見出し画像

楽しめる自分を企画できたら、あとは一歩前に進むだけ。(企画でメシを食っていく2019 特別報告会レポート)

今年で5周年となるコピーライター阿部広太郎さん主宰「企画でメシを食っていく」。

昨年に引き続き、講座の学びを報告する「企画メシ2019『企画でメシは食っていけそう?』特別報告会」が8月31日(土)下北沢B&Bで行われました。

昨年からスタートした「言葉の企画」の特別報告会が同日のお昼に行われ、そのあと夕方からの開催。両部とも参加される方も多く、みんなで「言葉」と「企画」について考えた1日。

「企画メシ」の部は、時間帯も手伝ってか会場全体のテンションが高めに。元気いっぱいでお送りした2時間のイベント、抜粋してレポートします。

ライターは、言葉の企画生しんみはるなです。
どうぞよろしくお願いします。

画像1

企画メシの部も、まずは阿部さんの乾杯から。

阿部「(会場を見渡しながら)続けて参加してくださっている方もたくさんいますね…ありがとうございます!改めて乾杯をしてからはじめたいと思います。2時間よろしくお願いします。乾杯!」

会場「乾杯!」

画像2

(お揃いのTシャツで登場し乾杯する企画メシ生の(左から)芝山さん、菅原さん、森下さん、主宰の阿部さん。Tシャツのデザインは菅原さん、アイロンがけは森下さんが担当)

①自己紹介

それぞれが用意してきたスライドを元に、自己紹介。

阿部広太郎(あべこうたろう)

スクリーンショット 2019-10-22 18.28.37

コピーライター。作詞家。今年で5年目を迎えた「企画でメシを食っていく」の主宰者。現在は独身だが、グーグル検索で「阿部広太郎 結婚」が自身の検索の第1位になっていたと話す。「みんな何を知りたいんだ…(笑)」とつぶやき笑いが起きていた。

森下惠美理(もりしたえみり)

画像4

ストラテジックプランナー。料理のお姉さん。会社でもプライベートでも、食にまつわる企てが好き。令和の安藤百福(日清食品創業者)になることを目標に掲げ、「死んだ後も残るロングセラーブランドを作りたい」という大きな野望を抱いている。

菅原真美(すがわらまみ)

画像5

今年の春、東京から秋田にUターン。秋田から「企画メシ」に通うライター。秋田を盛り上げる企画を考え中。今回のイベントでは、告知チラシのデザインと「まずは、楽しめる自分を企画しなくちゃ」というコピーを作成。

芝山大補(しばやまだいすけ)

画像6

「企画メシ」のムードメーカー。よく喋り、よく笑う。元々は芸人として「キングオブコント」の準決勝に進むほどの実力を持っていたが、コンビ解散をきっかけにネタ作家へ転身。現在は芸人のネタ作りや企画作りを生業にしている。

画像7

スピード感のある芝山さんのツッコミで笑いに包まれ、会場の温度がさらに高まったところで、いよいよ本題へ。

画像8

②企画メシ2019の気づき

「企画メシ」で得た気づきについて報告。「企画メシ」のメンバーは選考を通過して企画生になっているので、「自信のある人ばかりなのかな」と思われがちですが、みんな悩み考えながら、前に進んでいます。そんなお話を聞かせてくれました。

【行動することを怖がらないのが大切(芝山)

画像18

第一線で活躍されてる方々の講義を受けて、「どの人も行動力がエグい」ってことに気づいたんですよ。それが当たり前みたいな感じなんですよね。僕は人に何か頼むとき、余計なことを考えてしまうんです。「嫌われたくないな」とか「面白くないって思われたらどうしよう」とか。この気持ちに勝っていかなあかんって思いました。

「企画メシ」は、エンジニア、コピーライター、デザイナー、いろんな職業の人が揃ってる。僕は言い訳して行動しない癖があって、なにかと逃げようとするけど、協力すればなんでもできるようにメンバーが揃ってるから、行動しないための言い訳ができへん。

企画メシにいることで、「あとは一歩前に進むだけ」の状態になってるんですよね。だから「行動せな」と思って、「キカクセイ図鑑」っていうツイッターアカウントを作りました。登壇してる僕らだけじゃなく、僕らの仲間も紹介したくて。企画生みんなにお願いして、一緒に作りました。

画像19

(登壇している菅原さんのページ。こんな風に、キカクセイたちの特徴が書かれています!)

