他人の言葉でしか話せない世の中だ
以前読んだノートの文章で他人の言葉ではなく自分の言葉で話すべきである的な文章を読んで感銘を受けたのだが、名のある人の言うこと名言なれど名のない人の言うこと戯言なり。つまり、有名人が言った言葉は有名人フィルターを通すことによって凄いと思われるが一般人が同じことを言っても戯言としかとられないのである。
権威付けというのが心理学にあって権威あるもの・人が言うことには説得されやすいのだ。そのため権威のない一般人がなにがしか重要な名言を残しても後世に残りづらいだろう。
それに、一般人が自身の主義思想を語ることは恥であるというような文化がこの日本には根付いていると思う。お国に教え込まれる主義思想から踏み外さないような発言しか許されないのではなかろうか?少なくとも私の周りはそうだった。だから私は他人の言葉で自分を語った。
好きなアーティストの歌詞で、好きな本の一部で、自分を語った。自分の主義思想を曲げずに戯言を吐くにはこれしかなかった。他人の言葉で主義思想を語りつつ、私はいつか自分の言葉で広い世界に何かを伝えられる日を願っている。だから売れたい、馬鹿にされた夢を、言葉を、正しかったと伝えたい。だから物を書いている。