簡単でも「?」な会話表現4 不思議な単数表現
日本語 native からすると、なんだか不思議な「単数表現」を2つ取り上げます。
まず簡単なクイズです・・・
1) が 2) と同じ意味になるように、( )内の適語を選択してみてください。
1) Can you give me ( a / your ) hand?
2) Can you help me?
答えは・・・
単数を表す "a" です。
Can you give me a hand? は、native がよく使う
Can you help me? と同じ「助けを求める」表現です。
翻訳ソフトで「手を貸してください」と入力すると・・・
Please lend me a hand. となり、"a hand" を help の意味で
ちゃんと認識しています。
"your hand" ではないですね。
Please lend/give me a hand.を日本語に翻訳しても、
「手を貸してください」となりました。
翻訳ソフトの進化は恐ろしい!
余談ですが・・・
"give 人 a hand" と "a hand" を使うと
「拍手」という意味になります。
Please give him a (big) hand.
「彼に拍手(喝采)を!」等です。
話を少し戻して(問題なのは)・・・
「手を貸してください」という英語表現
Please give me "a hand". の "a hand" を "your hand" にして、
Please give me "your hand". にすると、
1) 「(誰かを救助しようとして)あなたの手をこちらに伸ばして!」
OR、大きな誤解を生む、
2) 「私のプロポーズを受けてください」
という意味になってしまいます。
誤解を生む 2) をもう少し説明すると・・・
"ask for one's hand" 「one's に結婚を申し込む」という表現があり、
'one's hand" を "your hand" にして、
"I am asking for your hand." とすると、「理論的」には
「あなたに結婚を申し込みたい」となります。
勿論、プロポーズには "Will you marry me?"
(どこかで聞いたことがありますよね?)が一般的です。
Please give me "your hand" と "your hand" を使いたい場合を除いて、
"your hand" か "a hand" かの選択には、注意を払ってみてください。
もう一つの単数表現は・・・
「頑張ってね!」という表現です。
日本語 Native の人は、"Do your best." という表現をよく用いますが、
「何かを成し遂げよう」と既に努力している人に対して、
「全力を尽くしてね!」という "Do your best." より、
「幸運を祈っているよ!」のニュアンスの"Good luck." や
"I will keep my fingers crossed."
(幸運を祈る、人差し指と中指をクロスさせるジェスチャー)
が励ましの言葉として用いられます。
"Break a leg." も・・・
「頑張ってね!」という励まし表現です。
先ほどの "a hand" と同様に、なぜ "a leg" (単数)なのか?
なぜ「両足」でなく「片足」?と少々不思議ですよね!?
翻訳ソフトでは・・・
"Break a leg." は、「足を折る」でした。
この翻訳は間違っていませんし、実際に「足を折る」場面でも使われます。
これから「足を折りそうな活動(スノボとか)」をする予定の人には、避けた方がいいかもです。「自分の思い」をうまく伝えられず、関係にヒビが入ってしまうかもしれません。
オーディションを受けようとする人への「激励の言葉」が、その語源のようです。
Thank you for reading this through. I hope that you have never, or the least, been impacted by such a malign typhoon. The sky should be clear, as our mind is. See you in a bit.
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