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【読書感想文】絶唱
湊かなえさんの『絶唱』
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「絶唱」
熱唱、力を込めて歌うこと。
「絶唱」という言葉につながったのは、最後の話だ。でも、その話が他の2つの話をまとめていた。
どんでん返しとかなかったけれど、ほぉ〜なるほど〜という感じだった。
あとがきにも引用されていたけれど、災害が起きた時に、「わたしは(僕は)あのとき〜、と自分のことをが語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人たちばかり」という文。
本当に災害に被害に遭った人は、自分からは話さない。
確かにそうかもしれない。
私は、東日本大震災の時、埼玉にいた。給食がご飯だけ、パンだけになった。計画停電で、暗いならネギトロ丼食べたことを鮮明に覚えている。
その話、何回もした。いわゆる “話のタネ” だった。
でも、自分がトラウマを植え付けられたあの経験、話せたのは8年後。ずっと忘れているフリをしていた。
今は、思い返しても何にも感じないほどに成長した。
湊かなえさんの『絶唱』
読んでみて、帯に書いてある広告と雰囲気まるで違うと思ったけれど、読んでよかった。