
段原瑠々さんを聴いてほしい
私がハロプロ楽曲を聴くようになってから本当に良かったと思うことのひとつに「そういえば私は音楽が好きだったなぁ」と改めて認識できたことがあります。
心身に余裕がない生活を送っていると、次第に「音楽だけを聴く」という行動を取らなくなっていきまして。1曲くらい作業を止めて聴けばいいのに、全部”ながら聞き”で”なんとなく”聞いている感覚。繊細なピアノやくすぐるようなストリングスを認識していない感覚。
端的に言って音楽に集中していない。
「歌詞の意味を考察する」とか「このパートのベースが気持ちいい」とか。
素人ながらに「ここの音が好き!」みたいなあれこれ。
そんなあれこれに気がつかなくなって、どんどんなんとなくで聴くようになる。
あれほど音楽に熱中していた私も、いつの間にか音楽を単なるBGMとして扱うようになっていたんですね。
それだって悪ではないし、私は音楽のプロでもないし、ずっと集中して音楽を聴くという行為を生活と両立できるかというと「難しい」というのが私の実感です。
没入という快楽は効率的な日常生活を送ろうとすると足踏みになるんですよね。私は”没入”を日常から切り離された感覚と捉えているからです。没入して戻ってきてまた没入してって生活を続けていたらいくら時間があっても足りない。
さて。
今回書きたいのは段原瑠々さんです。
彼女はハロー!プロジェクト所属の女性アイドルグループ『Juice=Juice』の4代目リーダーです。
で、いつも通りここから「Juice=Juiceとは?」という情報共有パートから書いていたのですが。。。
お察しの通り「これ、いつになったら段原瑠々が出てくるの?」という長さになっておりまして。当然Juice=Juice自体の歴史も絡んでくるからしょうがないんだけど、いくらなんでも本題までが遠すぎる。だから全部削除しました。もしも気になったらぜひJuice=JuiceやハロプロのYouTubeチャンネルを覗いてみてください。公式MVやライブ映像もたくさんあるし、コンテンツは豊富です。
Juice=Juiceが好きな方々に向けて大声で言いたいですけれど、卒業していったメンバーも現役メンバーもみんなJuice=Juiceじゃないですか。Juice=Juiceについて説明しようとしたらいくら推敲したところで全員について書くことになる。人が作ってきた歴史だから、誰が抜けても成り立たない。2024年から聴き始めた私でもそう思うのです。
でも仮にハロプロに出会う前の私が読み手だったらそんなボリュームのある話をされても受け止めきれずに「えーっと?要はアイドルなんですよね?」みたいな理解をしてしまうに違いないです。いやアイドルなんだけど!それはそうなんだけど、今そういう話はしてなくて…みたいな感じになる。
段原瑠々さんの歌声を潜在的に求めている人達は
たくさんいるんじゃないか?
伝えたいことは「1回聴いてみて!」ってだけです。
短めの動画を貼り付けているから、あなたが「これかも」と感じた動画を開いてくれたら、その時点でこの記事の役目は終わりです。
書き手としてはもちろん最後まで読んでくれたらとっても嬉しいけれど、その時間があったら段原瑠々さんの歌声を聴いた方があなたのためになるのではくらいに思っています。料理も食レポ動画を見ているより実際にその料理を食べた方がいいと思う!みたいな話です。
それでは素人が食レポしていくので、食べたくなったら話そっちのけでカトラリー持って食べ始めてくださいね!
とにかく1回歌声を聴いてほしい
段原瑠々さんはハロー!プロジェクトに所属しているアイドルなので、歌って踊る人です。個人的には歌もダンスも、あるいは配信等で見ることができる人柄も好きです。ポジティブであたたかくて、優しくて明るい。
リーダーになってからますますそう思うけれど、年下メンバーだった頃の”お姉ちゃんたちに囲まれたるるちゃん”を思うと心配になることもあったりして。いらんおせっかいです。ごめんなさい。
彼女が持つたくさんの魅力を(私が知り得る)全て網羅しようとするとひどいことになります。現在の彼女が持つ魅力についてはもちろん、研修生からJuice=Juice加入、同期の卒業、まなるる、サブリーダーからリーダーになった現在…って何万字になる?書く方はまだいいとして読みたい人いる?
