君と宇宙を歩くために
ある漫画のおすすめをさせてください
皆さんは発達障害をご存知ですか?
2004年に発達障害支援法が公布されてから
【発達障害】と言う言葉自体はメジャーになった
ものの、具体的にはどう言う状態の事を指すのか
曖昧な方が多いと思います。
かく言う私も専門家では勿論ありませんが
家族に発達障害と思しき者が居たので
独学で勉強して理解したつもりになって
いましたが、それでも当事者と暮らしたり
教育をする事は並大抵の事ではございません。
娘が赤ちゃんの時に育てにくさに
気づいてからと言うもの、
暗闇の中を歩く様な気持ちで
時には投げ出そうと挫けながらも
なんとかここまで歩いてきました。
診断も受けて療育にも通い
夫とも娘とも大喧嘩をしながら
何度も何度も泣いて生きてきました。
そんな当事者の娘も今年で二十歳。
国立大学に通いながら沢山の友達に
囲まれてサークルにバイトにオシャレに
楽しく忙しく生きています。
娘は周りの人たちに恵まれたから
今があると思っています。
そして今、自分の職場には沢山の学生バイトが
入って来ますが、どうも発達障害ぽい所があるな…
と言う子供達が入ってきては辞めていきます。
アパレルの販売員とは立っていらっしゃいませと
言ってるだけではなく、マルチタスク
が出来なければいけません。
どんなお仕事も勿論そうだと思いますが、
販売員は見た目が楽そうな分、
現場で重たい段ボール担いだり
報告書など書類作業が沢山あったり
段階的に試験や講習があったり、
ストックルームで埃まみれだったり(笑)
イメージと違ってびっくりされる事もあります。
学生のバイトさんの殆どが
臨機応変とスピード意識の一日に
対応できず、辞めていってしまいます。
お洋服が好き、人と話すのが好き、
事務作業が苦手だから立ち仕事がいい、
と言う様な理由だと、大体夢が壊れて
しまいます。
子供達の中で、この子は仕事に向いている、
教え甲斐がある、等と言う人材はほんとーに
たまにしかいなくて、この職種に向いてない、
やってみたら好きじゃなかった以外に
まず社会に出るのが厳しそう、と思う子を
たまにみかけます。
それは発達障害と言う特性を持った子だと
思いますが、知的な障害が特にないので
ずっと定型発達の中で過ごしてきていて
誰にも気づかず見落とされて来た子です。
特に問いかけに答えるのが遅く黙ってしまったり
間違えるのが怖くてビクビクしていて、
多分学生時代に先生や親御さんにいつも
怒られてきたんだな、と言う印象です。
怒ればいつかできる様になる、
と言う訳ではないので彼らは怒られ損です。
そうしていくうちに自己肯定感が失われ
萎縮してしまい、ある者は投げやりに
ある者は塞ぎがちになってしまうのかも
しれません。
発達障害の事を描いた作品は
昨今たくさんありますが、
この作品は一つのお話の中に
わかりやすく殆どの特徴が
詰め込まれていて、導入に
ぴったりの作品です。
私は母親の視点で見てしまったので
子供達の苦しみが伝わって来て
思わず目頭を熱くしてしまいましたが、
私もまたポンコツな所があり、
これも薄グレーの発達障害であると
認識しているので、そういう大人にも
読んで欲しいな、と思います。
素直にためになります。
例えば主人公の男の子は覚えるのが苦手で
バイトが続かずすぐ辞めてしまうのですが、
発達障害の友達の生きる為のノートを真似して
メモを取る様にした所、初めて働くのが
楽しいと思える程バイトの作業ができる様に
なります。
定型発達の人に取ってはメモが当たり前だったり
何回かやれば覚えられたりと言う事が
発達障害の人には欠けています。
頑張ればできるようになる、ではなく、
備えていないのです。
目が悪い人が頑張れば見える様になるのではなく、
見えないのだからメガネをかける。
そういった、メガネの代わりになる何かを
提示してあげなければならないのが
私たち先に生きている大人なんですが…
何度やっても覚えない!
怠け者!!
などと怒るのが大体ですよね…
私も娘たちに怒ります。
何度も同じ事言わせないで!
なんて言ったりします。
わかっちゃいるけど、
やめられないのです
社会が、大人たちが、
みんなで発達障害に理解をもてば
発達障害じゃない子達にも
幅広い教育を与えてあげられるんです。
もっともっと拡まって欲しい。
是非、読んでみてくださいね。
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