ゴジラレビュー

 新作のゴジラエナジーさん、苦味や薬味が強めで前作のゴジラエナジーIIとはかなり趣を変えてきている。大雑把な味の構成としては苦味の中に深みを探すような物で異質ささえ感じる味でありながらスーパーで売っている安物の味の調整を間違えたんじゃないかというようなものより当然の事ながら計算の尽くされた味だ。苦味と薬味はほぼ同時に来て甘みがそれに引っ付いて後から来る。そして広がるのがこのエナドリの深み、最初に来る苦味と薬味の内、エナドリ特有の薬味が最初から最後まで残り、口の中に広がるような感覚に近い。
 凄まじい物を作ってくれたなと思う。これと同じチェリオから出ているロキトリックという小さい缶のエナドリでもかなり驚かされたのにここまでエナドリの在り方を変えてくれる。ちなみにロキトリックは薬味全開なのに味がまとまっているドリンクで薬味の後に甘味酸味があることで味のバランスが取れている。
 さて、今回は苦味ベースで苦味の中から甘味薬味が出てくるという味わい方としては酒やコーヒー、緑茶のそれに近い。しかし、奥底にあるものは前作と同じでゴジラエナジーシリーズ特有のドロっとした甘さは引き継がれている。しかしまぁここまで変えてくるかと驚きだ。変えた上で百点以上を叩き出している味だと私は思う。ちなみに苦味の種類はは炭酸飲料の泡の苦味が長時間続くようなものだったりする。

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