💪｜共通テスト2025 国語（評論）／本文の読み解きかた、「どういうことか」の答えかた

共テ勢のみなさん お疲れさまでした。
みなさんの進路を応援しています！

さて今年も現代文を解きました。
現代文って、問題を読むと
より本文への理解度が深まってめっちゃ楽しいですよね…！
作問者の方々を尊敬します。

評論は「観光とはいったい何を見ているのか」
について論じている文章でした。

以下は 現代文講師時代のことを思い出しつつ
読みながら本文に書き込んでいったチェックと、
問２・問３のメモです。

1/4P

2/4P

3/4P

4/4P

問２

問３

メモ内で注目していることを以下にまとめました。

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①本文は「一貫キーワード」と
　「変化キーワード」を拾って読んでいく

②感情の乗っている部分は気にしておく

③「どういうことか。」とは
　「言い換えて説明してください」という意味

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①本文は「一貫キーワード」と
　「変化キーワード」を拾って読んでいく
全体を通して出てくる言葉を「一貫キーワード」、
段落を越えると変化するキーワードを「変化キーワード」
と呼ぶことにします。（勝手に！）

一貫キーワードは赤色でマーカーしたもの。
『観光』『まなざし』『見る／見られる』『視覚』
これらはすなわち〈テーマ〉といえるものです。

変化キーワードはうす紫色でマーカーしたもの。
『文化的／社会性』から『する』『生活者』、
さらに『体験交流学習』『身体性／パフォーマンス』へ。
これらのキーワードで〈テーマ〉がどう表現されていくか
を整理するのがいわゆる「読解」というものです。

上記のメモでは
この２つのキーワードに印をつけつつ、
「ここで対比構造になっているな」
「この段落は前後の数段落のブリッジだな」
と赤いペンで囲みながら文章を整えています。

ちなみに注釈もちゃんと読んだ方がよいです！
注釈は「これは分かっといてね」を
補足してくれているものなので、考えるに必要なものなはず。

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②感情の乗っている部分は気にしておく
「評論は意外と情熱的なんだよ」と思います。
著者（や引用元の発言者）が
何を評価しているかがしっかり分かるのが、
課題文に採用されるような優れた評論だからです。

今回でいえば
『卓抜な表現』というプラス評価、
『暴力性』『隘路』『そそくさと』
『成り下がった』『冷たい視線』
といったマイナス評価にチェックを入れておくと、
「この研究者の批判を著者も推してるな」
「これが否定されているから、こっちも否定しているな」
というスタンスが分かってきます。

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③「どういうことか。」とは
　「言い換えて説明してください」という意味
これは問題文の話です。

設問に必ず数問、
「傍線Aとあるが、それはどういうことか。」
という問いが出てきます。
今回の評論では２問出てきました。

これは「傍線部を言い換えてください」
と言われているだけです。

「冬って体調管理むずいよね〜」
「どういうこと？」
「え、
（冬って）家と外の寒暖差が激しくウイルスも活性化する季節は、
（体調管理）心身の乱れがないように生活するのって
（むずいよね）他の季節より気を使うよね　ってこと」
というやりとりと 目指していることはまったく同じです。

ですから、傍線部をブロックに分解して、
ひとつひとつのブロックを言い換えていけばよいだけ。
それをちゃんと本文から拾ってくる必要はあるし、
言い換えかどうかを判断するには語彙力も必要ですが
それはトレーニングでできるようになります。

今回でいくと
傍線部A「観光地住民の『戦略』は常に綱渡りである」
を
「観光地住民の『戦略』は／常に綱渡りである」
と主部・述部の大きく２ブロックに分解し、

・『戦略』ってなんだっけ？
　（2個前の段落にもあったな）
・綱渡りってなんのことだっけ？
　（〜なのだから、って直後に補足してるな）
・「常に」のニュアンスもポイントかな
　（ずっとそうしなきゃ＝出口が見えない隘路 だな）

と本文から引っ張ってくることで
かなり早く、時間をかけずに、自信を持って
正解を選べるのではないかなと思います。

この「どういうことか？」への切り返しは
小説でもまったく同じフローで解けるので
ぜひ試してみてください。

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現代文を感覚で解いちゃう、
設問にだまされちゃう、
消去法でしか解けない、
解説に納得はするけど
次の問題に活かせていない、
マークはマシだけど記述むり、
という人は多いはずです。

かといって
現代文用語集を暗記しても
そんなに出るわけじゃないし、
論理力を身につけるといっても
自分で自信が持てないし、
段落の頭や接続語に注目しても
それをどう使うかわからないし、
なんといっても
解いてて楽しくない。

読んだり書いたり話したりするのは
嫌いじゃないから
できれば知的好奇心をもったまま
楽しく解けるようになりたいし、
記述も、小論文も、面接も、
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