そういうわけで冷静に紹介する項目を決めました。
段原瑠々、まずは歌です。
静かな曲から聴いてみるのが個人的なおすすめです
Juice=Juiceにはたくさんの楽曲があるので、私は自分の体調や気分によって聴く曲を変えています。ハロプロは楽曲が豊かなのでそのときの自分にマッチした曲を選べる。
いや別にハロプロ楽曲以外を聴いてもいいんだけど、まぁハロプロ楽曲の魅力に気づいたからわかりやすく興奮しているんです笑。好きになったら世界が違って見えるあれです。
さて。
心身が元気なときは割とどんな曲でも楽しいしテンションが上がるのですが、後述する”元気なときに聴きたい曲”は聴いている方もカロリーを消費する感覚があります。運動と一緒ですね(一緒なのか?)。
一時期は言葉を聞くことすら嫌でインストゥルメンタルばかりを聴いていたりもしましたが、最近はそうでもないです。言葉って美しいよなって思ってきてます。何周目かの感覚です。またどこかで「言葉があるからこそ傷つくんだ」とか思う予感がしていますが、何周目かなのでちょっとずつ上手く受け止められるようになれたらいいなと思っています。
歌が上手い人はたくさんいるのだけれど
歌が上手い人はたくさんいるのだけれど、そしてその圧倒的な歌唱力に文字通り圧倒される快感も知っているのだけれど、心身が弱っているときはそれがしんどくて避けることもある私です。大きい音が無理なときとかもありますしね。あんだけロック聴いてたのに。
個人的に段原瑠々さんが歌うバラードは栄養満点のあったかいスープみたいで、心身が弱っているときに優しく効く感覚があります。なんか心があったかくなるんですよね。
仕事柄「しんどいときこそ上げていこうぜ!」みたいなマインドでいるよう努めて生きてきましたが、本音を言えばしんどいときはしんどい。何もしたくないときは何もしたくない。ひとりでいたいときは好きな人にも会いたくないし、何も食べずに布団を被って横になっていたいだってある。不健康だってわかってる。でも嫌なもんは嫌。無理なもんは無理。
実際は「無理!」って布団を被っていられないことばっかりなので騙し騙しやっていくしかないし「しゃーねーなー!」と苦笑いしながらやっていくしかないのかもしれません。わかってる。不平不満ばっかり言っていてもしょうがないってわかってます。もうひとりの私が他人に言われる前に私に言ってきます。
「わがままばっか言ったってしょうがないでしょ」
で、その言葉に唯唯諾諾な生活を続けていたら「もう明日が来てほしくない」という気持ちになっちゃって。でも夜はどんどん深くなっていっちゃうし、現実として明日が来たらまた元気に働かなければいけない、と。辛い。
そういうときに私はよく音楽を聴いてから眠っていました。
元気が出ないときに聴きたい曲
身体が疲れて元気が出ないときは(可能なら)とにかくゆっくり過ごします。
寝て食べてまた寝て。起きたらだいたい元気です。私は割とシンプルな仕組みで稼働しているみたいです。
一方、心が疲れて元気が出ないときはゆっくり過ごす前に心の栄養を摂ります。
時間をかけてコーヒー豆を挽いたり、猫の動画を見たり。私はただ寝ているだけだとあんまり回復しない感覚があるからです。それにそのまま眠ったらなんか悪い夢でも見そうで嫌だ。
コーヒーも猫も好きですが、もう少し音的な栄養がほしいときはイヤホンをして寝っ転がって音楽を聴きます。
《自撮りアカペラ》如雨露
1分半程度のアカペラから。2020年にJuice=Juiceの楽曲「如雨露」を歌ってくれました。
エネルギーゼロのときに聴くと「白湯くらい飲むか」と起き上がれます。ゆっくりとですが。「何も食べてないのも身体に良くないし、ちょっとくらい食べようかな」くらいには回復します。