【楽しめる自分を企画したら、人のために本気になれた(菅原)

画像18

企画メシを通して、「全力で楽しめる自分を企画しよう」って思えるようになりました。2回目の講座で「地元のフェスを企画してください」って課題がでて、私は秋田が地元なので、「秋田の伝統のお祭りと、新しい音楽とかを組み合わせて、新しい秋田の色を作ろう」っていうコンセプトで企画を提案しました。講師の森正志さんに「伝えようとしてることが伝わってくる」って言って頂いて、「自分が楽しめる企画をすればちゃんと伝わるんだ」ってわかったし、反応をもらえることってこんなに嬉しいことなんだって思いました。

いま、企画生の宮平さんの発案で「命名札のアルバムを作ろう」ってプロジェクトに参加しています。命名札は沖縄の文化で、出産の内祝いで生まれた子供の名前を書いて贈るものなんです。壁に飾る風習があったけど、現在は居住スペースなどの関係で飾ることができない家庭が増えているみたいで。「収納できるアルバムがあるといいよね」ってことで始まったプロジェクトです。

(命名札プロジェクトのクラウドファンディングページ。無事に成功!現在、実現に向けて奔走中)

「命名札プロジェクト」を通じて、「私って、誰かのためにこんなに本気になれるんだ」って気づいて、企画メシが大切にしている言葉「巻き込み、つながり、助け合い」をすごく感じました。前までは「流されるのは私の短所だ」って思ってたけど、いまは「流されるのも悪くないな」って思っています。だって、楽しんでるから。

【「悔しい」って感情は、本気の証拠(森下)

画像18

講師の方から課題に指摘を受けて「まあそうだよね」って感じる時って、頑張ってないんですよね。「だって、そんなにちゃんとやってないもん」って真摯に受け止められちゃう。でも、「めっちゃ悔しい!!」って感じる時があって、それは、自分がちゃんと課題に向き合ったからこそなんです。「悔しい」は頑張った証拠です。

課題に取り組む中で、「全部のアウトプットが自分への期待値になるのかな」と思っていて、一度でも手を緩めると「あの人は頑張れない人だから、って思われちゃうのかも」って。自分の都合で忙しい時もあるけど、そこで手を抜かないことが、自分の印象を変える上では大事ですよね。

私、熱くなりたくて「企画メシ」に入ったんです。芝山さんも、菅原さんも、他のみんなも、すっごい熱くて。みんなの企画をみて、「私はまだまだぬるいな、もっと頑張らなきゃ」って思わされます。

【とりあえずやる人、どんどん伸びる(阿部)

画像20

「企画メシ」と「言葉の企画」でいままで200人くらい人と出会ってきて、「とりあえずやる人、どんどん伸びる」を肌で感じています。学びの場で「自分を変えたい」「新しい自分に出会いたい」と思う時に躊躇せず、そこに何かあれば手に取ってみるとか、やり方を真似してみる人はどんどん伸びる。

僕自身、仕事をしていて「手で稼ぐ」だけじゃなくて、「足で稼ぐ」人になりたいなと思ってます。「言葉」と「行動」、どっちもやる人。ゲスト講師の方達がまさしくそうなんですよね。それを僕だけじゃなくて、企画生みんなでどんどんやっていかなきゃいけないなと。

僕が最近意識していることに「貢献と提案と実現」があります。

「貢献」は、案出しをしっかりするとか、その場の空気を一緒につくること。「提案」はその中で見つけたこうしようと思うことを伝えること。そして、最後にそれを「実現」できるか。このフェーズを通じて、人は伸びていくなと思っていて。

「貢献と提案と実現」この3つを意識してやっていくと、人は新しい領域でも力つけることができるんじゃないかなと思ってます。

画像13

(会場の後ろでは、菅原さんがデザインしたお揃いTシャツを着た企画生たちが見守っています…!)

③企画でメシは食っていけそう?

ラストはイベント名になっている「企画でメシは食っていけそう?」の質問から、今だから言えることや、今後の目標を語ってくれました。

【熱意を正しく伝えられる私になれたら(森下)

画像18

企画でメシを食っていくのは、「いまはまだ難しいかな」って思ってます。

私自身は熱くやっているつもりでも、周りにはそう思われていないことがよくあるんです。最近も上司から「お前、冷めてるよね」って言われて。やりたいことはたくさんあるけど、まずは熱意が正しく伝わらないと、人を巻き込んで企画していくのは難しいのかなぁって。

でも、企画メシのみんなには「熱いね」って言ってもらえたし、芝山さんが「えみりーはお茶目やねん!」とか言ってくれて、こんなに私のことわかってくれる環境に出会えたのは本当に財産で。

