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<Part3>50歳のおっさんがハワイで人生初のフルマラソンを走ったら、こうなった

 この世に生を受けてから50年、これまで何も成し遂げていないことに気づいてしまった一人のおっさんが、人生50周年の記念に?ホノルルマラソンで人生初のマラソンにチャレンジした顛末を報告します。
フルマラソン出場を考えている人、ホノルルマラソンにチャレンジしてみたい人、必読!!


<Part1>(まとめ(自分の体験から))はこちらから。
<Part2>(プロローグ~出発前)はこちらから。



~ここまでのあらすじ~
 友人の何気ない一言から、人生初のマラソン(しかも海外)に出場することにしたものの、ふたを開けてみれば、エントリーしていたのは自分だけ!?
 心細く思いながらも、現地へ向かうこととしたのでした…


3.いざ、ホノルルへ!(12/7)

■関空~仁川~ホノルル

 そうこうしているうちに12月7日、出発日がやってきました。
行きの便は、これといったアクシデントもなくスムーズでした。
 
 関空にはわざと早めについて、出国手続きを終えたら、プライオリティパスを使って腹ごしらえ。ドル札を用意していなかったので、搭乗口近くにあった自動両替機で両替しました。「貧乏旅行」とか言ってるくせに、交換レートはお構いなし(汗)。
 これは私の個人的な感想ですが、ハワイに着いたら即チップが払えるように、小さい単位の現金を持っておいたほうが良いと思いました。両替機だと最小単位が10$だったんです…

 関空から仁川空港へ飛び、仁川で乗り換え。仁川ではすんなり、ストレスフリーで乗り換えができました。人生初のトランジットを経験した身としては「国際便の乗り換えって、こんなものなのか~(簡単やん)」といった感じ。
 この経験で、私には「飛行機の乗り継ぎは短時間でできる」とインプットされてしまったのでした。このせいで、帰りの便でえらい目に遭うことになるのですが、それについては後ほど。

 仁川からは、人生初の長時間フライトです。これまでの最長フライトは3時間でしたが、今回は約9時間のフライトに臨みます。
 長旅でも眠れるようにと思って、耳栓やアイマスク、睡眠導入剤を持参しました。
 機材は、B777-200。私は3列席の通路側の席でした。席にはUSB-Aコンセントと、おそらく100V用の電源コンセント(普段使いのものが直接刺せました)が一つずつ。それと、アメニティとして歯磨きセットと、スリッパ、ひざかけが用意されていました。
 道中は2度の機内食が。
 CAさんとのやり取りは英語か韓国語でした。アシアナ航空は韓国の航空会社ですのでね…。

 機内では、眠れなかったですね~。
 もともと、移動中に眠るのは苦手なタイプということもあって、ある程度覚悟していたのですが、何度かウトウトはしたものの、睡眠らしい睡眠は取れませんでした。それでも何とかなったのは、いろいろと初めてづくしで興奮していたからなのかもしれません。
  

4.ホノルル到着1日目(12/7)

■ダニエル・K・イノウエ空港~アラモアナ

 ダニエル・K・イノウエ空港には、ほぼ定時の到着(だったと思う)。空港施設については、何の予習もなしに行ったので全くの初見だったのですが、使い込まれている印象を受けました。飛行機を降りて何分か歩いたのち、バスに乗って移動し、入国手続きです。

 窓口の前でしばらく並び、手続きを受けました。並んでいる間は、フリーwi-fiの電波が弱くて困りました…。
 なぜ困ったかというと、ESTAの申請手続きが完了して、メールで送られてきたPDFファイルを、スマホにダウンロードしていなかったからです。
 「ESTAの手続きが済んでいることを審査官に示すすべがない…」と焦りだす私。その間にも審査待ちの列は進んで、自分の番になりました。

 審査官は男性の方。英語で、何しに来たのか、何日滞在するのか、泊まる宿はどこか、などを聞かれ、こちらもたどたどしく答えます。その後、顔写真を撮られ、指紋を登録し…パスポートを返されて審査終了。
 あれ、ESTA調べないの?ま、いいか。
…ということで、結局、窓口ではパスポートのみで審査手続きが終わりました。

 審査手続きを終えた後は、バゲージクレーム(手荷物受取所)で無事、キャリーケースをピックアップして空港の外へ。出口は団体用?とそれ以外用?の2か所あり、どちらから出たものか迷いましたが、いざ出てみれば、どっちから出てもあまり変わらなかったです。


