エコロジカルな農畜水産と食を、日本から。〜日本発の認証の可能性〜
資源循環的な農畜水産/食料産業ってのはこうだ!これが持続的な産地と流通のデザインだ!って認証はなにより大事だぞ。日本から作れるんじゃないのかい、これ。
環境保全型農業とか、エコファーマーとかもあるにはあるんだけどさ…うーむ。(農水省の皆様すみません…色々とご検討されていることは知っております。。)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/index.html
生活者も、流通業界も、「サステナブルな生産者・産地と長期的・優先的に取引し、間接的に資源や環境の持続性や、食料の持続性にコミットすることで、ポジティブな環境インパクトを創出する」という仕組みが良い。
そういうタテの組み方を進める認証や啓蒙施策じゃないとさ。インパクト評価もしっかり入れないと、事業者も金融機関も乗れないよ。サステナビリティって、生産者だけ孤軍奮闘しても意味ないからさ。
さらに。資源循環的な生産者さんのやり方は、慣行的な生産方法とは少なからずぶつかってきただろうし。むしろ有機JAS認証が取れないやり方だったりもするし。
挙げ句には、成長や増産を謳う自治体の施策との折り合いも難しかったはず。長期的・持続的な産業づくりを目指す為の補助=お墨付きをしてあげることで、意識改革も促して欲しい。
(資源保護の為に、操業や水揚げを減らした漁業者の苦労を、僕は知っているから。)
一番気になるのが、既存の肥料・農薬基準とは異なる資源循環的なやり方(例えば不特定な食品残渣の堆肥化、屎尿利用、昆虫資材の利用など)も増やしていく流れの中で、その多様性や自由度をどう拡張していくか。微生物の力を借りる産業が得意な日本で、発酵産業として「堆肥テックの高度化」がキーになる。あとはIPM、特に生物農薬の国産化・増産化も狙いたいところ。
こういう分野は、規制ファーストではなく、多様性を認める枠組みの方が先だよなぁ。(もちろん菌や生物などに関する安全性や衛生管理、環境汚染や遺伝資源汚染に関する規制は厳しくしつつ。)
さらに農山漁村やインフラの設計も変えなきゃ。何でもかんでも埋め立てたり転作したりせず、湿地や水田の生物多様性を維持しながら、山・川・海のチェーン全体で取り組むテーマ。まさに農林水産省が一体になった理由はこれなんじゃないか?くらい。これには生態学や農村計画の専門家が不可欠だ。
あーどうしよう、考え始めたら止まらん。まとまらん。調べまくろう。農畜水産、特に中山間地の設計が劇的に変わる(変えられる)ターニングポイントになりそう。ちょうどインフラ見直しと世代交代も進む時だからこそ。資源や食料の輸入も自ずと減らせるんじゃないのか。やりたい。やらなければ。どうしよう。
うーん、
うーん。
…うん。
まあ、いつも通り、まずは地べたから事例作りだな。菊池・阿蘇、山形・庄内、岐阜界隈の仲間は、このへんのバケモノ揃いだから、やりましょう。
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