はじめてのツアー編【とあるバンドマンの軌跡】第8話
どうもーキクでーす。
前回は事務所に入ってからレコーディングまで。
そしてツアーが決行されます。
【物語の年代時に聞いてた曲の紹介】
東京事変
S⭐︎Creaters
No Use For A Name
m-flo
【第8話】
私達のツアーが決定されました。そしてツアーが決行されます。
バンドのツアー。
楽しそうな響きですよね。
色んな地方に行って、現地の美味しいもの食べたり。観光したり。そんなイメージだと思います。
しかし、私達は出来ませんでした。
もちろん、お金やスケジュールに余裕があれば行けたでしょう。
LIVEした後は美味しいものをたらふく食べてホテルに帰り、次の日はオフで観光。
でも、私達は当時21歳と22歳。そして無名です。事務所も無名。
そんな事は一切出来ませんでした。事務所の方がついてくるわけでもないし、余裕もお金もなかったです。
CD出ました!マネージャーついていきます!
では、なかったです。仮にマネージャーがいたとしても、甘えてはいけないですが…
大手のレコード会社なら新人でも出来るかもしれません。
でも、私達は無名の事務所で無名のバンド。事務所の力でツアーを組めただけでも、ありがたい事なのです。
インディーズバンドは様々な会社とバンドがいます。
・事務所に入っててもバンドメンバー自体がツアーを組む場所もあれば、事務所がツアーの各ライブハウスへスケジュールを送り、動いてくれる場所もある。
・事務所が動いても「後はお前らのバンドでよろしく」もあれば、「私達の会社が全力で貴方達のバンドをサポートします」の会社もあります。
私達は事務所に入ってCDを流通させてもらい、ツアーは組んでもらいました。後は事務所の力は借りず、バンドだけで動いてたバンドです。
ツアー先の地方
ツアー先の地方に行き、ライブハウスでリハをやる前にタワレコや新星堂に行きます。
有難い事に、私達のCDを試聴機に入れて頂けてるお店もありました。
試聴機に私達のCDが置いてあるの有無は関係なく、お店の店員さんや店長さんに
「今、こちらのお店にCDを置かせてもらってる某事務所から出して頂いたバンドです。この度はCDを置かせて頂きありがとうございます。」
と、挨拶回りです。場所によってはコメントを残したりしてました。
挨拶が終わったら、すぐさまライブハウスに戻りリハをしてLIVEです。
ライブハウスオープン
私達はCDを出したばかり。地元以外のライブハウスに行っても、純粋に私達のCDを聞いてくれて来てくれる方は、何処でも10人以下だったと思います。
ライブハウス先でお客さんが呼べるバンドとセットだったりしましたが、それでもお客さんは少なかったと思います。
でも、私達が知らない土地で、私達のCDを聞いてくれる方が無名なバンドの為に、私達のLIVEを見るためにライブハウスに来て頂いたりして、非常に嬉しかったです。
私は凄く感動しました。お客さんの事を私達は知らないのに来て頂いてるのですから。
そこで私は覚醒しました。
「少ない人数だからといって、楽しませないのは間違い。全力でLIVEする」と思いました。
それは私だけではなく、メンバー各々感じた事だと思います。
どんなLIVEでも全力。そう誓いました。
人がいるから全力。人がいないから手抜き。そんな考えは捨てLIVEをしてきました。
LIVEをして、打ち上げがある場所はほぼぼぼ出ました。よっぽど次の日に仕事や大事な用事がない限りは顔を出しました。
そして家に戻り、一週間も経たないうちに次の土地へLIVEをする。朝帰りの日はそのままバイトに行く事だってあります。
体力もお金もヘトヘトでした。
そして、ツアーの中盤。バイトもろくに出来ずお金だけが尽きていきます。
ツアーのスケジュールで3週間も家に帰れない出っ放しのゾーンに入ります。
お金もない私達はどうなるでしょうか。
次回。むじんくんの向こう側。
【あとがき】
私にソースがないですよね。この物語を書いたとて。
Twitterで本当の私の事を知ってるフォロワーは(現時点で約950人の中で)、たった一人だけです。
ひっそりとTwitterはやってましたから。それにパチスロメインでTwitterはやりたかったです。メンバーにも知られたくなかったので…笑
今のご時世、不倫の現場が瞳に写る相手を検索され、不倫の証拠となってしまう時代。もしくは瞳に写るテレビで、場所や時間がわかる時代です。
「お前みたいな無名バンド知ったところで得もない!」その通りでございます。
自意識過剰ではないです。無名です。でも、バンド名が知られれば本名も一発でアウトです。
私が未だにバンドやってれば名前は出してますが、今は会社員です。
でも、少しだけ勇気を振り絞り、当時の曲をnoteで曲の一部を載せようと思ったんですが…
noteで動画やら音声公開が色々あるらしく、私もよくよく考えると
本人が演奏してるのに、著作権は事務所のだから、私本人が載せても著作権侵害なのか?でも、有料記事ではないし、別にいいのかな?とか。
よくわからなくなってしまい、結局出しませんでした。
でも、機会があれば一部だけ。出そうかなとは思っています。
終わり
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