
ホストの色恋にしっかり沼って幸せでした
整形3日目ダウンタイム中のキキです。ごきげんよう。
メンタルはぶれやすいタイプなので、ダウンタイム鬱は覚悟していましたが、想像以上に病まずに生きてます。
元々が綺麗じゃないから、ダウンタイムのパンパンの顔見ても通常運転。
ブスで儲けたわ。
ホストクラブを愛している
先日、初めてのホストクラブに関して記事を書きましたが、初めてできた担当にまつわる小話を今日は一つ。
私にとって初めての担当(指名するホストのこと)は、
人生3回目のホストクラブの初回で見つかりました。
当時は、指名すると座るだけで2万円〜というホストクラブの価格設定に
無理無理wそんなの払えんわwと、いろんなお店を初回だけ回る初回荒らしをしていこうと決めていたのですが。
私の担当となったホストに出会ったのが私の人生最大の幸運でした。
その担当とは、当時歌舞伎町で一斉を風靡していたイケメン売りのAIR GROUPのホスト。
ホストについてちょっと関心を持ったことがある人ならわかる「職業、イケメン。」のエアグルです。
本当に顔面偏差値が高いのですが、「置物」と呼ばれる中身があんまり面白くない人も多いグループ。
担当との出会いは必然に
私は人生で100軒以上のホストクラブに行ってきましたが、ホストを指名するに至るまでに自分の中で鉄板のセオリーがあります。
ホストクラブの初回では写真指名という仕組みがあり、最初にキャストの写真を見て自分に着いて欲しい人を数人選ぶことができます。
その写真指名というのはだいたい期待外れになることが多く、いわゆるパネマジの減点方式になることが多いです。
そして、私が結果論としてこの流れってハマりやすいんだよな〜と思うセオリーとは
既に初回が始まって、色んなホストが自分の卓についている中で
フロアを歩いているキャストに目が止まり、その人が自分に着いた時です。
もちろん最初はかっこいいから目に止まるのですが、ただかっこいいだけではなくファッションセンスや身のこなしなど全てが、フロアを歩く姿に踏襲されています。
そこで気になってチラ見していた人が、たまたま自分のところに着くとなるとテンション爆上げ。
初回には必ずキャストみんながつくわけではなく、お店の忙しさにより着く人数も変動します。
その日指名客が多く被っているキャストは着かないことが多いです。
さらには相判(2人組でホスクラに行くこと)で行くと、半分は友達の方についてしまうので
フロアで見てて気になった人が必ず自分につくわけではないのが、このテンション爆上げのポイントです。
友達の方に着いたときは、運命じゃなかったか〜となり、気持ちは冷めます。
ホストクラブにはときめきを求めていっているので、こういう運命的な感じが上がるポイント。
さらには、恐らくですがホストも初回客の様子は探っているので、
こちらがある程度チラ見を繰り返して目などを合わせておけば、
「自分見られてるかも?」という意識が若干あるようで、着いた時には自信を持って接客してくれて相乗効果が高い。
女子はみんな自信のある男が好きですよね?
