ラテンアメリカの民衆芸術滞在記
行ってまいりました!
国立民族学博物館特別展示館で開催されている、
ラテンアメリカの民衆芸術‼︎
この強烈な印象を残すヤギの作品、
Twitterや新聞で見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか⁈
民衆芸術(スペイン語でArte Popular)とは、
民衆がつくる洗練された手工芸品のことを指します。今回の展示では、北はメキシコから南はアルゼンチンまで、古代文明の遺物から現代アートまで幅広く約400点の作品が並んでいました。
ここからはいつも通り、僕が気に入った作品を幾つかご紹介します。
ラテンアメリカの玩具たち
入ってすぐに現れるのは、カラフルに目を引くおもちゃ達。主に木で出来ていました。小さな人形も一つ一つ、丁寧に色が塗られていました。
一緒に歩くとパタパタを羽根を動かすとりさんの玩具。昔、同じ仕組みの蝶々が動物園に売っていたなと懐かしくなりました。
民衆芸術の誕生
生活の中に必須な衣類。ここからすでに芸術は始まっていました。実に見事な絵柄、色合い、ふんだんに糸を使った刺繍。とてもおしゃれな服が沢山ありました。
また食器にも一工夫が。日本と同じく(日本よりはカラフルですが)漆器が存在していました。
黒地に生える赤や黄色の線はとても素敵な柄でした。
民衆芸術の成熟
ここからは、メキシコとペルーの振興政策によって作品が生まれていきます。小さな人形が集まった精巧な作品が多くなっていました。
箱の中に人形が詰まったもの、人形が集まって巨大な木となっているものなど、色んなタイプの作品がありました。中には髑髏が混ざっていたり…まさにディズニーのリメンバーミーの世界でした!生命の木がとても印象的で、大きな作品の中のどこを切り取っても、物語になっているような不思議な世界観の作品でした。
ラテンアメリカ世界の多様性
最後は仮面を通じて、ラテンアメリカ世界の文化多様性が表現されていました。仮面なのでヒトの顔が多くを占めていましたが、中にはクマの顔も混ざっていました。なんとも可愛らしい顔をしていました!
最後に
こんなにカラフルで可愛い作品が多い展示は初めてでした。生活の中に生きる芸術が、こんなにも生命力に溢れているのだということを知りました。今日は桜も満開で、万博公園は桜まつりでした。桜を求めてきた人々は、あまり国立民族学博物館のことをご存知ないようで、なんか変わった展示をやってるな…と通りすぎる方も多くいらっしゃいました。
勿体無い!こんなに生き生きといた面白い展覧会なのに!
もっと国立民族学博物館が知ってもらえればと思います。本館には、岡本太郎が集め、Expo70の太陽の塔の中で展示されていた仮面も沢山のこっています。
ちなみに、大阪大学の学生さんは入場料がタダですよ!多くの学生さん展示をみていただければと思いました。
この展覧会は2023年5月30日金曜日までです。
万博記念公園にいらした際はぜひお立ち寄りください!