どこにいっても私らしく振舞うことができたら、企画で食っていけるようになるのかな?と思っています。「熱すぎない?」って言われるくらいの私になりたいです。

あとは、「料理って楽しそう」って感じてもらえることが私のモチベーションだったりするので、そういう企てをプライベートでもしまくっていきたいなって思ってます。

【「当たり前」の素晴らしさをアピールしたい(菅原)

画像18

「秋田の企画では食っていけそうか?」って考えた時に、まだ難しいです。秋田に戻ったばかりなので、知らない部分が多くて行動できていないのが現状で。私はずっと「自分は何もない」って思ってたけど、「企画メシ」のおかげで、いままで見えなかった視点で自分や周りの世界を、いろんな角度で見れるようになって。秋田も結構、「なんもないよね」ってみんなで悲観してることが多くて「自分も秋田も同じだな」って感じたんです。

だけどいまは、「何もないんじゃなくて、そこに当たり前がある」と思って。でも当たり前って自分じゃ気づけないから、私は秋田の土地や人の素晴らしさをみつけてアピールする企画ができればなって思ってます。

人の役に立ちたいって思うけど、その前に、まずは周りを気にせず自分が楽しむことをやる。その気持ちを、今回のイベントのキャッチコピー「まずは、楽しめる自分を企画しなくちゃ」に込めました。初めて書いたコピーなんですけど、このコピー、これからの人生で大事にしていきたいです。

【助け合える仲間がいるから、この先も大丈夫(芝山)

画像18

第1回の講義で「一生忘れられない経験を企画してください」っていう課題がでたんですよ。それで僕は「言葉のお葬式」っていうタイトルで「自分の成長を妨げるネガティブな言葉の、お葬式しようぜ」っていう企画をだしたんです。

阿部さんが「せっかくだから、もっとよくできないかな」って言ってくれて、そしたら菅原さんが「私、デザインします!」とか、他のメンバーも続々を声かけてくれて。みんなで新しく作り直したんですよ。

これ、めちゃくちゃうれしくて。「お金にならへんのになんでこんなことしてくれるん?」って思ってたら、阿部さんが「これがわかってほしいことなんだよ」って言ってくれて。「企画メシ」って企画のノウハウを学ぶことが一番じゃなく、企画生同士の繋がりの方が大事なんやって気づいたし、「こんなに助け合える仲間見つけたら、僕のこの先の人生、大丈夫っしょ!」って思った。企画メシ最高!ありがとう!

【幸福に向かうヤジルシで、未来に向かっていく(阿部)

画像19

先のことはわからないです。でも、だからこそ企画でメシ食っていきたいし、その意志を込めて「企画でメシを食っていく」っていう現在進行形のタイトルにしてるんです。

その上で僕は、企画するという行為は、「仕事上で企画書を作るとか提案することだけじゃないよな」と思っていて、「こうなったらいいよな、もっと喜んでくれるかな」というところに向かっていく姿勢こそが企画なんだと考えているんです。

幸福に向かうヤジルシを背負って生きていく覚悟があれば、「企画でメシは食っていけるんじゃないかな?」と希望を抱いてます。その気持ちを持って、仕事をするし、「企画メシ」をやってます。

この姿勢でずっと続けて、イベントに来てくれた人、この記事を読んでくれたあなたと出会って、1年後、また想像のつかないところにたどり着けますように…と祈るように思って、僕はやっていきます。

画像17

*登壇者twitter*

阿部広太郎 https://twitter.com/KotaroA
森下惠美理 https://twitter.com/ryori_no_emily
菅原真美 https://twitter.com/saraba_kakukaku
芝山大補 https://twitter.com/Daisukedon0808

*「言葉の企画2019」レポートはこちら*

言葉のバトンを繋いで、私たちが見つけたこと。

*お知らせ*

11月3日(日)12時〜18時、「言葉の企画」の講義会場である横浜みなとみらい「BUKATSUDO」にて、『企画メシ5周年記念「企画祭」〜湯気ある時間〜』が開催されます。

企画メシのOBOGも参加し、ほくほくのごはんや、企画生でつくりあげる企画展示をお楽しみいただけます。芝山さんの「言葉のお葬式」を体験し、菅原さんの「秋田のいちじくサワー」で乾杯しましょう。

みなさん、ぜひ遊びにきてください。

それではまた、企画祭で!

《ライター、編集》しんみはるな
《写真》小田周介

いいなと思ったら応援しよう!

企画でメシを食っていく
お読みいただきありがとうございます!   2023企画生が気づきや学びを発信中の noteマガジンもぜひご覧ください🍙 https://note.com/kotaroa/m/m4404fe17fb59   いつか企画で会いましょう〜!

この記事が参加している募集