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【2024振り返り】バーガンディ色の「一歩」 英語学習者のアシストに向けて

また一年が過ぎ去ろうとしている。思い返してみると、楽しいこと、悲しいこと、そして苦しいことが、思い出のパレット上で混ざりあい、なんとも言えない模様、色合いを作り出している。今年は、「甘い色合い」に仕上がってきている。

口に含むと、芳醇な土壌のキックを感じる、フランスワイン ミティーク(リンク参照)。ホワイトチョコを口に含み、もう一口。白を多めに足した、マーブル模様のバーガンディが、喉から胸へと広がっていく。


私の中の「流行語大賞」は「一歩前へ!」

今となっては、踏み出してみて本当に良かった。自分の中の恐怖を克服でき、大きな自信につながっている。例え自己満足の域を出ないにしても。
踏み出した「一歩」は、冷静に評価すれば「一歩以下」だったかもしれないが、大小様々な「気づき」を得ることができた。そう、ビターだがちょっぴり甘い「気づき」を。

はじめに

この春、長い間心の奥底で温めていた、ドイツ語にちゃんと向き合おうと決めた。いまだに「砕け散る」経験(リンク参照)ばかりだが、その過程で、どのようなアシストが英語学習の初・中級者の方々に役立つのかを「気づく」ことができた。これは大きな成果。

新しい言語を学ぶには、Genius でもない限り、かなりの時間がかかる。挫けそうになる自分を励ましながら、目標を一つずつクリアしていく努力と忍耐力も不可欠。この春の自分と比べてみると、単語力も文法も、そしてリスニング力も格段に進歩している。少々疑わしいが、もう少しで CEFR の A1レベル(リンク参照を終了。自画自賛だが、継続している自分に対して、"I am sooooo proud of myself." 

Genius でない私が、使い古して固くなったスポンジのような頭を働かせ、どうやって新しい言語に取り組んでいるか?「頭が硬い!」「どうなってるのこの頭!」と毎回叫びながらも、腐らず頑張れている原動力は何なのか?また、何をどうやって学習しているのか?等を少しお伝えしたい。英語学習初級者や再トライを試みている方々の学習のヒントになればという思いを込めて。

一歩踏み出す前の恐怖とその後

一歩踏み出すのに、どうしてそんなに長い時間がかかったのか?

まず第一に、私のインプットの要(英語学習者中級者の方はこちら リンク参照)ある、英文を読む時間が減り、英語力維持が難しくならないか。次に、複雑怪奇な文法、例えば人称や格により冠詞・定冠詞、そして動詞の活用変化等を、理解し使うことなど出来そうにもない!と決めつけていたこと。

そして何より、ドイツ語を使って「何がしたいのか?」という明確なビジョンがなく、多大なエネルギーと時間の投資が、「損失」に終わった場合、立ち直れるだろうか?とネガティブな気持ちに支配されていた。

確かに、英文読解によるインプットの時間は格段に減ったが、スピーキングやライティングのアウトプットの量と質は保てているので、英語力は低下していない。また、ドイツ語学習も「出来そうもない」から「もしかしたらできるかも?」へと、「損失」から「収益」へと気持ちが移っている。

長期的ビジョンと小さなステップ

かなり前に観たアメリカ映画、主人公がドイツ語に切り替え電話対応をし始めたワンシーン。ドイツ語のサウンドに魅了され、あんな風に自然に、そして流暢に喋れたら素敵と感じたのが出発点だ。

旅行で用を足せるだけでいいと始めた学習が、今では日常会話ができるようになれたらと、どんどん欲が出てきている。"Entschuldigung (Excuse me)" 続けて、現地の人との会話を少しは楽しみたい等など。1年弱の「片手間」学習者には、大それた目標だとは分かっているが。

文法や単語の基礎固めの為、インプット中心の学習だが、リスニング活動にバリエーションをもたせながら、耳から脳へのインプットを心がけている。「やるべきこと」「できること」をひとつずつ、焦らず挑戦する毎日である。

効果的な外国語学習方法の気づき

「損失」より「収益」へとポジティブな展望を描けるようなったのは、勿論ドイツ語が少しずつにせよ上達していることに起因する。同時に、英語学習者のアシスト方法を再認識したことも大きい。

日々のアシストでは、自分が初級者であったことを忘れてしまっている。有益だと考えていたアドバイスは、実は中級者レベルの方々向けのものばかりだったのではと反省しきり。自分が初級者の立場になって始めて痛感した。

実際に何をどう学習しているか

以下の有料部分では、英語学習の初級、あるいは再び学習を始めた方々に向けて、具体的なポイント3つ(タイムマネージメント・おすすめ教材等)をお伝えしたい。また今後のアシストについても言及したい。

中級者の方々にも、是非読んでいただきたいが、初級・再トライの方々に向けてのもので、私のような初級者(片手間・独学)が、どのようにして「インプット」(下図の Listening、Vocabulary & Grammar building)を増やし、CEFR A1 終了レベルに達することができたのかをお伝えしたい。

Focus on Input Activities (リスニング、単語・文法学習)

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