ランニングデートのすゝめ
10区間のうち7区間で区間記録が更新され、とんでもない総合記録が打ち立てられた今年の箱根駅伝だが、記録以外でTwitterのTLを賑わせたワードの1つに【ランニングデート】がある(と、少なくとも私は思っている)。
ずっとnoteに書きたいと思っていたものの、すでに機を逸した感があり、このテーマはお蔵入りかな~と内心諦めていたのだが、1月12日(日)に「もうひとつの箱根駅伝」放送中のTwitterのTLを見て、今しかない!と書くことを決意した(そんな大袈裟な)。Twitterのテンションをnoteに持ち込むのは極力控えるので、どうか今回は見逃していただきたい。
それでは、私の独断と偏見プレゼンツ【ランニングデート特集】行ってみよう!
ランニングデートとは
私的ランニングデートの紹介?に入る前に、このnoteでの【ランニングデート】の定義を書いておきたい。
ランニングデート:
ロードレース中に、「一緒に行こう」「ついて来いよ」といった声をかけたり、仕草をしたりした上で、選手2人が1km以上一緒に走ること。並走が好ましいが、雰囲気によっては前後もあり。
※以下のケースは「ランニングデート」の定義から外れる
・3人以上の集団
・並走した距離が短い
・条件は満たしているが、何となく雰囲気にデート感がない
のっけから完全に私の独断と偏見全開だ。「私のランニングデートの定義と違うんだけどなあ…」という方!ぜひとも、このnoteのコメント欄、またはTwitterのDM等で教えてほしい。【ランニングデート】の定義をブラッシュアップして、あまこまの用語集の候補として応募しy(自粛)
【独断と偏見】presents ランニングデート4選
ここから先は、私が独断と偏見で選んだランニングデートを4つご紹介しようと思う。「私はあのランニングデートが好きなんだけどなあ…」という思いのある方!ぜひとも、このnoteのコメント欄、またはTwitterのDM等で教えてほしい。【ランニングデート】の年表を作って、ランニングデートを語るk(自粛)
1. 相澤晃×伊藤達彦(第96回箱根駅伝2区)
やっぱり最初は、ランニングデートブームの火付け役、今年の箱根駅伝2区を走った相澤くんと伊藤くんにご登場いただくしかないだろう。1km2分50秒ペースというすさまじい速さで走っているのに、ふたりが勝負を楽しんでいる様子は、まさに「デート」。学生ハーフ(2019)も、ユニバーシアード(2019)も一緒に走っていたから、中継なのに、もはや謎の安心感があったくらいだ。
最後の壁(2区ラスト3km付近からの激坂)までは一緒に行こうね♡みたいな合意(というか戦略)なしに、10回以上も駆け引きを繰り返した結果、16kmものロングランニングデートになっていて、1:05:57(相澤くん)、1:06:18(伊藤くん)という区間記録/日本人区間記録を上回るタイムまでたたき出してしまうのは、まさに異次元。にもかかわらず、🐎と🐇の絵文字で、このランニングデートが表せてしまうキュートさはいったい何なんだろうか…。
■「もうひとつの箱根駅伝」2区 7:00付近~
2. 阿部弘輝×真船恭輔(第96回箱根駅伝7区)
学石の同級生カップル。阿部くんが4番手を走る真船くんに追い付いて、前に出てから「ついて来いよ」的な身振りをしたときの衝撃(=きゅん)。それに対して真船くんが頷いたときの衝撃(=きゅん)。並走というより前後で走っていたけど、この衝撃(=きゅん)をデートと言わずに何をデートというのか。誰が何と言おうと、私はこれをランニングデートとして推していきたい(要らん熱量)。
■「もうひとつの箱根駅伝」7区 49:30付近~
3. 高田康暉×服部勇馬(第90回箱根駅伝2区)
相澤くんと伊藤くんのランニングデートを見て、真っ先に思い出したのが、第90回箱根駅伝の高田さんと勇馬さんの並走だ。高校のときからライバルではあるものの、普段から仲がよく、前をいく駒澤大学との差を詰めるため「一緒に行こう」(高田さん)、「頑張ろう」(勇馬さん)と声を掛けあっていたらしい。走っているときも楽しそうだし、インタビューで思い出しながら話しているときも楽しそう(というかかわいい)。これも間違いなく(私の定義上では)ランニングデートだ。
■「続報!箱根駅伝 G+特別編」2区 11:00付近~
4. 相澤晃×中谷雄飛(第24回都道府県対抗男子駅伝7区)
またもや相澤くんの登場だ(相澤くんは、ランニングデートの申し子なのだろうか…)。
解説の方がこんなことを言っている。
「第6区中継所で、ほぼ同時に襷を渡しましたよね。その前にですね、2人で目を合わせて、少し声を掛けて、笑顔になってから襷渡しを受けましたよね。」
…これはもはやNHK公認ランニングデートだ!(間違いなく過言。誰かに怒られそう…。)
※問題?のシーンだが、「一緒にいきましょう」(中谷くん)「いこう」(相澤くん)と声を掛けあっていたらしい。
Cf. 相澤に完敗、飛躍誓う早大ルーキー中谷
■「第24回全国都道府県対抗男子駅伝」7区 1:42:00付近~
あとがき
これを書くにあたって、過去の大会の映像を改めて見直そうと思っていたのだが、リサーチするのもなかなか骨が折れるし、補足コメント?を書くのも難しすぎて、早々に諦めてしまった。そんな理由で今回挙げたデートは、ここ1年の大会の中ですぐに思い出されたものと、どうしても書きたかった高田さん×勇馬さんのデートの4つに絞っている。
地上波で放送される駅伝の大会はいずれも数十回の歴史があるから、きっと他にも楽しくてきゅんとするランニングデートはあっただろう。今後駅伝の映像を見返したときに、「あっ、これは!」と思って、noteに書く気になったら、第2弾として紹介することとしたい。とりあえず、今はただただ疲れた…。