たまには何でもいいから吐き出そう。

昨日、母に自分の想いをぶつけてから…。
案の定、なかなか寝られませんでした。
寝付けずしまいには起きてタバコを吸ったり。
でも、父が起きてきた時に私が起きていると
心配させてしまうので
その前には布団に戻ってとりあえず横になりました。

母も少しテレビを観ていたけれど
私がタバコを吸っている間に布団に戻ったようで
私が横になる時には少し寝息が聞こえていて
その姿に私も少しだけ安心しました。

あぁ…母を苦しませてしまったな…

その後悔にも似た気持ちは消えませんでした。
だからかやっと眠れたと思ってもすぐ目が覚めて
又少し眠っての繰り返し。
全然寝た気にならないままお昼の１２時が過ぎてしまったので
薬を飲むためにも一度きちんと起きる事にしました。

久しぶりに泣いたからか目が腫れている気がします。
想いを吐き出したのに気分はあまり良くないです。
それは、自分が楽になるために誰かを傷つけてしまったからだと
自分勝手な行動をとった事には反省しました。
でも、想いを吐き出した事には後悔していません。

一人で抱え続けるのが辛くなってしまった時は
例え誰かを傷つけてしまったとしても
それで少しは辛さがマシになるのならいいと思うのです。
それは私が弱いからそう思うのかもしれませんが…。

今回、私が母をどれだけ傷つけてしまったのかは分かりません。
でも、どこかで母はその傷を受けても大丈夫だと考えている自分がいます。

母だけではありません。
父にぶつける時もあるでしょうし
兄達にもぶつけた事もあります。
でもみんな、その傷は私と共に負って生きていってくれていると思います。

抱え込んで苦しくて辛くて絶望して命を落としてしまうのなら
その苦しみを吐き出して分かってもらえなくても一緒に背負ってくれなくてもいいから知ってもらう事は
仕方がない事だと思ってしまうのです。

私の両親、兄達は多分強い人です。
家族にも自分の弱みや弱音を見せた事がありません。
以前の私もそういう人間でした。
でも私は病気になってから脆く弱くなってしまいました。
一人で心の中に留めておけず誰かに話す事が増えました。
その結果次第に両親、兄達、それぞれと一対一で話す機会が増えるようになり
私の話を聞いて初めて打ち明けてくれるそれぞれ抱えている悩みだとか苦しみを見せてくれるようにもなりました。
それはあくまでも私と二人での会話なので
他の家族が知らない事も沢山あります。
そんな風に思っていたんだと思ったり
そんな悩みがあったんだと初めて知りました。それまではみんなそんな素振りは見せない
強い人なのです。

だからと言って話した後に態度が変わることはなく
相変わらずそんな素振りは見せず
何もなかったかのようにみんな過ごしていきます。

もちろん、こんな娘、妹の前だから強くいてくれている所はあるでしょう。
それでも、強いフリが出来るということは私からすれば十分立派なのです。充分強くてまだまだ余裕があるのです。

◇

重すぎる荷物を一緒に持ってもらうように
私の荷物は家族みんなが協力して支えてくれているから
今、生きていて生きていけているのだと思います。

その支えてくれる家族は兄達が結婚したことでありがたい事に増えてくれた気がします。
義理の姉達も手を添えてくれていたり
いつでも手を差し出すつもりでいてくれているのだと感じるのです。

特に次兄が結婚する時、私とお嫁さんが仲良くなってもらえるかが一番重要だったと次兄に言われました。
だから私と奥さんの楽しそうに話す姿を見て安心したと言っていたのは印象的です。

近くに住んでいないのでそこまで気軽に話しかける程の間柄にはなれていないかもしれませんが
次兄のお嫁さんはよく私の事を気にかけてくれていて
兄と一緒に心配してくれていると幸せにも感じる事は沢山あります。

私に何とか生きて欲しいと手を差し伸べてくれる人がこんなにもいる事は神様がくれたプレゼントかなって。
だから生きなさいと言われている気になれるのです。

とは言っても負けそうになる瞬間は突然やってきます。
自分で自分のキャパが分かっていないのでオーバーしているのか分からないのです。

だから、なんか泣けたらいいのにな…と感じた時は
あ、結構やばいかもと自覚します。
昨日はその状態でした。
テレビでも映画でもバラエティ番組でもなんでもいいから
涙を流す事が出来たら少しは楽になれると思っていたのに
そういう時は全然涙が出ないのです。
その結果、昨日の出来事に繋がりました。

願わくば、誰も傷つけず頼らず生きていきたいと
生きていけると幼い頃は信じて疑いませんでした。
それが出来ない自分が嫌でたまらなくもありますが
苦しくて辛い時、頼れる人がいるのなら頼るべきだと今は思っています。

無責任な考えですが、頼られる人はきっとまだキャパに余裕があると思うからです。
余裕がなくても一緒になら何とか持ち堪えられる。
世の中そんな風に出来ているのではないかと思います。
いや、せめてそんな風に出来ていて欲しい。
じゃないと苦しみ抜いて辛すぎる人の救いがないから…。

神様でも仏様でも八百万の神でもキリストでも誰でもいい。
人々に崇められる存在なのだから
きっとそれくらいの救いをこの世に作ってくれているはずだと
私は他の誰でもなく自分が生きる為に信じています。

◇

たまには心の中を吐き出して整頓してからまた心の中にしまいましょう。
要らないもの、もう心の中にしまわなくていいものもきっとあるはずです。
私は涙を流せると楽になれるのはそういったものが出ていって心に隙間が生まれてくれるからだと思います。

いつか私も心のキャパが大きくなって
吐き出される側になりたいな…なんて思う今日この頃。
一緒に涙を流すくらいなら今でも出来ると思います。
吐き出す相手がいなくて辛くて苦しくて死にそうな方
いつでも話しかけて下さいね。

それで私を傷つけたとしても
それは傷ついても大丈夫な傷です。
乗り越えられる、修復可能な傷なのです。