そういうこと。
私の人生初の担当もそのようにして出会いました。
フロアを歩く彼に目が奪われ、そこからずっと気になっていた人が自分のところについた時の高揚感はホストクラブでしか味わえないドラマです。
担当の見た目が人類史上最もタイプだったので、それだけでも送り指名間違いなかったのですが、さらには我が担当、ギャグセンも高くて思慮深いタイプ。
典型的なB型の元バンドマンで、NANAのタクミが好きな女全員が落っこちる沼でした。
外見も中身も100点の人物を初代担当に選ぶことができた私は、本当に幸せだったと思います。
担当は当時は新人ホスト。
当時私も新人ホス狂いだったのでそれから2年半の間、お互いに成長していく関係となりました。
初回の後は、当時まだ売れていなかった担当にアフターに誘われ、バーで飲んでからホテルで枕。
その日はまだ自分がホストを指名して担当を作り、店に通うつもりもなかったので、死ぬほどイケメンと一夜を共にできてラッキーくらいに思ってました。
しかし、そこから担当の素晴らしい営業が始まります。
毎日のLINEと営業終わりの電話、当時はまだホストという職種の人の
「時間を奪うこと」に対する愚かさを知らなかったので、私はまんまとその営業手法に乗っていきます。
現在初めてホストクラブに踏み入れてから10年近く経つ私は、お金を払わずにホストと関わることを「乞食」「卑しい」「万引き」と思うようになりましたw
指名に至るまで
担当の営業が始まってすぐ、自分の心境に変化がありました。
心の中に潜在意識としてあって、蓋をしていた感情があったのです。
それは
「ホストにハマりたい」
その言葉通りのストレートな感情ではなかったのだけど、東京で一人っきりの会社員生活に寂しさと絶望を覚えていて、心の拠り所になる存在として何かあれば、と思っていた感覚です。
何かにハマって、それが自分の居場所になればいいなと感じていました。
もちろんハマるのが怖いという気持ちの裏腹に。
当時を振り返った時に担当から
「あの頃のお前は縋るようにホスクラ来てた」と言われたことがあり、全くもってその通りだと思います。
初指名の日は、初めて一人でホストクラブに踏み入れ、禁忌を犯してしまった気持ちになりましたが、そのハードルを超えてからのホス狂いライフは
私の最後の青春となりました。
客としてのプライド
担当を指名して半年も経つと、アフターに誘われることもなくなり、
気づけば店に行ってただ綺麗に飲んで帰る、かっこつけた自分に酔ったような状態でした。
もちろん担当はNo. 1を目指していたので、被りの太客や新規客の育てに忙しく、安定して通う私に気をかける暇はありません。
そんなことはわかっています。
担当の誕生日や昇格祭、No. 1争いの月にはボーナス全ツッパのシャンパンを入れ、それでもアフターや店外などを求めないカッコつけた自分に酔いしれつつ、ホストクラブの素地に必ずある色恋にモヤり
担当のことが大好きだけどなんか辛いっ!という沼の中で思い悩むこともありました。
ただ、当時は会社員としても脂が乗っていた時期で、仕事も楽しく職場の飲みなども忙しくかったので、四六時中ホストのことだけを考えている場合でもなく。
それがなければもっとホスト沼に陥り風俗やパパ活で大人の取引をしたりなどしてお金を作り、もっともっと貢いでいたと思います。
担当は大学院生の頃からホストを始めて、卒業後にホスト一本になったのですが、私は院生の頃から彼を指名していたので、よく「一番古いお客さん」というのをヘルプやお店の代表に言ってくれました。
ホストには必ず1番お金を使う「エース」と呼ばれる太客が存在しますが、私は昼職ホス狂いだったので、使えても月に数十万程度。
エースを目指す心づもりはありませんでしたが、1番長いという他の人には絶対に得られない称号を得たことも、沼った理由の1つです。
担当からは、指名していた間たくさんの感謝の言葉をもらいましたが、今でも忘れられない言葉があります。
担当がホストを始めて3年目の記念日にシャンパンを入れに行ったら、帰りの送り出しの時に「客として100点」という最上級の褒め言葉をもらいました。
その言葉の何がいいの?とホストクラブを知らない人は思うでしょう。
ホストクラブの色恋って、ただ「かわいいね」「好きだよ」とかセリフをもらえるような安いものではないんです。
人間同士の関係性で、どこまで相手に曝け出し感情をむき出しにできるのか。
そして、相手への好意を「時間の使い方」で伝えること。
まず、ホストを指名するためには店に行く必要があります。
店に行って指名するという時間の使い方は、ホストに対する最上級の愛です。
そして、ホストから顧客へはアフターや店外といった時間を使うという感謝の表現があります。
