見出し画像

man_if_est

堂々と間違いながらいこうぜ。
自分を嫉妬に駆らせるような環境からは勇気をもって離れよう。習慣を常識にするのを止めよう。一緒にいて面白い人のところへ行こう。自分ひとりだけじゃなくて、そんじょそこらに放置されている流れを活かして、風に乗るように生きて行こう。

たとえ孤独だっていいじゃないの。むしろ自分の殻を自由自在に取り外しながら、調子よくやっていこう。で、センスを磨こう。あらゆる本を斜め読みしよう。みんなが置いていった古着を掘り出そう。それで、悩みそうになったら口に出そう。「眠くないか?空腹じゃないか?運動不足じゃないか?」。

方法を身に付けることに縛られない。それができないところが自分のいいところかもしれないからね。誰に対しても敬称と敬語を基本にしよう。たくさんの人とものに惚れよう。生活に必要じゃないけど生きるのに欠かせない、花とか服みたいな人間になろうぜ。

「今はもう二度と巡ってこないという事実」は、不安を掻き立てるためのものじゃない。つねに余白を感じながら、向かい合う人間同士・ものと人同士がいっさいの内容のない共感を生むためじゃないのかしら。そして、僕はその状況そのものが美しくて、その前でため息をつきながら呆然と立っている。そこには「自分でどうこうできる」なんて要素はぜんぜんなくて、ただそれを浴びて、吸って、感じることしかできない。ある人はそういう対象を<神>というけれど、僕はその状況を<美>と呼ぶ。

そして<美>は、いわゆる「美的な」場所ではない状況にも生まれることがある。僕たちが生をもとに・心をもとに何かをなしたとき、その状況は<美>を現象する。僕は限られた人生のなかで、それを味わうために生きているみたいなものだ。

それはそうと、今日もシャツのアイロンをかけよう。革靴をちょっと磨いたら足を入れて、背筋を伸ばそう。朝から会社に行って、体内時計のリズムを安定させる。腰が痛くなるから、一時間おきに景色を眺めにぶらぶらしよう。自分の身体がなんといっても大切だからさ。

いいなと思ったら応援しよう!