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「聞く」チューニングからグルーヴへ

話を聞く際に心掛けていることのひとつとして、「自分がどう感じているか」に意識を向ける、というのがあります。

初対面の人に会う際、相手がどんな方なのかはわからないので、どうしても緊張はしてしまいます。緊張はしながらも、まずは相手に興味を持ち、聞く体制に入ります。

聞きながら、自分自身に注意を向けます。胸のあたりが詰まっている感覚や、身体に力が入っているときには、なるべくチカラを抜くようにします。といいつつ、またすぐにチカラは入ってしまうので、それは無理に「入らないように」するのではなく、入るなら入るでそれは自然のままとして、その感覚を味わうようにします。

そうやって、相手と自分の対話のチューニングをしていきます。お互いが楽器だとして、その楽器が鳴らす音によって楽曲を演奏する、というイメージ。

相手のことを思いながら、聞きながら、楽しい話や驚く話には素直に自分の感情そのままに反応します。そうやって相手とのやりとりを重ねていくと、自然と身体に入ったチカラは互いの対話になじんで抜けていくように思います。

自分が緊張すると、相手に伝わります。同時に相手の緊張もこちらに伝わってくるので、それをできるだけ「通りが良い」状態にします。

次第に、対話がグルーヴするような感覚が訪れます。そこに良き対話が生まれてきます。その1回しかお会いしていないのですが、とても相手のことを深く知ることができたような心地になります。ちゃんとその方に「出会えた」感覚です。

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