』
https://x.gd/ySA4m (ペーパーバック版)
Blog: 『アラカンからのチャレンジ』
仕事のご依頼は下記までご連絡ください。
kimiehonyaku@gmail.com