《自撮りアカペラ》雨の中の口笛
もうひとつ1分半程度のアカペラです。Juice=Juiceの楽曲『雨の中の口笛』で、2024年に歌ってくれました。
なんかこう、ちょっとした隙間時間に歌ってみたよみたいな気さくさがいいなと思います。彼女が歌うフルパワーパッション!な歌も大好きなんですが、口ずさむような歌い方でも”歌”を感じられて好きです。
見上げてごらん夜の星を
坂本九さんの『見上げてごらん夜の星を』です。言わずもがな名曲。
フルサイズなので、時間がある休日に聴いて浸っています。
理不尽なことが続くと「結局世界なんて」みたいに考えがちな私でも「それでも世界は美しい」と思います(壮大)。個人的にはこのあと入浴剤を入れた湯船にゆっくりと浸かりたくなります。まだ明るい時間帯とかだったら最高ですね(伝わるかなこれ)。
『がんばれないよ』Promotion Edit
グループ曲もご紹介したいです。私はJuice=Juiceが好きなので個々のメンバーについても書きたくなりますが長くなるのでやめます。
こちらの曲は山小屋でひとりになったときに聴いてよく泣いていました(実話)。歌詞もまたいいんですよね。投げ出すような「もう頑張れないよ!」でもなく追い立てるような「頑張れ頑張れ!」でもなく。
3:19から段原瑠々が落ちサビ女王になります。
ちなみに段原瑠々ソロ音源もDL購入していたので併せて聴いていました。
*
いかがでしたか?1曲でも、1フレーズでも響いたら嬉しいなと思います。
質の良い睡眠を確保して楽しく健康に生きていきましょう(どういう着地よと思うけれどマジでそう思ってる)!
元気なときに聴きたい曲
元気になってきましたか?もしかして最初から元気でしたか?
それではアクセルをグイッと開けて気持ちよくなれる楽曲をご紹介していきます。
『Fiesta! Fiesta!』Live at 日本武道館 2024.11.19
段原瑠々と言ったらこの曲、という方も多いかもしれません。
0:32に一際情熱を解き放っている方が段原瑠々さんです。フルパワーで来てます。この映像を観てくれた友達も「うますぎやろ」と笑っておりました。
ちなみに私、この公演のライブビューイングに参加しておりまして。この公演自体も熱くて最高でした…が、これ単体で記事が書けるボリュームになるので割愛。
『プライド・ブライト』Live at 日本武道館 2023.05.29
私にとってJuice=Juiceの入口になった映像です。3代目リーダーの植村あかりさんがいらっしゃった頃ですね。懐かしい。
余談ですが植村さんの卒業コンサートが私のライブビューイングデビューでした。これが最高すぎてライブビューイングが大好きになりました。あーりーがとう!
0:13の歌い出しが凄すぎて思わず「マジかよ」と笑ってしまった記憶があります。しかも1:11にもう1回来るんですよ。もうダメだ。
ちなみにこの楽曲はこの公演で初披露だったらしく、最近はさらにクオリティが上がっています。
歌詞も好きで、ファンの方のnoteを読んで解像度が上がったお礼をコメントしたことがあります。
レコーディング映像もぜひ
BEYOOOOONDSの記事でも触れましたが、ハロプロはYouTubeを始め公式コンテンツがめちゃくちゃ充実しています。こんなに無料で観られていいのかと思うけれど躊躇なく観ています笑。だってせっかく配信してくれているのだから!
アプカミ
「アプカミ」(UpComing)では
アップフロントグループに所属する様々なアーティストのレコーディング映像、ヘアメイクなど、制作の裏側を公開。
普段見えない部分をアプカミチャンネル限定でお届け!
