【おすすめマンガ紹介】君のことが大大大大大好きな100人の彼女 ~主人公からヒロイン、果ては作者までの狂気が詰まった最高ラブコメ~
取り急ぎアニメ11話の特殊EDを見て、この作品の狂気の一端を感じ取ってほしい(褒めてる)
ちなみにEDでメインに出ているのは花園羽々里。
この人はメインヒロインではなく(この話は負けヒロインと言う概念がないので、メインヒロインと言う概念もないのだが。もしくは100人全員がメインヒロインと言うべきなのか)、アニメ11話で正式彼女入りした6人目の彼女で、さらに言うなら1人目の彼女として登場した花園羽香里の実の母親である。
そう、この作品。
100人のヒロインを出す過程で、彼女の姉や親せきだけでなく、母親や祖母までが彼女として登場し、受け入れられているのだ…!
現在、原作で登場している彼女は26人(…の、はず?あれ?今27人??)。
ざっくりとジャンル分けをすればハーレム物のラブコメとなるのだろうが、そんな言葉では言い表せない狂気と魅力が詰まったこの作品の、魅力の一端だけでもこの記事で伝えられたらと思う。
◆どんな話?
一部ファンから、『ラブコメの皮を被ったボボボーボ・ボーボボ』と
呼ばれる100カノとは。
神様の凡ミス(このミスの原因もなかなか酷いw)で通常1人しかいない運命の人を、100人設定されてしまった高校生『愛城 恋太郎』。
彼は神様の言う通り、高校に入学したその日に運命の人である花園羽香里と院田唐音と出会う。
目を合わせた瞬間に、神様から言われた『雷に打たれたような衝撃』を受けた恋太郎は出会った瞬間に羽香里と唐音が自分の運命の人であることを理解し、二人も運命の人である恋太郎に一目惚れしてしまう。
羽香里と唐音、両方に告白された恋太郎はどちらと付き合うべきなのか、死ぬほど悩むがその時、また神様からとんでもない設定が暴露される。
それは、運命の人とであったにも関わらず結ばれなかった人は、
その後、近いうちになんやかんや不幸な目にあって『死ぬ』ということだった……!
ますます、羽香里と唐音、どちらか一人なんて選べなくなってしまった恋太郎。
ここで恋太郎も一度、相手とも付き合っていることは隠して、
二人とも付き合うというある意味ラブコメらしい(?)選択肢を一瞬、頭に浮かべてしまうのだが。
そこは誠実お化け(公式)とも呼ばれる恋太郎。
すぐに真剣に自分に告白してくれた二人の気持ちを踏みにじるようなことを考えてしまった自分を恥じ、ある決心をします。
次の日。告白の返事を伝えるために羽香里と唐音を呼び出した恋太郎は、
堂々と「二人とも自分と付き合ってください!!!」と伝える。
二股だからってつらい想いは絶対にさせない!!
俺のすべてをかけてどちらのことも絶対に幸せにする!!だから二人とも俺と付き合ってください!!
という恋太郎の覚悟と告白を受け入れ、羽香里と唐音はどちらも恋太郎の彼女になることになる……。
というのが1話の内容です。
ちなみに1話の最後に「運命の人はあと98人いるのにどうするんだ!?見殺しにするのか、それとも……、100股しちゃうのか!?!?」というあおりがついていますが、
今の恋太郎(というか恐らくこの1話で二人と付き合うと決めた時から)、覚悟はガンギマリしており、100人と付き合い、そして100人全員を幸せにする覚悟しかありません。
その勢いで恋太郎とスタッフ一同で突き進み、原作では現在27人目の彼女まで登場しています。
(もちろん全員と付き合っている)
彼女が100人というとんでも設定がメインになっているだけあって、
基本的に個性の強いキャラたちがわいわいやっているギャグマンガです。
また、初手でいきなり神様が出て来てしまうことからもわかるように「なんでそうなんねん」という展開がごくごく当たり前に、それもほぼ毎回出てくるのが魅力の一つであり、「ラブコメの皮を被ったボボボーボ・ボーボボ」と呼ばれる所以になっています。
また、大前提として彼女達が非常に仲が良く、恋太郎を奪い合って、もしくは他の彼女を出し抜いてXXXしてやろう!!……という展開がほぼありません。(ごくごく序盤の数話そんな雰囲気があるぐらい)
そして、理由は後述しますが、
何より主人公である恋太郎が100股(予定)のハーレム主人公であるにもかかわらず、不快感が全くないと言うという神がかったキャラクターをしているのがこのマンガの大きな魅力の一つです。
ハーレム漫画はちょっと……。
と敬遠するにはあまりにも勿体ない作品なので、ぜひぜひ、一度読んでみてほしいです。
◆愛城恋太郎という主人公
ハーレム物でここまでヘイトがたまらない主人公って初めて見た……(遠い目)
これが、恋太郎に対する正直な感想です。
外見はなかなか平凡な見た目をしているこの主人公ですが、平凡なのは見た目だけ。
個性的過ぎて奇人しかいねぇ…(公式発言)と言われているヒロインが20人以上いる本作ですが、作中トップの狂人をあげろと言われたら作者、読者共に満場一致で恋太郎になると思われるほど、
恋太郎自信も十分キャラが濃く、奇人で、恋愛モンスターです。
まず100人の運命の人、全員と付き合って全員を幸せにしようと覚悟を決める時点で相当な奇人なのはお察しいただけるかと思うのですが、
恋太郎の魅力はそこだけではありません。
この主人公、ハーレム物主人公にありがちな、ありえないぐらい鈍感で彼女の好意に気付かなかったり、彼女が髪型を変えるなどの行動を見せても気付かなかったりというようなことは一切しません。
彼女が自分の為に〇〇をしてくれたというようなことがあれば、誰よりも先にそのことに気付き、読者が引くぐらいの喜びを彼女に伝えてくれます。
また、彼女の中には成人している人もいるのですが、自分が高校生だからなのか、ラッキースケベ展開で道を踏み外しということもしません。
キスまではしてますが、それ以上の行動は彼女が嫌がってようと積極的に迫って来ようと絶対にせず、始終紳士的に彼女達に接します。
むしろ積極的に道を踏み外そうとする一部の彼女達を抑えるために自ら貞操帯を身に着けたり、怪しい薬を飲んだりする徹底ぷりです。
個人的見解で大変申し訳ないのですが、
基本的に自分はハーレム物が苦手……、その主人公なんて基本的に嫌ってしまって漫画自体そっ閉じする方なのですが、、
恋太郎にはなんでここまで苦手意識が出ないのか、腰を据えて考えてみました。
その結果、出た結論は。
恋太郎の行動原理がどれも『もてたい』だの、『彼女たちによくみられたい』というようなことではなく、ただただ「大好きな彼女達の喜ぶことを自分がしてあげたい」という気持ちで突っ走っているからではないか?
