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✏️|受験・面接、自己PRは「経験から書き出さない」ようにするといい感じになるよ

10月に入りまして、学校推薦や総合型選抜に挑戦する人が いよいよ!となる時期ですね。
面接で自己PRを求められている人も多いと思います。

大学入試のための自己PR文の添削、今年もたくさん相談を受けました。
その中で
「これはもしかしたらお役立ち情報かもしれない…」
「大学入試だけじゃなくて 採用試験や面接でも役立つかもしれない…」

と感じたtipsがあるので、書き留めておこうと思います。

自分自身に合った書きかたや表現のしかたがもちろんあるけれど、「なんかこう…つまんない!」「定型を打ち破りたい!」と思っている受験生の皆さんはぜひこの記事をヒントにしてもらえたらうれしいです。


|定石のようなもの


たいていは
・エピソード
(学校内外活動への参加、継続していること、性格を表す経験など)
・経験から得た自分の強み

を洗い出して、どんな順番で話そうかな〜と考えたりします。

「私は、〇〇というプログラムに参加しました。その際、〜〜といった経験から粘り強さを培いました。/また、△△というプログラムでは、〜〜といった状況で・・・・して仲間の意見をまとめ、成果発表を成功させました。/こうした経験から、私は粘り強さとリーダーシップ性を持っています。」

上記は【エピソード→強み】で語ったパターン。
参加したプログラムが大規模なものだったり、話題性があったりする場合はこういう順番で語るべきだろうなという定石感があります。

強みを先に伝えてしまう【強み→エピソード】パターンもあります。こちらは結論から伝えるので構成を練りやすいし、本番でもより理路整然とした印象を与えやすいです。以下がそのパターン。

「私の強みは、粘り強さとリーダーシップ性です。/粘り強さは〇〇というプログラムに参加した際、〜〜といった経験で培いました。/また、△△というプログラムでは、〜〜といった状況で・・・・して仲間をまとめ、成果発表を成功させました。」

そして、最後に
この強みを貴学でどう生かすか
を添える。

「入学後もこの粘り強さで資格取得を叶え、またリーダーシップ性でチームワークと対話の質を高めながら学んでいきたいと思っています。」

これがいわゆる王道パターンで、「自己PR」と聞いてイメージしやすいものでしょう。

|でもみ〜〜〜〜〜〜〜〜んなこれで書いてくる。


み〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んなこれで書いてくる中で、これで本当に「私」を見てもらえるか…?

かといって奇をてらったような伝えかたをして目立っても、それは本質ではないよなあ。
特に「アドミッションポリシー(求める学生像)」に沿った学生を招き入れたい「総合型選抜」で、「この子、アドミッションポリシーに沿ってる!アドミッションポリシーの権化!」と思ってもらうには、他の伝えかたがあるのでは…?

|ワークをしてみましょう


と、ここで試してほしいのが「アドミッションポリシーもぐもぐワーク」
言葉を反芻していくセルフワークです。

まず志望する学校のアドミッションポリシーを確認だ。
たとえばこんな感じですよね。

未来創造大学 アドミッションポリシー

1. 基本理念
未来創造大学は、「創造性」「国際性」「社会貢献」を教育の柱とし、次世代のグローバルリーダーの育成を目指しています。本学は、多様な背景を持つ学生を受け入れ、互いに刺激し合える環境を提供することで、革新的な思考と行動を促進します。

2. 求める学生像
(1)強い好奇心と学習意欲を持ち、自ら課題を見つけ解決しようとする姿勢がある者
(2)多様な価値観を尊重し、異文化コミュニケーションに積極的な者
(3)社会課題に関心を持ち、その解決に貢献したいという意志がある者
(4)自らの専門分野に加え、幅広い教養を身につける意欲がある者

3. 入学前に身につけておくべき能力
(1)高等学校での教科学習による基礎学力
(2)論理的思考力と表現力
(3)主体的に学ぶ態度と時間管理能力
(4)基礎的な情報リテラシー
(5)英語によるコミュニケーション能力の基礎

