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自分のことはわからないもの。
こんにちは。女性向け再就職コンサルタントのきくりんです。
今日は仕事以外の活動での気づきを書いてみようと思います。
私は、本業である社会保険労務士、いつもの記事に関連するキャリアコンサルタント、コーチのほかに、中小企業診断士としても活動しています。
中小企業診断士として独立して活動している方も多くいらっしゃいますが、私は自分が関わる複数の活動の1つとして、基本的には他の中小企業診断士の方とチームを組んで、企業の経営診断案件などに参加しています。
今回の対象企業は、人事関係のある分野についてのコンサルティングをされている会社さんです。非常に高い専門性を持っていらっしゃり、業績も好調です。その会社さんのご要望は、客観的な視点で新規事業を提案してほしいというものでした。
参加したメンバーの中には、対象企業と同じ業界で働いている人はいませんでしたので、まずは業務内容を理解することから始めました。
その後、経営者さんにヒアリングをし、現状を整理し、内部環境・外部環境を分析して戦略を立て、新規事業として提案する内容を考えていきます。
検討の過程で思ったのが、「ずっと事業をされてきて、しかも成功しているのだから、社内で私たちよりもずっと深くいろんなことを分析されているはず。素人の私たちよりも、ずっといいアイデアを持っていらっしゃるのでは?」ということでした。
そして、先日、チームで作成した報告書を一緒に見ながら報告会をしました。社長さんがおっしゃったことは、次のようなことでした。
「正直なところ、分析、提案していただいた内容は私たちが社内で検討してきたことと大きく違っていませんでした。でも、客観的な目で見て、背中を押していただいた気持ちです。自分たちで考えたことが本当に正しいのかどうか、不安なんですよね。自分のことはわからないものですから。」
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なるほど、相手が思いつかないようなアドバイスをしなくてもいいんですね!専門家として客観的な目で見て検討したアドバイスが、背中を押し、行動を加速することもあるのですね。
もちろん、私たちも専門家の端くれとして、提案を実行するための具体的なアクションプランを提示したり、少し違う角度から見たチャレンジングなアイデアも提案したりしました。それも取り入れてみる、とおっしゃっていただけました。
個人としても、自分のことって自分が一番わかっていないのではないでしょうか。「こんなことをやってみたいな」と思っても、「自分には無理」とか「どうやってアプローチしてよいのかわからない」とかで諦めてしまうことがあります。専門家に背中を押してもらったり、ちょっとノウハウを授けてもらったりしたら実行できるかもしれません。
私もそんな存在になれたらな、と思いました。
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