毎週木曜 19:00~ (約30分)
この番組も大好きでして。
今回は段原さんのボーカルレコーディングについて書きます。
最初から「あぁうまい…!」と思いますが、細かくディレクションが入っていきます。技術的なことだけでなく心情的なこと、表現の方向性についてもディレクションが入ります。もうこの時点で私は「そんな微妙なニュアンスまで詰めているんだ…!」と戦慄したのですが笑、そのディレクションにアンサーを納品する彼女の実力たるや。
ちなみにこの回の楽器レコーディングはBEYOOOOONDSメンバーの小林萌花さんの映像ですが、むしろ「メンバーが楽器演奏を担当する」という機会の方が稀です。当たり前だけど。『アプカミ』の楽器レコーディング映像にはメンバーが映っていないことの方が圧倒的に多いです。映っていてもワイプくらいでしょうか。それでも観ていて楽しいです。私やっぱり音楽好きだわ。
もうひとつボーカルレコーディングです。
先ほどご紹介した『プライド・ブライト』ですね。
「なんかこのやり取り既視感あるな…」と思ったのですが、声優さんのアフレコ映像に似ている感覚かなと思いました。違うかもしれないけれど、シチュエーションに合わせた心情によってお芝居が変わるんじゃないかなと思っていまして(素人が喋ってます)、そういうことがボーカルレコーディングにもあるんだという驚きでしたね。
もうひとつボーカルレコーディングです。
メインパートのディレクションに応えていく姿に「やべぇ…」と声が漏れましたが、ハモリも聴き応え抜群でしたね。素人が聴いても難しい音程に思えるのですが、何度も修正して仕上げていました。
楽曲の在り方、歌い方(表現の方向性)のニュアンス、各パートの役割。裏声を使うか否かの選択や微妙な音の強弱。
こういったところにもこだわった楽曲を聴くことができている私はなんて幸せ者なのだろうと思います。制作に関わる全ての皆様に感謝です。本当にありがとう。私は幸せ者です。
もう少し人柄を深掘り
段原さんはハロプロダンス学園に出演しているのでダンスについて書くか迷ったのですが、今回は人柄とも言える部分について書きたいと思います。この時点で6000字を超えているので「長くてしんどい」と思った方は既に離脱されているはず…だけどなるべく簡潔に、短く書きます。。。
*
ハロプロを好きになってからピース株式会社の小沢あやさんを知り、色々読んでいく中でつんく♂さんのnoteを読む機会がありまして。
この記事、読めてよかったなって思いました。本当にありがとうございますの気持ち。
他のメンバーについてはもちろん、つんく♂さんについても深めていける大好きな企画です。別の記事ですがモーニング娘。'23を卒業した譜久村聖さんとの対談記事も大好きでした。座談会企画も対談企画も読み応え抜群です。気になった方はぜひご一読を!
「できないことができるようになったあと、さらにできるようになったときって案外褒められないよな」って話
私がハロプロ界隈に足を踏み入れてから「段原瑠々は歌が上手い」「段原瑠々はすごい」という声をよく聞きます。
私も「歌が上手い」「すごい」と思っています。
過去映像を観たり過去に収録した楽曲を聴く限りデビューしたときから上手かったし、今もなおどんどん上手くなっている。「今が1番上手いよな」って毎度思うのって「すごい」ことだと思っています。
でも、私はそれを当たり前だと
思わないようにしようと思っています。
いつもちゃんとやっている人ってあんまり褒められないよな、それってあんまりだよなって思うからです。いつもちゃんとやるのってものすごく大変だし、地味だし、目立たないです。そしてその努力が遠くに伝わりにくい。近くにいる人は本人が練習している姿を間近で見ているからよくわかると思うのだけれど、私くらい離れている人がその努力を直接見る機会ってないです。
だからこそボイストレーニングやダンスレッスンを受けている姿を公開してくれることに対して尊敬の念を覚えます。厳しいことを言われていたり、できない自分が映っているところを公開するためには勇気がいることだと思っているからです。
彼女がステージで披露してくれるパフォーマンスはずっとすごいし、そういう意味では目立っているのだけれど「できない人ができるようになった」という光景の方が目立つ感覚があるんですよね。「歌が苦手だった人が努力して上手くなってソロパートをもらった」とかの方が盛り上がるというか。それはそれでもちろんとても素敵なことだし私も好きです。でも「できる人がさらにできるようになった」ってことだってものすごいことじゃないですか?