架空の大学「未来創造大学」のアドミッションポリシーをAIが作成してくれました


〈余談〉
親愛なる生成AI「Claude」に「架空の大学のアドミッションポリシーをつくりたいんだよね」と相談したら、上記を提示してくれました。
これは「多くの大学のアドミッションポリシーに共通して見られる要素」だそうです。ご参考に!

|アドミッションポリシーもぐもぐワーク


さて本題に戻りまして、「自己PR」を文章化するより先にこの「アドミッションポリシー」をかみくだくことからやったほうが吉です。
あなたのいいところや強みはたくさんあって受験としての優先順位も付けやすいけれど、アドミッションポリシーと深くつながる部分はどこなのかを先に分かっておかないと、自己PRの着地点もなんだかむりやりで不自然な感じになってしまうからです。

どの部分をピックアップして(かつ融合させて)かみくだくかも大切ですが、今回は架空の「未来創造大学アドミッションポリシー」を俯瞰して見て、「大学が求める力」としてひとまず以下のキーワードを立ててみました。

①好奇心と学習意欲から生まれる創造力
②社会課題を捉えて解決にむかう社会貢献力
③異文化や多様な価値観を尊重しながらのリーダーシップ力

さあ、あなたの強みである「粘り強さ」と「リーダーシップ性」は①②③のどこに当てはまるでしょう。

ひとまず「リーダーシップ性」は③と響き合わせることができそうですね。
で、この大学が求めているのは「異文化や多様な価値観を尊重したリーダーシップ力」なのですから、単にグループで何かを成し遂げたという実績だけでなく「メンバー一人一人の視点を大切にしながらまとめ上げた」という点をていねいに伝えるべきだということがわかります。

そして「粘り強さ」。
どの要素にも当てはまらないような、当てはめようと思えばできるような……というか、「粘り強さ」って、もうちょっと解像度を高められると思いませんか?
(今回は僭越ながら私が勝手に例示した強みですが)あなたはが「粘り強い」と表現してのはどんな状態のこと?粘り強くなかったら成し得なかったことって何?別の言葉で言い表すことってできる?
こんな問いをとおして、あなたがいう「粘り強さ」がはっきりした輪郭を持つようになったら、アドミッションポリシーのどの要素にかっちりはまるか、自分自身も腑に落ちた状態でわかるようになると思います。

さすれば自己PRも、少し違った形で伝えられるはず。

私が貴学での学びに必要だと思う力は、「あたたかいリーダーシップ力」と「失敗を恐れず、粘り強く形にする創造力」です。
その力の種になる強みを、私は持っています。

〇〇というプログラムに参加した際、〜〜という多様な視点をもつメンバーの意見を〜〜してまとめあげ、全員が納得する形で成果発表を成功させました。
また△△というプログラムでは、〜〜といったハプニングに見舞われましたが、〜〜を大切にすることを諦めず、形にすることができました。

私の持つ強みを生かし、貴学ではより具体的な社会貢献について学びと実践を繰り返していきたいと思います。

エピソードのどの部分をどういうふうに強調したらいいかもわかるようになります。
これはとても大切なことで、本番で死ぬほど緊張しても 伝えたいことの本質がわかっていれば本題からずれないでお話できるというメリットもあります💪

|言語化をデザインするメソッドの活用

もちろん、面接での自己PRだけでなく自己推薦文でも、また受験対策だけでなく採用試験であっても、はたまた企画コンペであっても、というかそもそも人と人との対話であっても、この「アドミッションポリシーもぐもぐワーク」の考え方はそのまま活用できるはず。

①相手のニーズや情報をもぐもぐする(=かみくだく、読み解く、納得)
②自分の言葉で①を整理していく
③②までのワークをもとに、自分のエピソードや想いを振り返る
④いよいよ言語化・文章化
⑤腑に落ちる伝えかたができる/どんな場面でも役立てられる

「編集室 訥訥ーとつとつー」の言語化メソッド

受験生でもやもやしている人は、試しにもぐもぐワーク やってみてください。
めっちゃ応援してます!



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