心療内科に行くことになんてなっちゃって
適応障害というのは、ある特定の人や事について起こるストレス反応とクリニックの先生に言われた。
わたしの同僚や仲の良い先輩も以前適応障害と診断されていたので、職業上多いのか、最近多いのか、自分がそう言われてびっくりはしたが、「まぁ、そっか」という感覚もあった。
なので、最初の診断のときにその会社を辞めることが一番良いと進言された。
だが、簡単に職を失うなんてできない!と思っていたから、現実的な解決策として最初は受け入れられずに結局長い休職をしたのだ。
確かに、まず1段階として休職したことで身体の症状(動悸)は一切なくなった。薬は飲まずにわりとすぐに回復できた。
2段階目として退職。やはり退職したことで会社と一切つながりがなくなり、ストレス対象について考えることも一切なくなった。
やはりストレス対象から離れることが一番なのだ。
あとは退職後は下がってしまった働くことや仕事へのモチベーションを上げることだけになった。
今まで自分がしてきた仕事への興味は一切なくなっていて、もうやりたくない!という気持ちになってしまっていた。
キャリアも積んでいるので、どこに行っても一緒だろうという気持ちにもなってしまっていたし、何よりその会社でやる気を削がれたもので擦れた気持ちが戻らなかった。
ただ、会社を辞めて次の扉を開けた!感もあったので、とにかく時間をかけて自分の気持ちがどうなるのか見てみようと落ち着いた。
モチベーションが下がってしまったのは、責任感や義務感だけで仕事をしていたからだと思う。
自分の感情よりも、立場に見合った立ち居振る舞い、また社会人としてというモラル、自分の理想の上司を演じていたように思う。
そもそもの上司がキチガイなので、たくさんの同僚がみんな辞めてしまった。安定した良いチームスタッフが揃ったこともあったのに。
一昨年この上司の立場が変わり、わたしがチームの上司にプロモートされた頃には、仕事はこなすけど、人として腹に一物タイプばかりが残っていた。
悪口のようになってしまったが、わたしは自分が職人気質なので業務に真摯に向き合っているタイプのほうが価値観が共有でき、自分も安心して仕事ができるのだ。
出世や自分の席を確保するために仕事をしているタイプだと、手を抜いたり、同じことを何年もやっているのにある程度のところ止まって発展がない、あとは口が軽いタイプが多いので信頼できなかった。
いろんなバランスよく構成されればいいのだが、そうゆうタイプだけになっていたところでとても孤独だったのかもしれない。
辞めたあと、友人にわたしの上司はもとより部下も全員好きじゃなかった!って友人に話したらすごく気持ちが楽になった。
だけど、きっとわたしの思いや無理は部下にも伝わっていたとは思う。
でも、とーーーーにかく!すべてから解放されたのだ!
嫌いな人、場所、自分から。
でも・・・じゃあ好きな自分て?人は?場所は?
今後はこれを思い出す、または新たに探す日々がスタートしたのだ。
適応障害なんて診断されちゃって、弱いな・・・不器用だな・・・と思ったけど、このリハビリは嫌いなことからさよならして、好きなことだけをする時間を過ごす・・・・・今、最高じゃん!
だって、いままで頑張ったもんね。
しばらく休んでもいいくらい頑張ったよ。
20代のころやりたい仕事もなく25歳までフリーターだったわたしが、興味のある仕事に出会って、運良くその仕事に就けて、このポジションにつけるまでよく頑張ってきたな・・・と自分の成長と頑張りを褒めたいくらい。
そうやって今人生の夏休みを過ごしているのだが、好きなことだけではなくて、いろんなことに気付かされ、この歳までしらなかったこと、初めて興味をもったことなどなど、まだまだ人生いくつになっても発見と学びがあるんだなと思っている。
だって人生一度きり、
みんなそれぞれ初めての年齢を毎年重ねているのだから。
いろんな変化があって当然。良いこともそうでないことも。
そして楽しく休みを過ごせるようになり、落ち着いた頃に父の病気が発覚して、そのサポートと心配な気持ちで動悸が・・・
もう適応障害なのか、更年期なのか、違う名前がつくものなのか、わからない!
う〜ん、むしろずっと休んでいるからなのか?とも思うこともある。
気分的には振り出しにもどってしまった上、仕事と違って家族の問題は切り離すことができないので、またモチベーションを上げるということをどうしたらいいのか仕事のときよりも難しい。
でも、自分は動悸など身体症状が出ないのであれば、あまり深刻にならないようにしようと努めている。
その時したいことをして。動きたくないならダラダラ過ごす。
身体や気持ちがきついときは父親のサポートも無理しない。(父はひとり暮らしだけど今は症状も落ち着いていて、今は家事全般自分でできる状況)
目安として、自分の好きなことができるようになったり、なにかしたいことが出てきたり、読書など集中できたら、調子が良くなったなと。
適応障害ではなくても、自分のストレスになることとの距離感、線引き、ときには時間が過ぎるのを待つ、スルー力も結構大事なんだなと実感した。
体力があるときは、どんなことも乗り越えられてきたけど、これからは目一杯ではなく、常に余裕を持つことが大切なんだと思う。
まだまだこの状況は続くけど、自分が再度働くために動き出す準備も必要。
これは自分の気質、性格を理解して、上手にコントロールできるようにする時間でもあるんだなと思う。
あとはやらなきゃ!だけではなく、やりたいか?という心の声もちゃんと聞く。その辺のハードルはもう少し下げてみようと思っている。
同じ時間をどう過ごすか。同じことについてどう感じるか。
この時間を使って自分がハッピーにいられる時間が増えるように、自分のストレス対処法を見つけてみたい。
人間なかなか変われない。
だからまた同じ間違いをするだろうし、同じ石につまづいてバカだなって思ったりすると思うけど、こうやって考えたり実践してみたりしたことはきっと役に立つはず。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?