学校の定期試験で喩えてみましょうか。
いつも試験で30点だった人がめちゃくちゃ頑張って60点取れたら「すごい!」と盛り上がるかもしれないです。できなかった人ができるようになったわけですからね。なにしろ倍の得点です。先生も「今回はすごく頑張ったんだね」とか言ってくれるかもしれない。言ってくれないかもしれないけれど。
で、さらにめちゃくちゃ頑張って次の試験で80点が取れたとします。
スタート時の30点を見ている人からすれば、80点に到達するために本人が払った努力に思いを馳せれば感動することさえあります。私にだってあります。
でも最初から「すごい」と言われている人がずっと「すごい」と言われ続けるのって最初から60点以上を取り続けているってことじゃないですか。めちゃくちゃ頑張って次の試験で70点、まためちゃくちゃ頑張って次が80点。またまためちゃくちゃ頑張って90点が取れた、と。で、引き続きめちゃくちゃ頑張っているけれどその先が遠い。91点、93点。大きな壁を乗り越えて95点!
到達点は80点より95点の方が高いですよね。
でも95点を取ったとしても「あの人は才能があるから」みたいに言われたら私は納得できません。
才能はあるのだと思います。でも才能があるからといって95点は95点じゃないですか。派手には見えない形でコツコツ積み重ねてきたからこそ到達できたのかもしれないし、きっとそうでしょう。驕ったり過信して成長が停滞したら追い抜かれるし、手を抜いたらその分自分に返ってきます。それはみんな同じだと思うんです。コツコツやっていくしかない部分はどうしたってある。
”才能”について書き出したらまた本筋から逸れていくのでこの辺りで手を止めてコーヒーでも淹れます。
大好きな【tiny tiny】のはなし
私の大好きな番組【tiny tiny】のはなしをします。
MCのみつばちまき、中島卓偉、松原健之が、毎週ハロー!プロジェクトメンバーをむかえ、音楽やパフォーマンスを掘り下げていくトーク番組。
こちらの番組は1度リニューアルされており、現在は休止中です。
ゲストであるハロプロメンバーについてより深く知っていくことができるのはもちろん、ゲストとMCの関係性を感じられたり、専門性の高い話題について語り合う姿が見られたりするコンテンツです。
研修生時代から追っている方々からすれば当時のことが思い起こされて感涙する場面も多いかもしれませんし、私のようなハロプロビギナーにとっては先述の点を知ることができる貴重な機会でした。シンプルにめっちゃ良い番組です。復活を熱望しています笑。
段原さんゲスト回を貼っておきますね。
この回のタイトル「過去の挫折 そこからの成長」は、このような言葉にしてしまうと「みんな多かれ少なかれそういうことはあるだろ」と思うかもしれません。
芸能界に限らず、仕事に限らず、みんな多かれ少なかれそういうことはある。私にだってあります。
ただ、今の彼女が見せてくれる「段原瑠々」だけを観ていた私は、「るるちゃんはいつだってすごい」と考え、そこにあったはずの葛藤や苦悩、挫折を感じ取れていなかったように思います。愚かです。こういうところから神格化が始まるからこわい。猛省しています。ごめんなさい。
私から見ると段原瑠々さんは「なんでもできる」ように見えます。でも軽々とハードルを飛び越えていっているわけではない。特にハロプロダンス学園の映像を見ていると、時間がかかる工程に正面から向き合って粘り強く仕上げている印象です…ってそれはハロプロメンバーみんなそうだと思いますが。
それでも「るるちゃんだったら大丈夫」みたいに思ってしまう。
そう思わせてくれるある種の”強さ”を持っている姿に胸を打たれる反面、私の内面は複雑です。彼女だって人間です。いつも完璧じゃないし、そうであるはずがない。ある必要もない。
