息子の20歳の誕生日に、GFファミリーとご対面
本日、10月14日は息子の20回目の誕生日でした。ブラジルの成人は18歳なので、重要な区切りの年というわけではありません。でも、GFが出来て初めて迎える誕生日ということで、本人にとっては今まで以上に特別な日との認識があったようです。
あれは9月の終わり頃だったでしょうか。息子本人から「自分の誕生会にGFの家族も呼んで欲しい」と打診がありました。私たちは、GF(ガブリエラ)とは娘の卒業パーティーでお会いしたものの、ご家族とは交流がないままでした。彼らがおつきあいを始めて半年以上の月日が流れていました。
一方息子は、地方で学ぶガブリエラが実家に戻る週末にバスターミナルまで迎えに行き家に送り届ける、そしてその流れで食事をご馳走になることも度々あります。又、ガブリエラやご家族の誕生日にお招きされたこともあって、ご家族とも旧知の仲のような印象です。
息子なりに「このままお世話になりっぱなしで申し訳ない」と思ったのでしょうか。いつまでも子供のままのようでいて、こういうところは意外と気が回るものです。又、ご両親もこちらのお誘いに「是非に」好意的とのことで、ご両親、下の娘さん、同居されているおばあさまの5人を、カジュアルなイタリアンレストランにご招待することになりました。
週末といえば、糸の切れた凧のように出掛けてしまう娘をなんとか繋ぎ留め、日系のケーキ屋さんでバースデーケーキの手配をさせました。男性陣は約束の時間の13時の少し前にレストランに向かい、私と娘は13時に出来上がるケーキをピックアップ、少し遅れてお店に到着しました。
親御さんたちは私たち夫婦より若い世代の50歳前後と聞いていました。果たして話は合うだろうか、夫が自分の家族と集った時のように、檄を飛ばしていないだろうか...…と不安になりながら案内されたテーブルに向かいます。
テーブルに付く笑顔の人たちを見て、心配は杞憂に終わりそうな予感がしました。若者チームも大人チームも、既に話が盛り上がっている様子でホッと胸を撫で下ろします。簡単に挨拶を交わし(この時はハグは無かったです、握手だけ)席に付きます。新入りらしく注意深く話を聞いてみると、ガブリエラのお父様はかつてのブラジル電話公社(今は民営化されています)に20年ほどお勤めになり、夫が長年勤めた会社からすればお得意様だったとのことが段々分かって来ました。
お母様は皮膚科のお医者様とのことで、夫がここ数年日系の病院とボランティアで関わりがあることから、こちらの話題でも話が盛り上がります。おばあさまはお喋りという感じではありませんが、始終優しい笑みを浮かべながら話を聞いておられました。サンパウロ生まれの娘さんたちを除いては、皆さんブラジル北東部のご出身とのことでした。そう言われてみれば、サンパウロで話されるポルトガル語とも少し違ったイントネーションです。
テーブルには既に前菜的にサラダ、ブラジル風鶏の唐揚げ(Frango a passarinho=骨付きの鶏肉を高温の油で揚げて、ニンニクチップやイタリアンパセリがかけてある)、イカのフリットなどが並んでいました。
ガブリエラと妹さんのアリシは、ほぼビーガンに近いベジタリアンなので、食べられるものに制限があり気の毒でした。でも、でもそんな不自由は吹き飛ばすかのように、年の功の娘が話題を振ってくれて楽しそう。若者同士はすぐに打ち解けるものですね。
そしてデザートには、本人の希望でもあった、持ち込みの日本風いちごのショートケーキ。
〆はブラジル人には欠かせない、エスプレッソコーヒーで。濃いコーヒーにライムの皮の切れ端を浮かべて香りを楽しみます。(写真を撮ったつもりがありませんでした。)たっぷりと2時間半ほどかけて、会話を楽しみながら食事をする、ブラジル人らしいランチ&誕生日の集いでした。
最後はギュッとハグ、頬にキスでお別れをしました。カップルはメインストリートをぶらぶらデート、娘も忙しなく次のアポ先へと消えて行きました。気づけば、夕飯時に夫婦2人きりの週末も多い昨今。子育ても終了に近いのかなぁと実感します。
息子よ、思い出深いバースデーになってよかったね。健やかで幸せな一年を。但し、大人としての責任も忘れずにね。
本日伺ったレストランはこちらでした。
バースデーケーキはこちらのもの。
追記
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