ダニエル・K・イノウエ空港を出たところ

 「いやー、ハワイに着いたぜ!」と感慨に浸りつつ、さて、宿までどうやって行こうか…
 本当に何も調べてなかったもので、自分の経験則上、空港からは電車か路線バスといった公共交通機関があるでしょと思い込んでいたのですが、空港からの鉄道はなく、路線バスはあるのですがネット情報によるとキャリーケースを持っている人は乗車不可とのこと。
 「えー、どうしたらええねん!?」と例によって慌てて調べると、市街地へはタクシーか乗り合いタクシーを使え、とのこと。自分は英会話ができないのでタクシーはちょっと怖いと思ったので、乗り合いタクシーで行くことに決めました。
 その後調査を進めると、乗り合いタクシーはH.I.SやJTBなどの旅行会社が運航しており、予約がいるとのこと。いや、予約してませんけど…
 空港の団体出口すぐのところに、でかでかとH.I.Sの青い看板が見え、そこに日本人添乗員らしきお姉さんがおられたので、「予約してないけど乗れませんか…」と恐る恐る聞いてみると、もちろん不可とのこと。ただ、このような申し出に慣れているのか、お姉さんは親切にも予約のいらない乗り合いタクシーを教えてくれました!他社サービスなのに教えてくれるなんて、なんて優しい…

予約なしで乗れる乗合タクシー乗り場?の標識


看板はこんな感じ



 そんなわけで、無事、乗り合いタクシーをゲットできました。料金は26$。
 受付デスクのようなものがあり、乗りたい旨伝えると、どこのホテルに泊まるのか聞かれました。どうやら、ホテルの前まで送ってくれるシステムのようです。そこでたどたどしく、ごにょごにょ…と伝えると、「なに?そんな宿あったっけ?」といった反応。GoogleMapでホテルの所在地を示しても、「?」といった感じです。
 「ヤバい…俺の泊まるホテルは、実在しないのか?詐欺られた?」と思いつつ、自分の泊まるホテルのすぐ近くに有名なホテルがあったので、そこで降ろしてもらい、そこから目的の宿まで歩くことにしたのでした。
 料金は前払い。クレジットカードでお願いすると「カードを貸せ」とのことで、おずおずと手渡しました。すると、タブレットに何やら入力しています。機械に通すなりタッチなりするのかと思っていたら、カード番号を入力している感じです。しばらく入力していると、今度はカードの裏面を見ながら入力しています。え、セキュリティコードまで入れるの?大丈夫?と心配になったものの、その後、メールアドレスを入力するよう促され、入力すると「後で支払い完了のメールがいくから」といった感じの説明がありました。(実際に後日、領収証らしきメールが届きました)
 「乗り合いタクシー」とはいうものの、車両はマイクロバスに近い感じで乗車定員15名程度。名前と宿泊施設名を呼ばれてそれに乗り込み、いざ出発です。

これに乗りましたよ


車内の様子。最後列から


 だいたい30分ぐらいでしょうか、車に揺られると、ホテルの前に到着。降りる際にはチップとかいるんかな?と思いつつ、渡さずに降りてしまいました。チップが必要な場合や、渡す額については、結局今回の旅行ではつかめないまま…
 
降りるときに、運転手さんから日本語で、「マラソンですか?楽しんでください」と声をかけられました。日系アメリカ人の人と思っていたのですが、どうやら日本人だったらしい…「はい!がんばります!」と笑顔で返し、乗り合いタクシーを見送ったのでした。
  目的の宿は、信号を挟んだ向かい側。何とか宿の近くまで来ることができました!

 そして目を転じると、真横に大きなショッピングモールらしき施設が。到着した時間が早かったこともあり、チェックインの前に昼ご飯がてらモールを見てみようと思い、キャリーケースを引きながら施設へ。
 施設の中に入ってからわかったのは、そこが「アラモアナショッピングセンター」だったってこと。いやー、広かったです。方向音痴の私は、何度も同じところを行ったり来たり…
 ネットで検索したり、現地でフロアマップを見たりしていると、楽天カードのラウンジを発見!カード会員だった私は、さっそく利用したのでした。ラウンジでは荷物を預かってくれ、また、無料のドリンクや充電用コンセントがあり、とっても便利。そして、なんといっても涼しい。