私の場合担当に沼れば沼るほど、担当が「時間を使ってやってる」と思う痛客になりたくない、という思いが強くなり
今日アフターいこう!と言われても頑なに拒むようになりました。
【ホス狂いあるある】多くの客はお金を使ったら見返りとして「時間使って欲しい」とホストに求め、それが喧嘩の種となる。
その分、インスタで暇そうに”お茶🍵”という投稿を見たりしては
「なんで営業してくれないの?!」や
イベントの日にシャンパンを入れられるのか弱気に煽られて
「なんで私がシャンパン入れないと思ったの?!」という
客としてのプライドを持った、謎の逆ギレを卓でかます痛客に成り上がりました。
※お茶•••風俗嬢やホストキャバ嬢が使うお客さんを呼べてない状態。「お茶を挽く」の略語。江戸期の吉原遊郭などで、客がつかなくて暇な遊女が手待ち時間に茶を挽かされたことにあります。また、客むけの茶代を客がつかない場合に給金から引かれたという説もあります。
このことで本気で担当と喧嘩して、歌舞伎の路上で怒鳴り合ったことがあります。
歌舞伎はアツい男と女の街です、本当に。
結果、お店にはあまり頻繁に行かなくなり、まとまったお金でたまにシャンパンを入れにいく通い方に変わりました。
本当は毎週でも通っていっぱい担当に会いたかったけど、細飲み(会計3−5万程度)でお店の中で肩身の狭い思いをするよりも
使うお金の総額は変わらず、自分が気が大きくなれるお金の使い方のほうが私は性に合っていたんだと思います。
それでもお店に行けば担当は、そこはかとなく接客の中で「俺の女感」を出してくれます。
それは具体的な言葉や挙動ではなく、みんながいる飲み会に混ざり込んだ元彼と元カノの距離感や、実はワンナイトしてしまった男女の空気感のようなもの。
そんな色恋の上で「客として100点」と言われるのは、自分たちはそんな安っぽい関係じゃなくて本当の信頼関係があるんだという自信を後押しをしてくれる言葉でした。
ここで、ホストに通う痛客ババアのオバ構文をXで見つけたので引用します。

この構文から現れる「私ってお店には行けないし、お客さんじゃないよね?」感が、所謂ストレートなホストクラブでのお客さん像に当たるものです。
「客として100点」と言われて歓喜するホス狂いのメンタルというのは
客だろうがなんだろうがとにかく担当のことが好きな気持ちを、ちゃんと受け取ってくれたという喜び。
キャバクラに通う痛いオヂは世間でもよく知られていますが、
若い女の痛客もたくさんいる歌舞伎町。
お客さんの思いを投げ捨てるホストもたくさんいる中で、
担当との信頼関係を築ける喜びには「唯一無二感」と「特別感」が詰まっているわけです。
わかるかな〜
わかるあなたはホス狂い向き!🫶
色恋だからこそ、その上で客として来てくれてるんだよね、を認めてくれたことで「俺の色恋では敵わない女」という扱いをしてくれたことが
自分の尊厳、承認欲求を存分に癒してくれて、担当が担当で本当に良かった。と思えたのです。
当時の自分のホス狂い垢を振り返ると以下のようにまとめてありました。
こちらのアカウントで当時のホス狂いライフと思いを赤裸々に残してありますので、興味のある方は良かったらご覧ください。
▼ホス狂い当初
— するめのお小言 (@surume_b) January 18, 2018
育てられる→申し訳ねえ金使わなきゃ😥(心の掛け制度導入)
▼ホス狂い中期
お金使いたくないからわたしを育てないで!!😭(アフター店外断固拒否期)
▼現状
先行投資もアフターフォローも求めずお金使う客やるの気持ちいい〜(末期)
※ただし陰ながら密かに病む
これがちゃーんとホストの色恋に沼った人の思考回路。
心の掛けというのは私が作った造語で、昨今話題となった売掛問題から派生したホス狂いのお金を使うモチベーションに関する言葉。
ホストから時間を使われたり、何かをもらったりすることによって実際にお店で掛けを作ったわけでもないのに、心の中で「売掛」が溜まっていきお金を使わなきゃ!と思うことです。
今回も長くなりましたが、これが私のホストに沼った話。
ここに書いた私の初代担当とは、私が父の病気が分かり地元に帰ることになったのを最後に会っていません。
今はもうホストをしていないみたいで、どこで何をしているのかも分かりません。
あの頃を振り返って、人生であんなにも熱狂し、ハマり、生き甲斐になってくれたものなんてなかなかなくて、本当にかけがえのない思い出。
私はこの担当の後にも、今度は店ごと大好きな箱推しのホストクラブができたのですが
この箱推しのホストクラブにハマるためにも、初代担当の色恋と心の掛けはなくてはならないきっかけでした。
本当に大好きで、最高の、私の自慢の担当でした。
大好きにさせてくれて心からありがとう。
幸せに生きててね。
色恋禁止法、絶対反対!!!