何回か投げ出したくなったGBAの作業ゲームの話
作業ゲームとはなんだ!
ゲームをしていると、「あっ、これは作業ゲームだ!」と感じたこと、皆さんはありますでしょうか。
作業ゲームといっても、正直これといった定義もない為、私は同じことを繰り返す動作が発生するゲームの事を、勝手に作業ゲームと呼んでいます。
これだけ聞くと、ネガティブな意味に捉えてしまうかもしれませんが、作業ゲーム=クソゲーという事でもなく、例えば同じ動作を繰り返すゲームとして、モンスターハンターやマインクラフトなどの有名ゲームもあります。
モンスターハンターは装備を作るために何回も同じ敵を倒しますし、マインクラフトも、素材を集める為に同じ作業を何回も繰り返すことが必要となってきますが、作業ゲームと言ってクソゲー扱いされてはいませんよね。
ただ、人によってはそんな有名ゲームでも苦行と捉える人もいれば、逆にこの作業が面白いと思う人もいると思いますので、作業ゲームに対する捉え方は人それぞれともいえるでしょう。
さて、そんな作業ゲームを私も色々遊んだことがありますが、久々に強烈なゲームを遊んだので、軽く紹介したいと思います。
ちなみに、過去にもGBAの作業ゲームを紹介しておりますので、気になった方はぜひご覧いただければ。
1.久々に苦行に感じたゲーム。
久々に私が苦行と感じたゲーム、それは、【大好きテディ】というゲームボーイアドバンスのソフトとなります。
さて、このゲームを簡単に紹介しますと、ストーリーを楽しみつつ、自分のオリジナルのテディベアを作るといった内容となっております。
ストーリーを楽しんで、のんびりまったりプレイする分には面白いゲームなのですが、エンディングを見ようとするとなると、話が変わってきて……。
2.全212個のレシピを見つけろ!
このゲームのエンディングを見る方法、それはテディベアの装備品、全212個のレシピを全部見つけることです。
このレシピを見つけるというのは、それを実際に作ることで一個見つけた扱いとなるのですが……。
「そもそものレシピもないのにどうやって作ればいいんだ。」
その装備を作る為にレシピがあるのに、そのレシピを手探りで探るというその行為は全く意味分かりませんが、ゲーム内では多少のヒントがあるくらいで、装備品によってはほぼノーヒントみたいな物も存在し、手当たり次第にレシピを見つけることになっていきます。
ただ、このレシピ集めが難しいのを公式も悟っていたのか、
公式サイトでレシピが全部公開されておりました。
レシピが公開されているなら簡単だね。
と、思うかも知れませんが、これを見て更に絶望するのです。
3.野球の帽子を作ってみよう。
試しに、野球の帽子という装備品を作ってみましょう。
野球の帽子という装備を作るには、
【ぼうしの型A・じょうぶな生地・じょうぶな糸】の3つの素材が必要となります。
この素材を集めるのがこれまた大変で、【ぼうしの型A】を手に入れるにはアイテム屋さんで【ワタ】2個と交換。
【じょうぶな生地】を手に入れるには、まず【じょうぶな糸】を2個揃える必要があるのですが、その【じょうぶな糸】を揃えるには【ふつうの糸】という素材を2個ずつ集めなくてはいけなく……。
あー!訳が分からなくなってきたあああああああ!
大雑把ですが、簡単にまとめると大体の素材が分かるようになりました。
【じょうぶな糸】を作る為には【ふつうの糸】が必要になるのですが、その【ふつうの糸】を作る為には【糸のかたまり】が必要となります。
そして、その【糸のかたまり】は素材ではなく採取で手に入る為、
要は【糸のかたまり】を8個集めれば出来るというわけです。
う~ん、文章にすると逆に複雑怪奇になっているような……。いや、私の文章能力が無いのが原因なのでは?
糸のかたまりを集めたら、素材作りのスタートと行きたいところですが、
ここから更に面倒な要素が出てきます。
その要素と言うのが、素材の作成はメニュー画面や一つの場所で一気に作ることは出来ず、素材の種類によって、それぞれ違う場所に移動して作らないといけないのです。
例:糸関連の素材は機織り場。
鉱石関連は鍛冶屋で作成する。
これ、何が面倒なのかというと、
・素材をどこの場所で作れるか、覚えないといけない。
・ワープ機能が無いので、自分の足で移動しないといけない。
これ、装備によっては採掘場→鍛冶屋→機織り場→魔法の家→自宅と何回も移動が必要になりますし、途中で計算をミスって素材が足りないなんて事になると、前の場所に戻るという無駄な移動作業も発生します。
モンスターハンターだと、装備を作るのは鍛冶屋という一つの場所でほぼ完結しているので、ここが同じ作業ゲームでも、面倒と感じないところではないかと思います。
色々な場所を行き来し、【ぼうしの型A・じょうぶな生地・じょうぶな糸】の3つの素材を集めれば、遂に野球の帽子の完成です。
「なんだ、それくらいなら他のゲームでもあるし、レシピが分かっているのなら、最初から素材を計算してまとめて作ればいいじゃん!」
と、思ったそこの人!
実は他にも、面倒な要素が存在するのです。
4.まとめて作ることが出来ない!
野球の帽子を作るのに、糸のかたまりを8個。
そして、【ワタ】が2個必要でした。
実はこのワタ、このゲームで一番使う素材の一つとなっており、いくつかの素材はなんでも屋で交換する必要があるのですが、その交換素材が全部【ワタ】となっております。
この交換素材の中には【ワタ】が6個必要な物もあり、他にも【ワタ】は素材としてもよく使う為、最終的には、100個以上必ず必要となる重要素材といっても間違いないでしょう。
さて、そんな【ワタ】の入手法ですが、まずは草原に行き、【ワタのタネ】を手に入れます。
そしたらタネを畑に持っていき、【ワタ】を育てることで入手することが出来ます。
正直、この【ワタ】を手に入れるまでの過程は実際にプレイしてもらわないと伝わりにくいのですが、この作業が無茶苦茶時間がかかります。
実はこのゲーム、まとめて一気に作るという機能がありません。
例えば、一気に【ワタのタネ】を99個集めても、畑で【ワタ】に育てるには一個一個育てていかないといけないのです。
しかも一個一個作るたびに、3秒ほどのアニメーションを見せられる為、メニューから素材を選ぶ動作まで含めると、一個の素材を作るのに最低5秒。
仮に100個作るとしたら、約8分ほどかかります。
ちなみに、このまとめて作成できない機能は【ワタ】以外の素材でも同様のシステムな為、他の素材を作る時も、一個一個、ちまちまと作成する必要があります。
正直、自分も最初の素材集めはまだ楽しめていたのですが、このまとめて作成できない機能のせいで何回も投げ出したくなりました。
5.感動のエンディング
何とか212個のレシピを頑張って見つけ、ほぼ作業といったこのゲームも何とか終盤へ。
久々にExcelで管理までしてやりこみ、どんな感動的なエンディングなのかと思っていたら……。
以下、ネタバレ注意
これだけかよ!
文字で伝わらなかった人は、ぜひ動画版もご覧いただければ。