<参考>
楽天カード ハワイラウンジ|楽天カード


ラウンジはLEVEL3にありました


拡大するとこんな感じ。


 充電しつつアラモアナショッピングセンターについてネット検索していると、アサイーボールのお店が気になりました。どうやらかなり有名なお店らしく、日本国内にもお店があるようです。口コミ評価も高めだったので、さっそくお店へ。近くまでたどり着いたのですが、お店が見つかりません。初めての場所で目標を探すのは大の苦手なので、「地図見間違えたかな~」と思いながらウロウロ。すると…なんと閉店していたのでした。
※いま(2025.1.11)GoogleMapを見ると、「臨時休業」となっています。

<参考>
Blue Hawaii Lifestyle

店内の様子はうかがうことができず…

 後でわかったことですが、センター内にフードコートがあったらしく、そこで食事すればよかったんだけど、現地にいたときはそんなことも知らず、結局、ABCマート(コンビニみたいなもの?)で巻きずしのようなものを買って、モール内のベンチでほおばったのでした。
 いやもうね、予めちゃんと調べとこ?

 そうこうしているうちに、そういえばマラソンのゼッケンを受け取らないと…と思い、マラソンEXPOの会場である「ハワイコンベンションセンター」へ。
 ショッピングセンターからは歩いて15分くらいだったかな。EXPO会場ではゼッケン番号ごとに受付窓口が割り振られており、そこへ行って名前を告げると、ゼッケンと、当日に服を預ける用のビニール袋を渡してくれました。
 会場内ではシューズはじめ、いろんなランニンググッズや記念品が売られていたり、マッサージが有料で受けられたりと、いろいろありました。万一、マラソンで使う装備を忘れてきた場合でも、ここで何とかなると思います。

コンベンションセンターの入口
会場内の様子。ゼッケンをもらう
会場内の様子

■宿がない!?

 ゼッケンを受け取れたので、ラウンジに預けていた荷物を引き取って、チェックインすべく宿へ。
 宿はホテルというよりマンション?のようなたたずまいで、しかもかなり使い込まれている印象です。しかも、一見、エントランスがどこなのかよくわかりませんでしたが、道路に面したところから入れるところがあるとわかり、建物の中へ。中はホテルのフロント…というよりはマンションのロビーみたいな感じでした。少しまごついていると、私服を着た初老と思われる男性から「チェックインか?」と聞かれたので、「Yes!」と答え、手続きへ。マンションの管理人室のようなところで受け付けてもらえました。
 …が、ここでトラブル発生
 パスポートを渡し、確認を待っていると、男性が何やらしゃべっていますが、一瞬、よく聞き取れず。よくよく聞いてみると、「おまえの予約はキャンセルされている。空き部屋もないので、どうしようもない」とのこと。
 いやいやいや、キャンセルなんかしてないって!!泊まられへんってどういうこと!?と、頭が真っ白に。
 英語がしゃべれないものだから、翻訳アプリを介してあれこれ言ってみるものの、翻訳が瞬時にできなかったり途中で翻訳が切れたりして、スムーズに意思疎通ができません。
 空き部屋がない、との主張なので物理的に泊まることができないのは理解したものの、宿泊料金を返してもらわないと、気が済みません。日本に帰ってから、予約サイトと交渉するにしても、現地での口頭のやり取りだけでは証拠に乏しいと思ったので、「キャンセルされている証拠に、あなたが見ているその画面を見せろ!」と言ったのですが「セキュリティの関係で、入って見てもらうことはできない」とかなんとか言って、見せてもらえません。自分の感覚ではそこそこ粘ったのですが何しろ自分の思うことを的確に表現できないイライラもあって、その場から退散しました。
 ここまで、予習不足でも何とかたどり着けたものの、ここにきて大きな壁があぁ…
 
 明日マラソン走れるのか、オレ!?

<参考>予約したはずなのに泊まれなかった宿
セントラル YMCA レジデンス(ホノルル)を予約 - 宿泊客による口コミと料金 | ホテルズドットコム

 想定外の出来事にうろたえまくっている大会前日ですが、次のパートでは、果たして寝泊りできたのか、そして、マラソン大会にも無事出場できたのか!? について、お読みいただけますよ。

 気になる方は続きをどうぞ!
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<Part4>50歳のおっさんがハワイで人生初のフルマラソンを走ったら、こうなった

ここまで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m

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