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不安なとき、虚無感に襲われるとき。深夜に焼くのはパウンドケーキ

こんにちは。基弘会編集部のウチヤマです。
突然ですが皆さんははちゃめちゃに忙しいのに違うことをしてしまうときってありますか?

部屋の片付けをし始めたり、つい最近読んでなかった漫画を読み始めたり…きっとやらないといけないことをほったらかして、今やらなくてもいいことをしてしまう人は私以外にもいると思います。

私は学生時代は美大に通っていて、課題の締め切りが近い時や、制作のアイデアが何も浮かばなくて切羽詰まっているときに無心でパウンドーケーキを作っていました。

パウンドケーキを作っても課題は終わらないと分かってはいるのですが、一日中課題しかしていない日は特に、全く関係のないことがしたくなるんです。

今回は課題に追われながら作ったオリジナルレシピのパウンドケーキについて紹介したいと思います。


息抜きにはパウンドケーキがちょうどいい

パウンドケーキは、そんなに複雑な工程じゃないけどしっかり作った達成感が味わえるので、社会人になった今でも焦っているときや虚無感に襲われたときに作っています。

課題に追われてヘトヘトに疲れているときに作ることが多かったので、気づいたらちょっと甘めのレシピになってしまいましたが、食べたら少し元気になれるのでお気に入りのレシピです。

紅茶を淹れて生クリームやアイスを添えてゆっくり食べるのも、作業をしながら食べるのも、ほんの少しだけ心に余裕を持って作業を進められるので一度試してみてください。

パウンドケーキをぼーっとしながら作ると自分の考えを整理できたり、少しの間課題から解放されてリラックスできるので、私にとっての持ち直しのトリガーになっているのかもしれません。

それに「終わるかわからないけどパウンドケーキ作れたしな!大丈夫いけるいける!」
そんな風に思いながら課題に取り組めるので、もし何かに追い込まれている人がいたら作ってみてください。

材料と使うもの

[生地]
バター 80g
砂糖 30g
卵 1個
小麦粉 80g
ベーキングパウダー 小さじ½

[ジャム]
果物 150g
砂糖 50g
シナモン 大さじ1

[道具]
ボウル

泡立て器
ゴムベラ
計量器
焼き型
オーブン

一人暮らしのときに作ったレシピなので分量は少なめです。
果物はたくさん入れると美味しいのでたっぷり入れるのをお勧めします。

パウンドケーキを作っていきます

まずバター80gを1cmくらいの厚さに切ってボウルに入れて常温に戻します。

バターを常温に戻している間に、生地に入れるジャムを作って行きます。
フルーツはなんでもいいです。ドライフルーツを使うのも美味しいのでおすすめです。今回は無花果を2つ使いました。

一口大に切った無花果と砂糖50gを鍋に入れて、水分が出てくるのを少し待ちます。
まな板と包丁はもう使わないので洗ってしまいます。
水分が出てきたらシナモンを大さじ1入れて、弱火にかけます。煮立ったら焦げないようにたまに混ぜます。でも、焦げても生地に混ぜ込むとカラメルっぽい苦味が出て美味しかったです。

私はご飯を作るときは音楽をかけたり動画を見ながら作ることが多いのですが、追い詰められた状態でパウンドケーキを作るときは何もかけずにぼーっとしながら作ります。
ジャムの煮立った音や混ぜるとき手に伝わる振動を楽しんだり、何よりいつも音が鳴っている空間が静かだと時間から取り残されたみたいで、課題が全く進んでいないことを忘れられるんです。

水分が飛んで少し硬めのジャムができたら火を止めて粗熱を取ります。

ジャムを作っている間にバターが柔らかくなったので、泡立て器でクリーム状になるまで混ぜていきます。この作業が体力も筋力もない私には大変で、パウンドケーキを作った次の日は筋肉痛になることが多く、この記事を書いている今も右腕がほんのりと痛いです。

バターを泡立て器で混ぜると、泡立て器の中にバターが全部入ってボウルからバターが消えてしまうので、重くなった泡立て器を必死で叩きつけて出して混ぜてを繰り返します。

泡立て器にバターが入らなくなってきたら砂糖30gを入れて混ぜます。
混ざったら、卵ひとつを解いて少しずつバターに混ぜていきます。しっかり混ぜないと卵とバターが分離してしまうので疲れた腕を必死で振って混ぜます。
この工程が終わったら力仕事はないので一心不乱に混ぜ続けてください。

バターと卵が混ざってぽってりとしたクリーム状になったら、小麦粉80gとベーキングパウダー小さじ½ をふるい入れます。
半分くらい粉っぽさが無くなったら、無花果のジャムを入れてさらに混ぜます。

混ぜたら型にバターを塗って生地を流し込み、170°に温めたオーブンで40分焼きます。

焼き始めた時間が遅いのであと3時間ほどで外が明るくなりそうな時間ですが、この待ち時間にベッドに転がってしまうと本格的に課題が危機を迎えてしまうので、全力で堪えて待ち時間で課題を少しでも進めます。

オーブンから焼き上がりの合図が聞こえてきたら、取り出してパウンドケーキの真ん中を竹串で刺して中まで火が通っているかを確認します。焼けてなかったら5分ずつ追加で焼いてください。

焼きたてを食べても、1日寝かしても美味しいです。私は課題に余裕があったら焼きたてを食べて、余裕がなかったら朝ご飯にしたり次の日のおやつにしていました。

中身を色々試すのも楽しい!

今回のパウンドケーキには無花果だけを入れましたが、ナッツやラム酒を足すのも少し贅沢になってオススメです。

ジャムの硬さが違うだけでもかなり食感が変わるのでたくさん試すのがとても楽しかったです。あと少し焦がしてしまっても、少し大人っぽい風味になってコーヒーと一緒に食べるととても美味しかったので、色んなパターンを試してみてください。

林檎やバナナ、紅茶の茶葉など、入れるものによって砂糖の量を調整して「これめっちゃ美味しい!私天才かもしれない!」と思えるバランスをぜひ探してみてください。自分で探し当てたレシピがあるだけでちょっとにこにこして過ごせるので、自分のご機嫌取りにもってこいです。

余裕を持ちながら進めるのが1番だと思う

忙しいときに作るパウンドケーキ、いかがでしたか?
やらないといけないことの終わりが見えなくて、無力感と焦燥感に襲われているときに何かを完了できると、少しだけ安心できるのでつい作ってしまいます。

煮詰まったときや、考えがまとまらないときこそパウンドケーキを焼いてみてください。
もしかしたら、息抜きになってあなたの課題も進むかもしれません。

ぜひたくさん焼いて、自分だけの美味しい組み合わせを見つけてくださいね!

text by ウチヤマ

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