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「感情」への応答 「気持ち」を聴く

【今日の  聴き屋】~84日目~


今日は 今年2度目の  子どもの電話相談(受け手)の日。

席に着いて  電話に出る前に  必ず
手元にある メモ用紙に  2つのことを書く。

    「感情」への応答
    「気持ち」を聴く

産業カウンセラー養成講座に通っていたとき
傾聴の訓練をする中で

「事柄」への応答 と 「感情」への応答
を学んだ。

テキストで習った時には ピンと来なかったけれど
実習を重ね  自分も「聴いてもらう側」の役を何度もやるうちに
その違いが ハッキリとわかった。


相談者は  必ずしも最初から  悩みの核心を話してくれるわけではない。

それは  隠しているとか  話せない  とかではなくて
自分自身でも  どこから話していいのか  わからなかったり
何に 困っているのか  分かっていなかったりすることが 
往々にしてある。


「ウチのお母さん  仕事が忙しいんだよね~」
「前は 仕事の帰りが遅かったけど  今は  在宅勤務で  毎日家で仕事してる」
「学校から帰ってくると 前は  自分でカギを開けてたけど  今は 開けてくれるんだー」
「家にはいるけど  けっこう  web会議ばっかりなんだよねー」


この話の中では 「事実」=「事柄」が述べられているだけで
話し手の「気持ち」がひとつも 入っていない。

こういう話の時には  それらに  深く応答するのではなく
相手のペースの合わせて 聴いていく。

「お母さんがいてくれるのは 嬉しいんだけど
    仕事中で  話しかけずらいから  ちょっと  さみしいんだ。」

そんな  「気持ち」が出てきたら 
その言葉を ひとつずつ丁寧に  聴いていく。



 「そっかあ。お母さん居てくれるようになったけど
  話しかけづらくて  さみしいんだね。」

「気持ち」を受け止める。そして

    「どんなふうになったら  嬉しいかな?」
    「どうやったら  そう出来そうかなあ?」

一緒に  これからのことを  考える。


「事柄」への応答  と  「感情」への  応答。


「気持ち」が出てこない時には

  「お母さんが 家にいるようになって  どんな気持ち?」

と 投げかけてみることもある。

すると  
「お母さん 仕事でイライラしてるから  なんか  怖いんだ・・」
「こっそり テレビ見れなくなっちゃったから  つまんない!!」
と 「気持ち」に気付くこともある。

「でも 仕事してるお母さん いつものしゃべり方とちがって
    なんか  カッコいい!!って思っちゃった!」とか☺


人の話を聴くとき  意識していること。

「感情」の動きを受け止めて  自分の「気持ち」に気付いてもらう。

そうすることで
前に進む方法を見付けていく。


自分の「気持ち」に気が付くのは
案外 難しい。


だから  私はそのお手伝いをしていきたい。
前に 進んでいくために☆







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