と感じました。
恋太郎は彼女がそれで喜ぶなら何でもする(例:彼女の為に徹夜で本の文章を1冊丸々スマホに打ち込む、道路工事を手伝って道を通れるようにする、人気投票で彼女全員に一人1億票ずつはがきを出して全員1位にさせる、等)ですが、
彼女達が喜んでるのを見て一緒に喜ぶだけで、それ以上の見返りを求めているような描写が100カノでは全くありません。
恋太郎は自分のしていることを「彼女のため」にしていることとは多分、思っておらず、「自分がしてあげたいことをしている」という「自分のため」の行動だと思っているからこそ、
どれだけ大変なことをしても見返りを求めないし、その潔さや一途さが彼の魅力の一つなのかなと思いました。
神様のミスで100人の恋人を作ることになってしまった恋太郎ですが、
もしそんなことなかったら多分、恋太郎はハーレムを作りたいとは夢にも思わず、たった一人の彼女を全力で大事にしていたんじゃないかと思います。(むしろ、彼女がいる状態で一瞬でもハーレム作りたいなんで思った日には、自分が許せなくて腹切りそう……)
そして、1話で最初の彼女達2人に誓った、「二股だからってつらい想いは絶対にさせない!!」という誓いを、恋太郎は誠実に守り続けている。
この話の怖い……、もとい、凄い所は既に27人と言う彼女が登場しているのにも関わらず、フェードアウトしている彼女が一人もいないんですよね。
みんなのたまり場になっている屋上回がくると必ず全ての彼女が1コマ以上登場し、印象に残ることをやってますし、
「ああ、こっちの子の方が好きなんだな、こっちより大切にされているな」と思うようなシーンが本気で1コマもない。
恋太郎もなのですが、作者、スタッフに至ってもこの話のキャッチフレーズの「負けヒロイン0」という宣言を、全身全霊で守ろうとしている覚悟が伝わってくるのが、この話の凄い所だと思います。
流石にコマが彼女で一杯一杯になって来たので、50人超えたあたりぐらいからはどうするのかは密かに楽しみにしています。
(分割2話にするとか?)
◆たまにあるシリアス回が最高
狂気だ狂気だと言い過ぎてしまったので誤解ないように紹介しておきたいのですが、100カノはギャグだけに振り切った作品ではなく、ちゃんとシリアス回もあります。
普段は複数の彼女達+恋太郎が絡んでわいわいやってるギャグ回が多いのですが、
たまにやって来るシリアス回では大体、特定の彼女一人に焦点を当てている話が多いです。
その中でも私が好きなのが
ツンデレキャラの院田唐音が素直になりたいと願って、怪しい薬でツンデレ要素を無理やりなくしておしとやかになってしまう話と、
人と上手く喋れず、携帯の音声読み上げで会話している好本静が母親から「携帯なんて使ってるからいつまでたっても普通に会話が出来ないのだ」と携帯電話を取り上げられてしまう話です。
前者の唐音の話では、唐音は望んでいた通り普段の彼女とは大きく違う素直で大人しい少女になるのですが、
この変化を恋太郎が受け入れなかったシーンが最高にかっこよかったです。
静ちゃんの話では、恋太郎と一緒に静ちゃんは母親と向き合うことになります。
母親は静ちゃんを邪険にしているわけではなく、むしろ彼女の将来を誰よりも心配したからこそ、携帯で喋ることをやめさせようとしているということがわかり、恋太郎も簡単に母親を説得できなくなります。
それでも恋太郎が静ちゃんのお母さんに伝えたことと、恋太郎が横にいたからこそ静ちゃんがやっとお母さんに”あること”を伝えられたシーンは、静ちゃんの表情もあいまって見ていて、泣きそうになりました。
そのあとの親子の朝食シーンも泣けます。。。
ネタバレになるので詳しく言えないのがとてももどかしいのですが……!
この二人の話以外でも、シリアス回はどれも普段のラブコメ(の皮を被ったボボボーボ・ボーボボ)展開との温度差で風邪をひきそうになるくらい、素敵で泣きそうになる良い話ばかりなので……!
騙されたと思って一度読んでみてほしいです!見て!
◆まとめ
熱を入れ過ぎてしまって。大変長い記事になってしまいすみません。
この文字数書いても、100カノの魅力とキャラの良さとぶっ飛び加減は全然伝えきれていないと思うので、
是非手に取って貰えればとおもいます!!
アニメ二期も決まりましたのでよろしくお願いしますー!