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小説の語源【レポート】七〇〇字
先日つぶやいた通り「小説」の語源について図書館で三冊の辞典を参照してレポートする。
【レポート】
小説とは元は中国語。古代中国で王に奏上された市井の出来事や話題を記述したもの。
「取るに足りない話の意が原義」
19世紀の中国で英語のnovelが「小説」と当てられ日本語に借用された。
それをかの有名な坪内逍遥が広めたっていうのが真実のようだ(「語源辞典(講談社)」より)。これは高校の現代文で教わっていたという事実を、調べながら思い出した。
「日本語大辞典(講談社)」と「広辞苑(岩波書店)」は坪内が訳したと記述していたがどうやら誤りのようである。
【所感】
まず一点。「取るに足りない話の意が原義」というところに深く心打たれた。自由に書けば良いのであると勇気をもらった。
もう一点。広辞苑でも間違ったこと(というか背景を説明しきれていない)が書かれているということを知った。いわんやWikipediaは尚更だろう。一般人が親切で書いてくれているその無償の奉仕には頭が下がるが(嘘。揶揄っている。)リテラシーの低さは歴然である。はっきり言ってない方がいい。存在自体が悪である。たまに参考にはするがすぐに情報が欲しい時(しかも自分が高校や大学で学んである程度知っている自信のある分野)だけである。後ほど信頼性のより高い資料で必ず調べ直すようにしている。
きちんと知りたい場合は信頼性の高い数点の資料をあたるようにしようと改めて思った。
【参考文献】
日本語大辞典(講談社)
広辞苑 第六版(岩波書店)
語源辞典(講談社)
【余談】
講談社の語源辞典以外に小学館と日本文芸社の同様の辞典を調べたがこれら二冊には「小説」の記述がなかった。