【詩】さようなら
深く青い
はるかに遠いところ
5文字
たった5つの音を言いそびれただけで
ぼくらはうまく成仏できない
いつまでも
朝いちばんの空気のなかで
静けさの織を破らないように
そっと
扉を開けて
いつも履いていた靴たちに
笑いかけて
遠く 帰ってこられないところ
身体は透明になる
月と 太陽の秤
止まることを忘れたゆらぎの
その
輪郭の重なり
まぼろしが
つくりだしたすき間に
溶け込んで
そして
僕がひき付けた
病が消えていく
僕とともに―――
深く青い
はるかに遠いところ
5文字
たった5つの音を言いそびれただけで
ぼくらはうまく成仏できない
いつまでも
朝いちばんの空気のなかで
静けさの織を破らないように
そっと
扉を開けて
いつも履いていた靴たちに
笑いかけて
遠く 帰ってこられないところ
身体は透明になる
月と 太陽の秤
止まることを忘れたゆらぎの
その
輪郭の重なり
まぼろしが
つくりだしたすき間に
溶け込んで
そして
僕がひき付けた
病が消えていく
僕とともに―――