一生治らないと思ってたメンヘラを克服しつつある
メンヘラの定義
ここで言うメンヘラとは、メンタルヘルスの状態がよくないことです。
よく恋愛に対してメンヘラになるという言葉が使われますが、ここでは「メンタルが常に不安定で急に泣き出したり人間関係をうまく築けないこと」を指したいと思います。
精神病ってほどではない、鬱と診断されたわけじゃないけど、過去の家庭環境や経験でメンタルが安定しない~~みたいな人の事です。
私自身家庭環境が原因でメンヘラ化したので、主に家庭環境原因でメンヘラ化した人向けの話になると思います。
メンヘラは治らないという絶望
自分語りをしてもしょうがないので、メンヘラになってしまった経緯は割愛しますが、症状はこんな感じ。
急に昔のことを思い出して泣いてしまう
一生に幸せになれないという絶望感から未来に向けて頑張る気持ちがわかない
そもそも早く死にたい、でも死ぬの怖い
この世に私を産んだ親が憎い
てか世界が憎い
心にぽっかり穴が開いている
基本的に未来への希望がないので、今何かに取り組むのも億劫だし、たとえ楽しいことをしていても心にぽっかり穴が開いているような気がして、本当に心躍るということがほぼありませんでした。
私が特に苦しかったのは、この気持ちを持ったまま一生人生を過ごさないといけないの!?辛すぎか!?という部分です。
被害者ポジションを辞める
ここでブラウザバックする人もたくさんいるんじゃない?
メンヘラにとって一番聞きたくない言葉だと思います。
被害者ポジションは楽
被害者ポジションでいることって案外楽なんですよね。
だって「私は被害者だから」という言い訳ができるので。
例えば人間関係でうまくいかなかったときに「でも私は毒親に育てられたからしょうがない」と思えば気持ちが楽になります。自分が悪いわけではないと責任転嫁できますから。
被害者ポジションをとるようになる仕組み
ただし、被害者ポジションをとるようになってしまう原因はメンヘラのせいではないと考えています。
メンヘラな人って幼少期から、例えば家庭環境やいじめで間違ったコミュニケーションを周りから教えられている場合が多く、まともな人間関係が築けなかったり、人からうっすらバカにされ続ける人生だったりします。
小学生とか中学生とかまだ思考の幅が狭い時期にこういう扱いを受けた場合、「世界が悪い」とか「家庭環境が悪い」ってなりますね。
これは当たり前だと思います、てか「家庭環境が悪くて人間関係うまく築けない」のは事実ですし。
私もそうでした。実際学校でいじめられましたし、人間としてなんだか穴が開いた感じがするのは親のせいだとずっとずっと思っていました。
ただこの被害者ポジションは心理的にも物理的にも非常に楽なので、一度この思考を覚えたら、ずるずるとずーっと被害者ポジションから抜け出せなくなります。
学校でうまくいかないのは家庭環境のせい
友達出来ないのは家庭環境のせい
健全な恋愛ができないのは家庭環境のせい
人生うまくいかないのは家庭環境のせい
家庭環境の悪さの一番の良くないところは、子供に「頑張らなくてもいいという無限の言い訳」を与えてしまうことだと私は考えています。
もちろんDVとかモラハラはよくありません。ただ将来的に子供の人生に影響を及ぼしてしまうのはこの点だと思います。
ちなみに普通の人も結構やる
この被害者ポジションというのはメンヘラじゃない普通の人も結構やります。
例えば仕事だと「あの上司の指示が悪いからできない」とか「給料が低いから仕事ヤル気でない」とか、
結婚だと「子供がいるから離婚できない」とか「配偶者が悪いから私のせいじゃない」とかにあたるやつですね。こういうのってその場の事象に対する被害者ポジションだからまだいいんですよ。
「家庭環境が悪いからうまくいかない」というのは最強カードすぎて、なにに対しても使えてしまうので、家庭環境悪かった民は普通の人よりも被害者ポジションカードをたくさん切っている可能性が高いです。
被害者ポジションをとっているうちにどんどん学ぶ機会を失ってしまい、周りよりも経験値が下がり、がんじがらめになってしまうという悪循環の完成です。
みんな責任を投げ出したい
どんなに泣いてもわめいても人生の責任はだれもとってくれません。
親もとってくれません。これは毒親とか関係ありません。
だって世の中のみーんな責任を放棄したいのです。
勉強しなくてもいいよ
仕事しなくてもいいよ
子育てしなくてもいいよ
そこにいるだけでいいよ
こうやってみんな言われたいと思いながら生きています。
つまりどういうことかというと、責任を押し付ける人というのは嫌われます。だってみんな責任取りたくないので。
メンヘラは心の中でうっすら「私がうまくいかないのは家庭や世の中のせい」っていうカードを切っていますからね。
自分の責任を共有して少し肩代わりしてあげようなんて気持ちは1㎜もないでしょうし、運が悪かったら自分に責任転嫁されるかもしれません。
この原理でメンヘラは距離をおかれますし、逆に何かをしてもらえることもなくなります。
一人ぼっちになってしまうので、なにもかもがうまくいかなくなります。
うまくいかないから、自己肯定感が下がります。
メンヘラが治らない理由へと繋がっていきます。
被害者ポジションを封印して責任を持った行動をする
被害者ポジションカードを使う用になってしまったのはメンヘラのせいではないことを念頭に被害者ポジションを封印して、世界に立ち向かうとびっくりするくらい好転していきます。
人から好かれるようになり、頼られるようになり、孤独がなくなります。
そんな生活を続けていると、少しずつ心が満たされて「あれ、人生悪くないかも?」って思えるようになります。