あおのたつき
人気花魁の濃紫は花街の奥のお稲荷さんを訪れましたが今日はどうも様子が違う。
どうやら死んで冥土に迷い込んだらしい。
濃紫の姿は子供になり、花街には物怪が闊歩している。
その社は鎮守の社といい、冥土の花街を管轄してるのだとか…
訳ありの遊女達が訪れるその社で、濃紫は元遊女だからこそ分かる、そこに訪れる悲しみやわだかまりを抱いたもの達の畏れや穢れを払う手伝いをして生計を立てる事にする。
まず、絵がうまい。
センスがすごい!!
書き文字などは専門の方が書いていらっしゃる様だけど、それがまたいい。
と と ん
とか、
しゃ ん
など、歌舞伎みたいな音や表現で大ゴマが展開するクライマックスシーンは、思わず大きなタブレットで見たくなる迫力の画面。
着物の表現も素晴らしく、和装や日本の世界観が好きな者には堪らない。
妖怪も出てくるがそれもまたかっこいい。
女性が描くモンスターはどうも怖くならない事が多いと個人的に感じていたが、この方は日本画(水墨画?)を学んだ方らしく江戸の文化をよく学ばれていて、浮世絵みたいなかっこいいモンスターが沢山出てくる。
小噺なんかも時々登場するので、日本文化が好きな人はハマるかと思う。
無料漫画アプリで連載していて電子書籍になり、この度やっと紙本にもなったので、手に取りやすくなりました。
無料試し読みもあるので是非!