パフォーマンスは完璧を目指すべきだと思います。それがプロフェッショナルだと思うからです。パフォーマンスの質が上がっていくことは、もしかしたら本人も嬉しいことかもしれない。だったら相互に幸せなことです。
でも一方で人間は機械じゃないとも思っています。完璧を目指している人間が、人間であるが故に完璧にならない数%があるからこそ美しいという感覚もあります。
公演ごとに生まれる微妙な差異が本当に美しい。生きている人間が歌ったり踊ったりしているからこそだなと思います。
「段原瑠々はすごい」で終わらせたくない
私は既にJuice=Juiceのことが好きだし、段原瑠々さんが好きです。
だから新譜が出たら購入するし、今年こそは現場デビューを目論んでいます。実際に目の当たりにしたらとんでもないんだろうな。むしろちょっとこわいくらいです。
私がアイドル界隈に足を踏み入れておよそ1年半。
あちこちで「段原瑠々はすごい」という声を聞くようになりました。
でもそれは、
私がアイドル界隈に足を踏み入れたからです。
「ハロプロを聴きに行かなければ」知らなかった。
私がもっとテレビを見る人なら、SNSにマメな人であれば、あるいは違ったのかもしれません。
でも、少なくとも私にとっては「ハロプロを聴きに行かなければ知らなかった」世界です。
後追いの私が悔しく思うことのひとつに「当時知っていたら熱狂したのかな、しただろうな。こんなにすごいんだから」と思う映像を観ているとき「それがもう叶わない」という現実があります。
既に卒業した元メンバーが現役に戻ることはないし、芸能界を引退されている場合はもうその姿を見ることさえありません。どこでどんな生活を送っているか全くわからないし、私はただ「幸せに暮らしてくれていたらいいな」「せめて健康だったらいいな」と願う以外にできることがありません。それが引退だと思います。
Juice=Juiceはグループ結成時のメンバー全員が卒業しています。段原さんの同期である梁川奈々美さんも、同時期にサブリーダーだった稲場愛香さんも卒業しています。
梁川さんは芸能界を引退されているので、現役メンバーのブログ等で名前を見ることはあっても姿は見えません。稲場さんは芸能活動を続けているので観ることができますが、それだっていつまで可能かわかりません。
現在のJuice=Juiceはリーダー段原瑠々・サブリーダー井上玲音のるるれい体制で活動しています。ゆめりあい、3flower、さくりんごに単独加入したおみふの10人体制です。めちゃくちゃ魅力的なチームです。
この先どこかのタイミングで段原瑠々さんは卒業します。ハロプロアイドルなので、一生グループにいることはないと思います。ソロ活動も並行して行なっていくのかもしれませんし、しないかもしれません。
卒業後も歌を続けてくれるかもしれません。そうだったら嬉しいですがわからないですよね。
いずれにしても現在は芸能活動を続けてくれています。
これだけが確定している現実です。
「段原瑠々はすごい」です。私は本当にそう思っています。
でも、だからこそ私は
アイドルを知らない人にも知ってほしいと思っています。
聴いてみて、観てみてハマらないかもしれないです。本当に好みは人それぞれですから。何度も繰り返し書いてしまいますが、全人類がハロプロにハマることはないと思っています。
そう思う一方で「”アイドルを通ってこなかった人”にもおすすめしたい」なんて考えてしまいます。かつての私がアイドルを通ってこなかった人だったから。
「段原瑠々さんの歌声を潜在的に求めている人たちって実はたくさんいるんじゃないか」という感覚を元にここまで約10000字書いてまいりました。
私は”そう”でした。あなたはどうでしょう?
1曲5分くらいです。いつものルーティンからちょっとだけ出てみるなんて、いかがでしょうか。