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医・食・農(12)

                                                                               画像:stokpic 様

皆様、お元気でお過ごしでしょうか?今年は早すぎる猛暑に戸惑い、
体調を崩された方々もいらっしゃるかと思います。

気候変動の影響もあり、夏バテや熱中症のリスクも気になりますね。
そこで今回は、夏の体調管理について特集を組みます。

日頃、TV等のマスコミメッセージでは、判で押したような常套句の
「水分塩分を補給しましょう」という文言を耳にします。

しかし、本当は人体の仕組みはそのような単純なものではありません。
水と塩で何とかなれば、医学も栄養学も必要ありませんので。


画像:ExplorersInternational 様


医学的に言えば、人体が必要とするミネラルの数は16種類です。
ナトリウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素、カリウム、カルシウム、
クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、モリブデン、セレン、
ヨウ素、以上の16種類が微妙に作用して、健康を維持しています。

これらは体内で合成されないので、食品から摂取する必要があります。
その際、大切なことは過剰や不足が生じないように工夫することです。

この中で、夏バテ予防に直接関係するのはナトリウムカリウムです。

発汗によりナトリウムとカリウムを失うと、神経や筋肉の働きを正常に
保てなくなります。とくに心筋細胞の活性には必須要素なのです。
熱中症で急死する症例は、低カリウム血症の悪化が考えられます。


◎ カリウムを含有する食品
じゃがいも、バナナ、海藻類、豆類、パセリ、シソ、他

◎ ナトリウムを含有する食品
天然塩、岩塩、梅干し、漬物、つくだ煮、他


画像:Elf-Moondance 様


比較的最近になって、ようやくナトリウムとカリウムとクエン酸を含んだ
夏バテ防止のタブレットが市販されるようになりました。

コンビニやスーパーマーケットで普通に入手できます。

腎機能に問題がある方は主治医に相談して、カリウム・ナトリウムの
摂取バランスをうまく調整してください。過剰症には要注意です。

健常者の方々は普通にミネラル摂取可能ですから、これから汗をかく季節
には常に適量摂取すれば、夏バテ予防の効果が期待できます。

皆様、猛暑酷暑に負けず、日々、快適に過ごしましょう。✨(^^)✨

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