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ちばぎんカップを観ながら、僕たちはなぜ柏レイソルを推さずにはいられないか考えた
新たな選手も機能して、0-3の快勝!
1万5,000人の観客を集め、3年ぶりにフクダ電子アリーナ(フクアリ)で開催されたちばぎんカップ。
新たな監督のもと、柏レイソルが快勝を収めた。新たなメンバーを積極的に起用して昨年とは異なるシステムを用い、よりアグレッシブなサッカーを見せてくれた柏レイソル。来週末に迫る新シーズンへの期待が膨らむ試合になった。
久々の観戦に訪れて、なぜこんなに楽しいのか、柏レイソルを推さずにはいられないのか考えてみた。それをつらつらと綴ってみたい。
「わざわざ」訪れる、「ここにしかない」魅力
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フクアリ行くならタッパーを持参しよう。名物スタジアムグルメの「喜作」があるからだ。行列に並んで順番が来たら自分のタッパーを渡して注文。山盛りのソーセージをいただこう。
柏レイソルを推すと言いながら、いきなりフクアリの魅力になっているが、ちばぎんカップは千葉県のふたつのプロサッカーチームがあるから開催され続けてきた大会なので、どうかご容赦いただきたい。
かつて400円だったことを考えると、ずいぶん値上がりしたな。いやいや、この価格で行列ができるなら、商売上手ってことでしょう……などと、どうでもいいことを考えながらほおばる。うまい。
この「わざわざ」タッパーを持って、行列に並ぶということ自体が、観戦の魅力なんだと感じている。今回はジェフユナイテッド市原・千葉(ジェフ)のホームゲーム。残念ながら近年、リーグ戦で戦う機会の少ないチーム同士だからこそ、この「わざわざ」の魅力が増すというもの。
例年通りなら次は2年後だが、秋春制への移行も控えているため、もしかしたら2年半後かもしれない。
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「想像を超える瞬間」が数え切れないほどある
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サッカーほどどちらのチームが勝利するか予想が難しいスポーツはない。だからおもしろい。攻守の局面はめまぐるしく変わり、意外性のあるプレーが連続する。
2024シーズン33試合出場してゴール数ゼロ、アシスト1、最後のゴールは2023年6月と苦しみ続けてきた小屋松知哉が、今日は2ゴール1アシストだなんて、誰が予想できるだろう。少なくとも私は驚かされた。もちろん、いい意味で。
どういう訳だか、柏レイソルはよくも悪くも観客を驚かせる事態を起こす。もちろんナイスプレーも数多あるのだが、その逆も数えきれないほどあり、澱(おり)のように心の底に積み重なって、地層のようになっている。
この地層が積もれば積もるほど、推さずにはいられない状況になっていくのだと思う。
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最後の一滴まで「力をふり絞る」姿が魅力を生む
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誤解を恐れずに言うならば、つまるところ最後の一滴まで「力をふり絞る」姿を見たいんだ。それは他のチームでも競技でも、なんなら演劇や歌唱、ダンスでも同じことなのだけど、たまたま出会ってしまったのが柏レイソルで、チームが好調な時も、うまく行ってなくても、力をふり絞る姿を見せてくれるから、推さずにはいられないのだ。
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2024シーズンは悪く言えば守備偏重だったが、チャンスを少しでも広げるために身体を張り、ピンチに素早く対応する。そんな粘り強さは高まったと言える。
今回のちばぎんカップでは、3バックシステムに挑戦した柏レイソル。大きな破綻はなかったが、ジェフの鋭いカウンター攻撃を受ける機会がそれほど多くなかったこともあり守備の評価はしにくい。一方、左右に展開した幅広い攻撃はとても魅力的だった。
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現地で味わいたい「やさしくって、ちょっとばか」
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柏レイソルを推さずにいられない理由は、何も選手や監督だけじゃない。スタジアムの素晴らしい雰囲気をつくるのに作るのにひと役を買っているファン・サポーターもまた、大切なファクターだ。
今回のちばぎんカップでは、試合直前にジェフのファン・サポーターたちがダービーチャントを歌った。「柏には負けられない さあ行こう」と繰り返し歌うなか、柏レイソルのファン・サポーターも手拍子で応える。さらにチャント終了後には柏のファン・サポーターサイドから「アンコール」の連呼が起こった。
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こんな場面に出会えるのも、スタジアムへ足を運ぶからこそ。対戦相手だが、愛を感じる(しかも、ちょっとばかっぽい)やりとりに、いとおしさを感じませんか。
こんな場面に出会えば出会うほど、推さずにはいられない。こうしてまた次の試合へと続いていくのだ。
【スタッツ】
ジェフユナイテッド市原・千葉 × 柏レイソル
0-3
得点者:小屋松知哉(4分、41分)、仲間隼斗(47分)
[KIIRO ZINE]は、柏レイソルの試合を年間25試合ほどスタジアムで観戦するエディターが、「スキを楽しむ」をテーマに試合の感想やその他レポート、アイテム紹介などさまざまな記事をアップしていきます。
いわゆる戦術・戦略分析やフォーメーション、選手のパフォーマンス評価や試合レビュー、ハイライトといった速報はスポーツ専門のプロの記事に任せ、独自の楽しみ方を探っていきます。
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