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発信も受信も「何を信じるか?」がいちばん大切。
2019年9月7日、横浜みなとみらいのBUKATSUDOにて第5回の言葉の企画が開催されました!
「言葉の企画」とは、コピーライターの阿部広太郎さんと、熱意溢れる言葉の企画生たちが、言葉とは何か?企画とは何か?を考え続ける全6回の連続講座です。
最終回を前にした第5回目。当日の様子をレポートしていきます。
テーマは”つくりかたからつくる”でした。
1.世界と自分の関係を世話するということ。
今回の課題は、
テーマは、 「映画」です。
"あなたなりのやり方"で、
「Naverまとめ」をつくりましょう。
でした。まずは「課題の深掘り」から始まります。
そもそも、から考えます。
Naverまとめとは、情報をデザインするキュレーションプラットホームです。
キュレーションという言葉はよく聞きますが、どういった意味なのでしょう。
キュレーション(curation) 情報を選んで集めて整理すること。 あるいは収集した情報を特定のテーマに沿って編集し、そこに新たな意味や価値を付与する作業を意味する。 博物館で企画展をくむ専門職のキュレーターに由来する。curare(世話をする)を語源とする。
この語源から、阿部さんなりの解釈が展開されます。
curare(世話をする)、つまり、世界と自分の関係を世話することがキュレーションだと思います。つまるところ、受信と発信をどうするか?というのを問われていると思う。受けるとか発するよりも「信」の方が大事だと思っていて。何を信じて、何を言葉にするのか?が大事になってきている。
1つの言葉がここまで深掘りされ、解釈されると新しい視点を得た感覚になります。受け取った課題を自分なりに考え、噛み砕くことが自分らしさにつながるのだと感じました。
2.あらためて、「記憶に残る」ということを考える。
毎回恒例の「伝わりました総選挙」。
企画生全員の課題に目を通し、どの企画が伝わったか投票していきます。
もっとも票数を獲得した、鈴木ユースケさんのまとめはこちら。
このまとめが共有された時、その場にはクスッと笑い声が起きました。きっと皆さんの記憶の中に残っていたからこその思い出し笑いだったのだと思います。
阿部さんは、あらためて自分のまとめに「自分なりの企て」があるか問います。
やはり、かぶると印象に残らない。何を信じて、何を言葉にするかが一番だけれど、その分野で戦う相手が誰もいないといちばんになれる。
その例として、阿部さんが応募されたミルボン×note「#美しい髪 投稿コンテスト」での出来事を紹介されました。
このコンテストの募集要項には、
「美しい髪」をテーマに、noteの投稿をお待ちしています。マンガや、イラスト/コラム、エッセイ、小説など、形式は問いません。
と書かれていました。
そこで出した阿部さんの答えがこちら。
マンガ、コラム、小説でもなく、音楽だったのです。
こちらの作品は入選作品として選ばれています。
コンテストに参加して思ったのは、
1王道を追求する(表現をアップデート)
2裏道を発見する (新しさを見つける)
この二つの行き方しかないなという感覚がありました。
自分自身が審査をする場に立つと、選ぶ側も選ぶ理由が必要なので、そういう意味でこの二つしかないんじゃないかなと思うんです。
数々のコンテストの審査員の立場も経験する阿部さんだからこそのご意見。
これからコンペに参加するときは意識して応募してみたいと思います。
3.作り手のプロになるために
みなさんはSNSなどで大量の情報にもまれていて、もう「受け手のプロ」だと思う。「作り手のプロ」になるためには、他の人の「これはいい!」を学び、「自分ならこうする」を重ねて行くことが大事だと思う。
作り手のプロになるためには、隅々までの工夫が必要です。例えば、今回のNaverまとめの課題では、
・本当にそのタイトルでOKか。
・シェアされるときのことは考えているのか。OGPは適切か。(サムネイルは必要か?)
・そこに自分なりのまとめ方があるか。
以上の3つを自分の制作物を振り返る際のチェック項目として意識しておくと良いかもしれません。
「言葉の企画」もいよいよ次が最終回。
半年間の企画生の成長が見られる最終回になるはず。今から楽しみです!
次回のレポートもお楽しみに!!
ライター・サムネイルデザイン:オオカワラチェリー
写真:小田周介
▼8/31(土)に下北沢B&Bにて行われた「言葉の企画2019」「企画でメシを食っていく」の特別報告会のようすはこちらから!
▼前回のレポートはこちら!
▼阿部広太郎さんの書籍「待っていても、はじまらない」はこちら!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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