本の進化
文庫本もすごく進化してた
先日、取り寄せた(十二国記)
読もうとひらいた
「あれ?読みにくい」
比較的新しい文庫本と比べる
「字も間も違う」
断然新しいものは読みやすい
老眼の私にはやさしい
だからといって古いのが悪いって訳でもなく
なんだか懐かしく
昔、年配の方が本を近づけたり遠のけたり
していた姿を思い出させる
船を編む、みたいな
いろんな方々に支えられ
私の手元に届いたのだ
この古い十二国記がファンタジーに
連れて行ってくれるような
古い本は古い字体も何故か
古文書や洞窟の壁画たちのような
最近の娘達の言葉で
「エモい」
というのだろうか
ノストラジックな感じで
気分良く読み始めた
昨日の深夜番組で
新幹線を1分時間短縮が
どれだけ凄いことかを
熱論していたのを思い出す
文庫本も私の読まなかった時間に
どれだけの人と作者の方々が
労力を費やして
今の形になったのか
本当にありがたく感謝だ
そして今日立ち寄った本屋が
来月閉店と貼り紙が
「来月から本屋なくなったらどうしよう」
と高齢男性が足を引き摺りながら
寂しそうに帰宅するのをみていて
バスや電車やスーパーのインフラは
ニュースには取り上げられる
本当にご高齢のスマホを使わない世代には
本一つ買うのにも難しい時代になった
憂いと寂しさ
そして、アナログで時代に取り残されつつ
ある私には他人事には思えなかった