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書きすぎるくらいがちょうどいい。でも、配慮を忘れない。
2019年8月10日(土)、暑い日が続く中、横浜みなとみらいのBUKATSUDOにて「言葉の企画」の第4回目が開催されました!
コピーライター阿部広太郎さんのもとにエネルギー溢れる参加者が集結し、はじまった講座「言葉の企画」では、「行動、企画、発信」の力を身につけるため全6回にわたって学んでいきます。
第4回のテーマは「記事を書く」
場の空気感を含めた記事作りを。
企画生は今回の課題にじっくりと時間をかけて、答えを出していたと思います。苦しい時間だったとは思いますが、その経験は自身の糧となっているはずです!
阿部さんにも記事に対して痛く、苦い思い出というのがあるそうです。
対談をして、その内容を自分で文字起こしをするというもの。
人に会いに行き、またそれを伝えていくために。
僕は記事というものをあまり作ったことがなかった。
話していたことを話しの流れに沿って忠実に記事を構成していってたつもりだった。
それを送ったところ赤字がたくさん入って返ってきた。
彼の中でその奥にあった言葉とか、当然ながら対談中すべての言葉を丁寧に伝えられる人なんていないわけで。
その奥にあった気持ちとかを含めた上で赤字で返してくれた。
その時に痛感したんです。
場の空気感を含め、本当は何を言いたかったのか?
その奥にある気持ちを考えて記事を作らないと伝わらないものになる。
それができないと伝わらない。
記事を作る上での基本姿勢、それは…
記事を見る人はその場の空気がわからないから。
ただ文字起こしをするだけでは、人には届かない。
その経験がのちの書籍化される「待っていても、はじまらない。ー潔く前に進め」に繋がったそうです。
阿部さんの言葉を聞いてから、レポートを書く今でもあの瞬間の空気を思い出しています。
熱い言葉をひとつひとつ受け取った時の気持ち、みなさんの表情。このレポートを読んでくださっているみなさんに、少しでもあの場の熱を伝えたくて。それでも、まだまだ赤字修正のオンパレードのはずです。もっと経験をしていきたい。
素敵ってなに?
1回目の講義で、「素敵禁止」という話が出ました。
しかし、今回は課題のテーマは・・・
「私の素敵な人」をテーマにエッセイを書く。
というもの。
阿部さんは、その奥にあるものを追求して欲しいと言いました。
「素敵な人を見つめてみることで浮かび上がる自分像があったと思う。」
素敵の意味は辞書では、「心を惹かれる様」「程度が甚だしい」といったものがあります。素晴らしいの素に的がついたもの。それから「的」が「敵」にかわった。
素晴らしすぎて敵わない。
人を突き動かすものがある。ネガティブのように悔しいなどの黒く渦巻くエネルギーもあれば、ポジティブと言われるようにすごくエネルギッシュになることもある。
阿部さんはつづけます。
「自分の心の奥底にある光るものを見て欲しかった。」
素敵は原動力/内面の探索を。
光を頼りにして進んでいくようなものを想起する。
文章を書き始める前に考える3つのこと
⚪︎読者 自分のクライアントは、自分。
第1読者:自分
第2読者:最初の相手(課題を提示した人や読んで欲しい相手)
第3読者:自分と相手の知人
自分が書いてて嬉しいこと。受け取った相手も嬉しいこと。
気持ちが繋がれば第3、第4と繋がっていく。
まずは自分と相手を考える。
⚪︎題材 課題は踏み台。
踏み台にして飛んで欲しい。楽しく飛べるか。
手を伸ばす。手繰り寄せる。心地よくこじつける。
自分なりに解釈する。
それがあったからこそたどり着ける場所。
⚪︎視点 ヨリとヒキの大切さ。
カメラマンの目線で書いていく。
一定のところに止まってしまったなら、見るようにする。
会話文などを入れ、強弱リズムの豊かさを入れる。
白紙は無限だし、無。書くのは大変。
でも書くことによりなにもなかった無が扉になる。新しい出会いを呼んでくる。書くことで情景を共有する。書きながらなにを見るのか。
つづいて…
文章を書き上げる中で考える3つのこと
1. 入り口、文字通りキャッチ
画像がある方がクリックしやすい。
入れないなら理由も添える。掴みの部分。
2. 読みやすい文章量のブロック(視覚的にストレスを与えない)
心地よく読めることが大切。
3. 出口。
どう文章を締めくくるか。(読後感まで考えた言葉選び)
「セーブをしないで。」
最後にみんなに伝えたくて。
講座の最後に阿部さんは強く伝えます。
記事を書くと、内面を発露することや、どこまで書けばいいのだろうと思うはず。
答えは、「書きすぎてるくらいがちょうどいい。」
出し切るまで出すと、見えてくるものが出てくるはず。でも、「配慮はする。」そこに優しさがあるか、読みやすさとして文章を書く。つまずいたら、写真を入れてみる。それが読み手の心の休憩になったりする。
書く上でのアプローチ。その方法はひとそれぞれ。読み手の心をぶんなぐるつもりで書いてる?驚かせよう、ワクワクさせよう、忘れさせないぞって気持ちで書いてる?
伝えたい気持ちの強さ。嘘なく、本当の気持ちと向き合えているか。もちろんそれをうまく伝えられるかの手法論はあるけど、あくまでも伝えたい気持ちの強さがあるかどうか。
文体は人格
文体は手直し基本しない。自分らしく書ける文体。
主導権はあなたにある。
本気の気持ちを言葉に込めて、誰になにを言うか。
阿部さんから受け取った言葉は、迷いや苦さや悔しさを持っているだろう私たちの心にスッと落ちて、ポジティブなものへ変えてくれる不思議な力があるなと感じます。経験してきたものから得られた言葉や想いを聞いて、第4回目の講座を終えました。
講座を終えた後は、みなさん楽しみにしていたでしょう!
🍙折り返しランチ会🍙でした!!
みんなのいい表情・・・!
この気持ちたっぷりの美味しい料理たちは「企画メシ」の4期生の折田拓哉さん(オリタ食堂店主)が用意してくださいました!
とても美味しかったです!
ごちそうさまでした。ありがとうございました。
次回のレポートもお楽しみに!!
▼キャリアハックさんでの記事はこちらから!
▼阿部広太郎さんの書籍「待っていても、はじまらない」はこちら↓
▼糸井重里さんをお招きして開催した「企画メシ」の特別イベントのレポートはこちら↓
お読みいただき、ありがとうございました!
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