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研修生に話す定番ネタ「メトロノーム」

春休みや冬休みに地元の高校生や製菓学校の子(一年生)が研修に来ることがあります。

人それぞれ、リズムは違います。持っているメトロノームが違うんです。
歩く速度、食べるスピード、
話す速さ、本を読む速さ、車の「安全運転」も人其々違いますね。

でも、厨房内では「合わせる」(合わせようと努力する)が大事。
リズムを合わせようと頑張らないと!合唱に成りませんよね。

お菓子屋さんの「お菓子作り」は「お菓子造り(チーム・団体戦)」でしょって話。
新人(研修生)だから、遅くても当り前です。(いいんです)
専門学校生徒との「研修日誌」と言う交換日記で、
「まだまだ、遅くてご迷惑かけてしまって・・・・」みたいな。
時間がかかっても「まずは丁寧にしっかり覚える」
失敗をやり直してでも「出来上がるように!」って、教えます。

・・・・が、「いつまでも」永遠に、ではないですよね。
段々と、「ゆっくりと、丁寧は違うからね」とか
「もっと、無駄を省かないと・・・」とか
「一回でそんな少しじゃ・・・(持って行く物など)」
先輩たちに言われ始めます。

無理と無駄を省くことが「速さ」への近道ではあるのですが、それはプロ同士の中での話。(また別の機会に)

つい最近まで高校生で勉強ばかりしていたでしょうし、
専門学校でも、半分くらいは座学で机に座っているでしょうし、
実習といっても、作業台に寄り掛かってたりして
先生や仲間の「ゆっくりリズム」に成れてしまっているのでしょう。(田舎の話です。レベルの高い都会の学校では違います。辻製菓ではもっと違いますが)
【自分から変わろうとする】
まずは、自分の中の♪ズンタッタ~ズンタッタ~(三拍子)ワルツなリズムを、♪ジャカジャンジャカジャンジャカジャン(16ビート)な
先輩たちのロックなリズムに近づけようと、努力(メンタル)する所からですね。

ガレットナンテ

もっと言ってしまえば急いでいる「振り」を周りに見せなければいけない。研修初日に「その話」をして、最終日「どう、理解できた?」
と聞きながら「自分でも早くなった」のに気が付けたでしょ?
と聞いてみます(毎年、どこの学校でも、誰でも)

実際、道具を取りに行くスピード
メレンゲ菓子を絞るスピード、
クッキーを並べるスピード・・・
片づけて「次へ」行くまでのテンポ、
掃除のスピードまでも速くなっていきます。

仕事終わり、更衣室で『フ~~ぅ』ってなる位の緊張感を味わえたでしょうし。

駅までの帰り道で歩きながら、景色を見ながら、又「自分のテンポ」に戻れば良いのですよ。

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