「誰かの答えを生きない、自分の答えを生きてほしい」
みなさんに問い続けてきたことがあります。
伝えるではなく伝わるように書くこと。
「はい、これどうぞ」と次から次へと課題をさしだされる。
それを企画する。
1回目から6回目まで気付いてほしかったこと。
それは「自分とはなにか」ということ――
コピーライターの阿部広太郎さんの最終講義がはじまりました。
2019年10月5日、横浜みなとみらいのBUKATSUDOにて「言葉の企画」の第6回目(最終回)の様子をお届けします。
半年間、特別な時間を過ごしました上でのこの日。
◎課題と向き合うことで自分が浮き彫りになること。
基本的に企画することで3つの問いがあった。
「企画で大切な問い3つ」
●それは相手が喜ぶことか。
●自分が嬉しいことか。
●本当にやりたいことか。
①自問自答の数が言葉を濃くする
「誰かの答えを生きない、自分の答えを生きてほしい。」
自問自答する大切さ。
いま自分の目の前に置かれている状況というものは、世界中で自分だけの目の前にある。それをどう対処するのか。自分で答えを出していくこと。
②他人と向き合うことで自分が浮き彫りになる。
自分以外の意見を見たり聞いたりすることで、
ここがいいからもっと伸ばそうと思って欲しい。
人と比べることも、順位なんてものもない。
そこを見るよりも選択の理由を自覚することが重要だった。
「順位よりも大切なこと、企画個性に気づくこと、安心して自分を出せる」
自分を出せる環境がいい。言葉の企画では、自分の思いを出していいんだって思ってもらえるような時間や空間、環境作りを心がけた。
◎「自分という他人に出会う」
自分らしくない発言だなと思うこと。
変わっていいし、変えていい。変化することは、成長すること。
そして、自分であることは変わらないから。
自分という存在を抜け出せることはない。
自分という人間を動かす感覚で、自分を大切にする。
それは甘やかすのではなく、厳しくするのでもなく、自分という他人を少しずつ理解するということ。
「人は言葉を選ぶことができる。そうすることで人は人生を選ぶことができる。未来を選ぶ」
僕が発言した言葉に集まってくれて今この場が成立している。
それは未来を選ぶってことになっている。
企画生26人の発表
最終回では、企画生26人がプレゼンを行いました。
伝えたいものが言葉に込められたプレゼンからは、ひとりひとりの強さを感じられました。
26人から受け取った熱量は、また違う誰かに受け継がれているはず。伝染しているはずです。
今後の目標を話される方もいれば、弱さと立ち向かった自分が見たものをラップで披露される方。
愛をもって手紙を読み上げる方もいれば、過去の自分から現在の自分を見つめて話す方。
恥ずかしさや自分の欠点をなくしたいなんて言っている人はいなかった。弱さを全て受け入れた上で、踏み台にして新しい自分に会いに行っていた。
全6回を通して最後に見たものは、みなさんが「自分の中の答え」を見つけた瞬間でした。阿部さんがはじめに言っていた意図をしっかりと拾い、そのさきを力強く見つめていました。
また、阿部さんからもプレゼンが!
体温のある言葉で一体感を作りたい。
溝を作るような一体感ではなく、重なりが増えるような一体感。弱さ、痛みを感じることは多い。でも、それを感じる時って大きなものに立ち向かっている時、向き合ってることだと思う。自分だけの弱さを大切にしていきたい。
企画文庫授与
ここでサプライズがありました!思い出していけるようにセレモニーで送りたいと、最後の課題で提出した作文が一冊の文庫となって登場しました。
阿部さんと事務局の方が用意してくださったプレゼント。ひとりずつ名前が呼ばれ、卒業証書授与式が執り行われました。
そして企画生からもサプライズ!こっそりと制作していた卒業アルバムをプレゼント。
「半年間お疲れ様でした。この企画がずっと続いていくといいな。続けていきたい。人生をかけて自分を幸せにしてください。」
最後に
阿部さんからの言葉で全6回にわたる「言葉の企画2019」が終了しました。
2019年の言葉の企画は終わってしまいましたが、この先もそれぞれの道が続いていくようなパワーを感じられました。
ここで終わりではなく、これがはじまりだと思います。企画生の皆様が半年間にわたって挑戦してきたことをバネに、広く高く跳んでいけることを願っています。
私もその場の熱を伝えられるようにレポートを綴ってきました。
読んでくださっている皆様に伝わっていることを願いながら「言葉の企画2019」のレポートを締めたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ライター・デザイン:ハロー・メイ
写真:小田周介
※お知らせ※
11/3(祝・日)に「企画祭〜湯気ある時間〜」を開催します。食べて、飲んで、見て、学んで、笑って、踊って、楽しめる大人が本気で企画した「企画祭」。ぜひお越しください!
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