お金よりも時間を選んだ理由。
去年、38歳だった私は迫り来る40代という恐怖に心が迷子になっていました。
まさにミッドライフ・クライシス。
当時X(旧Twitter)に張り付いてた事もあり、同じく海外在住で活躍されてる方々の投稿が輝いて見えてたんです。
海外在住の方々は努力してる人がすごく多くて(もちろん日本在住の方々もそうです)気を張ってないと押し潰されそうになる事は身をもって知ってる為、自然と自分を駆り立てていくんだと思います。
もうすべて放り出して日本に帰りたい。
母国語で生活出来る。
太陽の光をうんと浴びれる。
大好きな新鮮な魚介類を食べれる。
銭湯だって行ける。
そして心ない差別を受けなくていい。
何度も何度も何度も何度も挫けそうになりました。
でも挫けてる場合じゃないんです。
私にはこの国で生まれ育った夫と息子がいる。
簡単に住む国を変えるなんて出来ません。
全部自分が望んだ選択です。
2020年にこちらでもコロナが広がり、夫も二度感染しました。
当時夫は夜勤のある仕事をしながら一馬力で働いていて、もういいよ。辞めてもいいよってずっと言ってあげたかった。
その経験があるのでもし夫が働けなくなったとしても私が家族を養えるぐらいの経済力を持ちたかったんです。
そして看護師ならもし将来日本に移住しても私が夫を養えると思ったからです。
でも意外にも夫からは時間と心のゆとりを優先したらどうかな?と提案されました。
夫もまだ39歳です。
夜勤はしないけどまだまだ働けるよ。
君が働いてくれてるから資金運用もしやすくなった。
今のままで充分だよ。
と言ってくれました。
こちらドイツでも私達が老後を迎えた時に年金システムが残ってるかなんて分かりません。もし残っていたとしても充分な金額を受け取れる保証は無いです。
だから今のうちに資金を作ろうと思っています。
お互いに今の仕事を続けた場合、目標にしている金額まで、もし投資の含み益を含まなかった場合おおよそ60歳前ぐらいで達成します。含み益はボーナスぐらいに考えてます。
一番お金がかかるのは一時帰国費用ですがこれは私にとって必要不可欠です。
人生何が起こるか分からない。
だからこそまだ揺れてる気持ちもあります。
でも夫が一番大切にしている行事、クリスマスに仕事をして欲しくないというのも大きな理由です。
今のお互いの仕事は二人で家事と育児を半分ずつ分担出来る時間と心の余裕もあります。
だったらそれで良いのかもしれません。
今後また考え方や状況が変わっていくかもしれませんが、夫と二人三脚で頑張っていけたらいいなと思います。