「たっだいまー!」
コロナウイルスが猛威をふるい、人びとの暮らしは大きく変わった。
我が家においては、夫は在宅勤務が定着し、コロナが明けて今もなお週3回在宅勤務である。
これからもこのスタイルは続いていくのだろう。
私はというと、看護師として今は実践の場にいるので在宅勤務は全くないが、コロナが流行し始めた頃は看護教員として従事していたため、自宅からオンライン授業を行ったりしていた。その横の部屋では夫がオンライン会議をしていたり。
今まで経験したことのない日々を過ごしてきた。
在宅勤務と職場とのバランスをうまく保ちながら仕事をしている姿を見ているが、私には絶対できない気がしてならない。
そんな日々の中、夫から、「本当に辞めて欲しい」と懇願されていることがある。
玄関のドアを開けた途端、声高らかに
「たっだいまー!」とまるでミュージカルかのように言うのを辞めてと。
どうやら私の声は、どうやってもオンライン会議に見事に参加してしまうらしい。
社内での会議であればクスッと笑えるけれど、
社外となればそうはいかない。
「気をつける。もうしない!」と宣言しておきながら、また..
「たっだいまー!」
学校から早く帰ってきた長男がすっ飛んできて、シーって🤫言われる始末。
またやってしまった...家に着く直前まで気にしてるのに。
玄関の扉を開け、「たっだいまー」を言うことは、私にとって、“家に帰った”という実感を得る重要なワードなのかもしれない。
そういえば一人暮らしをしていたときも言わない日はなかった。
いやいや、だからと言って、声高らかに言う必要は全くないのだが。
明日こそはと心に誓う。