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ジーンケリーがタップダンスの可能性を広げたように、自分も森の幼稚園の可能性を広げたい

タップダンスが好きです。今は見る専ですが、時間が出来たら挑戦してみたい。老後の趣味とかに出来たら良いかな…程度。でも、子ども達の前で披露できたら格好いいなとも思う。

ジーンケリー


最初に見たのはジーンケリーの「Singing in the rain」の雨の中で踊るシーン。そこから関連動画を見まくって、「It's always fair weather」のジーンがローラースケートで踊るシーンを見て、「これがエンターテイメントの極致だな。」と勝手に確信してしまいました。

Gene Kelly on Roller Skates


ジーンの歌声も最高。歌詞も最高。スーツにハットを斜めに被ってビシッと決めてるのも最高。ローラースケートを履いて踊るという発想が最高(どれだけ練習しただろうかと思いをはせるのもまた一興)。踊り始めるシーンの緩いステップ(2:18)が最高。踊りにかかる音楽も最高。自由に踊っているように見えてちゃんと筋書き通りに踊っているんだろうけど、それを思わせないくらい自由に踊ってるところが最高。何より、ジーン自身が笑顔で踊っている姿が最高!「自分が楽しむ=相手を楽しませる」の法則です!笑(https://note.com/kikun_waldkita/n/n291d7ed09103


ジーンを通じてタップダンスが好きになったが、同じくらい大好きな立川談志もタップダンスが好きだと知って、2重に嬉しかった。タップダンスで言えば、ジーンケリーともう一人「フレッドアステア」が2代巨頭として有名だが、談志はアステアが好きらしい

「談志語辞典」より抜粋

個人的にはアステアはダンスそのもの(ステップとかの動きの美学)を極めようとした人という印象。落語を極めようとした立川談志が好きになるのも無理が無い気がする。一方、ジーンケリーはタップダンスを軸にして、色んなことに挑戦した人というイメージ。アステアもジーンもダンスが好きという部分は共通していると思うが、その極め方が違うのが面白い。自分はジーンタイプの人間だなと思う。ドイツの森の幼稚園で実習してた時も、音楽祭を開催したり、日本文化を紹介したり、知り合いを招待したりなど、森の幼稚園を軸としていろんなことをやった(https://note.com/kikun_waldkita/n/nfd306de36aa0)。というか、好きな物を考えるとそれにどんどんアイデアがくっ付いてきて、「あれもやりたい、これもやりたい!」となってしまう。おそらくジーンも同じ感じだと思う。

雨の中で踊ったり、



足にふたを付けたり、



板の軋みや新聞紙を活用したり、



アニメ(ジェリー)とコラボしたり


踊るだけでなく監督や脚本もこなしたり…

ジーンのダンスに対する情熱とその表現方法の多彩さは、自分のタイプとも一致してるので、是非とも真似していきたいと思ってます。タップダンスの可能性をとてつもなく広げた功労者だと思うし、自分も同じように森の幼稚園の可能性をどんどん広げて子ども達の成長をサポートしていけれたらと思う。

ジーンは子どもにも優しんだよな。それは「An american in Paris」より、「I got Rhythm」でタップを踊る一幕。


ジーンが子ども達に指で合図していくシーン(1:16~)。1:23のところで返事した少年が、合図無しで答えてしまった時(1:30)の、ジーンのリアクションはまさに神対応!一旦ジーンもびっくりして後ろを振り返り、子どももどうしようと両手で顔を覆ってしまうが、咄嗟に指さしてもう一度答えさせる。その後、子どもが申し訳なさそうに俯いているが、1:56でジーンが「大丈夫だよ!」と言ってあげてるような行動をとっており、ジーンの優しさが溢れ過ぎてて泣けてくる。

ドナルドオコナー


ジーン以外で好きなダンサーは、ドナルドオコナー
だな。足が長くてダイナミックなダンスが得意な印象。逆にジーンは安定感があって、一つ一つの動作がきちんとしている印象。ドナルドオコナーで好きなのは以下の3つ。

①4:46~の風船を割っていくダンス(というか、この発想自体が素晴らしすぎる!)



②デビ―レイノルズとタッグを組んだ「Where did you learn to dance」



③ジーンとタッグを組んだ「Moses supposes」


ただ単に好きなのは、


①「It’s Always Fair Weather 」のBaby You Knock Me Out


リズムが良いし、緑の衣装を身にまとったシドチャリシーがものすごく映えてるのが良い!


②「Stormy weather」のJumpin Jive


最初に盛り上がりを作ったキャブキャロウェイは流石だし、その流れにうまく乗って、最高潮にまで持って行ったニコラスブラザーズは凄すぎる。


個人的愚痴


タップダンスが好きということで、ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」が話題になった時は自分もかなり期待していたが、見た感想としては「最悪」という印象だった。特に、最初の道路での踊りのシーンを見てもう幻滅してしまった。


個人的にタップダンスは団体芸というよりかは個人芸のイメージがある。
昔のタップダンスを見て育ったのだから当然だし、見る時は踊り手の力量や工夫とかを楽しみたいと思っている。ジーンのSinging in the rainとかドナルドオコナーの風船割りとかが最たるものである。それを愛する者からして見れば、最初に団体芸を持ってこられた時点で冷めてしまった。なんか、「数で圧倒しとけば、見てる側は『凄い!』って思ってくれるよね?」みたいな作り手の甘えみたいなモノが見え透いてきてあんまり好かない。

あとBaby You Knock Me Outみたいに、誰がその踊りの中で主役なのかハッキリしていれば、数の多い周りの人たちも「引き立て役」として十分に活きることが出来るが、映画の始まりで誰が主人公か観客が分からない状態で、初っ端に団体芸を持ち込む意図が意味不明に思った。

もともと個人的な性格でも団体行動は苦手である。自由にしたいというのが強い。小学校の頃に日体大の集団行動(https://www.youtube.com/watch?v=Ba8IH6EfGqU&t=3s)を見て、周りが「凄~い!」とほめる中で、なんかマイナスな気分になったのを覚えている。個人主義的な感じだし、団体として活動するなら、その一員として没個性的に埋没しながら振舞うのではなくて、キャブキャロウェイとニコラスブラザーズみたいに自分の強みを出して団体行動に貢献したいという思いが強い(その点を踏まえると、それぞれの個性を持ち寄るトビタテみたいな環境は自分にとってとても居心地が良かった)。

車のクラクションとかラジオから流れてくる音も、上記で示した動画で流れている音楽と比べたら、”雑音”というよりしょうがないくらい、ただうるさいだけだった。リフレインしたくなるようなリズムや印象に残るシーンも特に無かった。

個人技で勝負せずに、団体という数の力に逃げた作品だな」というのが、ラ・ラ・ランドの個人的な印象です。

タップダンスと森の幼稚園の関係性


無理やりこじつけるとしたら、子ども達が自由に”踊る”のに最適な場所が森の幼稚園だと思うんですよね。森の幼稚園のルールを守りながら、いかに子ども達が自由に遊べるかは、シナリオを守りながらダンス表現を極めていこうとするダンサーと共通しているかと。ドイツで実習させてもらってた時も、やっぱり、子ども達が自由に”踊ってる”姿を見てるのは楽しかったですし、こういう環境に身を置き続けたいなって思いましたもん。

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